ミャンマー10の少数民族武装勢力がオンライン会議　国軍に対し抵抗鮮明に！　20の武装勢力は反国軍に傾斜❗️

ミャンマー10の武装勢力
オンライン会議で国軍に対決姿勢

高まる内戦危機とこの国の成立ちの複雑さ際立つ

　ミャンマーで3日、10の少数民族武装勢力が、国軍が2月1日に起こしたクーデターへの抗議運動を支持すると表明した。少数民族武装勢力と国軍の争いが数十年続いてきたミャンマーで、内戦突入の危機が高まっている。

　反クーデターのデモで死亡した人は550人を超える。

主に国境地域を支配する約20の少数民族武装勢力は、クーデター以降、無抵抗の市民を殺害するなど混乱が続いている状況に憤りを見せる。

　10勢力がオンライン会議

　停戦合意を再検討

　少数民族武装勢力のうち、アウン・サン・スー・チー国家顧問の文民政権との間で全国規模の停戦合意に署名していた10勢力は3日、オンライン会合を開いて現在の状況について協議した。

10勢力は軍事政権がデモ参加者に実弾を使用していることを非難したほか、停戦合意について「再検討」する方針も示した。

　国連（UN）のミャンマー担当特使は先週の国連安全保障理事会で、内戦と「大量殺りく」が起きるリスクがあると指摘していた。

国土の3分の1を20の少数民族武装勢力が支配

シンクタンク国際危機グループによると、ミャンマーの国土の約3分の1が、20余りの武装勢力によって支配されていると推定される。

この大半が、国境沿いの地域だ。

　主な武装勢力

ワ州連合（UWSA）
カレン民族同盟（KNU）
カチン独立軍（KIA）
アラカン軍（AA）
タアン民族解放軍（TNLA）
ミャンマー民族民主同盟軍（MNDAA）

　長年軍事政権が続いた後、一時的に民政に移管したミャンマーでは2015年以降、10の武装勢力が政府と全国規模の停戦合意に署名した。

　だが、北部カチン（Kachin）州やシャン（Shan）州、西部ラカイン（Rakhine）州など一部地域では戦闘が続き、民間人が巻き込まれることもあった。

　中国の支援を受けるワ州連合UWSAは、常時2万5000人の兵力を持ち、非国家武装組織としては世界最大勢力の一つ。
国軍がクーデターを起こし、アウン・サン・スー・チー国家顧問を拘束すると、複数の武装勢力は直ちに軍を批判した。

　ミャンマーで最も古い武装勢力KNUは、クーデターは国家に損害を与えると非難。

一方、シャン州復興評議会（RCSS）は、国軍は「民主主義のあらゆる規範」に違反しており、信用できないと述べた。

　さらに、TNLA、MNDAA、AAは3月30日、軍が弾圧をやめず、人々の殺害を続けるなら、抗議デモ参加者らと協力し反撃すると、報復を警告する共同声明を発表した。

少数民族の武装勢力の複雑さ

　ミャンマーではアウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相率いる政府が武装闘争を続けていた少数民族組織との間で2018年12月に「4か月の停戦」を実現し、停戦・和平交渉を進めており、これまでに10組織が和平プロセスへ参加し、停戦に応じ、署名している。
しかし戦闘状態が続くラカイン州のAAはこの和平プロセスから除外されている。

　英国植民地となるまで最後のビルマ王朝が置かれたマンダレー。

古都の風情を色濃く残す。

街を見下ろすマンダレー・ヒルは丘全体が仏教寺院になっており、頂上からは王宮跡や水田、蛇行しながら緩やかに流れるイラワジ川が見える。

　ヤンゴンにあるミャンマー仏教の総本山、シュエダゴンの黄金パゴダ（仏塔）。高さ９９メートルの大パゴダは、本物の金箔（きんぱく）や宝石で飾られている。

ミャンマーの民衆🇲🇲

「すべて歴代の王族や一般の仏教徒が寄進したものです。ミャンマー人が貧しいのは、より良き来世を願い、すべて寄進してしまうからかもしれません」と笑みを浮かべた。

　シュエダゴン境内では、熱く焼けた大理石にひざまずき、熱心に祈る人の姿を多く見掛けた。

ミャンマー人の９割以上が仏教徒。１３０以上の少数民族がひしめく多民族国家にあって、仏教は国家統一の求心力になっている。

しかし、現世に救いはどこからも無いまま！

中国🇨🇳とロシア🇷🇺の影に怯える日々

全東南アジアに広がる❗️

　3月27日にネピドーで開催された軍隊記念日の祝賀会で、准将の制服を着たロシア国防副大臣のアレクサンドル・ヴァシリエビッチ・フォミンが出席したことで、国は失望し、多くの外国人オブザーバーに眉をひそめた。

ミャンマーの軍事指導者の親しい同盟国である中国。