ライトノベル第三章五話【最高の演奏】
週末の連休明けに美琴から連絡が入る。俺は、近いうちに時間を作れないかと返事をした。美琴からは週末以外ならいつでも都合はつけられると返ってきた。週の半ばの夜に、奏たちとスタジオで練習をすることになっていたため、そのことは伝えず、日時だけを指定する。彼らがいるとわかれば、引っ込み思案の美琴は身構えてしまうだろう。とくに、律のことを怖がっているところがある。知らずに来たとしても状況は変わらないと思うが、緊張感がずっと続く中で過ごされるよりはいい。美琴からは、あれから自主練を重ねた