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YOUは何しにRettyへ?#2 新卒で結果が出せなかった僕が分析チームを立ち上げてマネージャーになるまで

こんにちは、Retty採用チームの大森です!4月も終盤、花粉症が終わりはじめて最高の気分です!

さてRettyには様々なバックグラウンドを持つメンバーが続々と仲間入りしています。「YOUは何しにRettyへ?」では、個性豊かなメンバーの「どうしてRettyで働くことにしたのか?」「Rettyではどんな仕事がしたいのか?」など仕事に対する想いをお伝えしていきます。
第2回目は、 2014年4月に新卒入社し、現在は分析チームマネージャーの平野くんに話を聞いてみました。

手違いの採用面接からまずはバイトで入社

大森:ということでよろしくお願いいたします!平野くんは新卒からRettyに入社してマネージャーになってるんですよね。今日に至るまでのいろいろを聞かせてほしいです!

平野:厳密にはRettyは第二新卒で入社してるんです。2013年卒で別のベンチャーに入社して、3ヶ月で辞めてRettyでインターンを始めて、2014年に新卒枠で入社しました。

大森:え!!!そうなんですね!最初はどんな企業に?

平野:アドテクとか人材派遣とか、様々なビジネスを展開しているベンチャー企業にエンジニアとして入社しました。

大森:知らなかった!!!そこから3ヶ月でって何かあったんですか??

平野:良い会社で楽しく働いてたんですが、当時その会社にはC向けサービスを作れる人がいなかったので、情報収集でC向けサービスを作ってる人とお話したくてWantedlyを使っていろんな企業の方とお会いしてたんです。その中の1つがRettyで、手違いで採用面接が始まって(笑)

大森:手違いで!(笑)

平野:そうです、「志望理由は?」と聞かれて、いや情報交換の気持ちでした、みたいな(笑)でも今の環境より成長できるなら転職もありだなと思って詳しく話を聞きました。

大森:どうでしたか?

平野:当時のRettyはまだ10人くらいのマンションベンチャーだったんですが、その時から本気で世界を目指していて、こういう志の高い方々と一緒に働いたら自分も成長できそうだと感じました。それで「入社するならまずはバイトからです!今すぐ意思決定してください!」と言われて(笑)

大森:バイトで?!その場で?!(笑)

平野:そう(笑)で、新卒正社員から3ヶ月でバイトになるって大丈夫かなと思ったんですが、考えてみたら僕は何も持ってないし何も背負ってないから全然大丈夫だなと。それよりこの成長機会を取りに行く方が良いと思いました。あと今思えばすごいオファーなんですけどその時はぶっ飛んだ感じが面白くて良いなと思ったのでその場で入社を決めました。

大森:えぇすごい~!新卒ですぐ正社員からバイトなんて不安になる。。でも言われてみたら確かに何も持ってないのに何が不安なんだろうと思ってきました(笑)

平野:提示された時給が当時の給与と変わらなかったので金銭的にも問題なかったです。

大森:それでもすごいなぁ。なんかお話聞いていて思い切りの良さがすごくて今の平野くんとは意思決定の仕方が違うように感じるのだけどどう?

平野:いや、意外と変わらなくて、昔からずっと「より成長できる」「より上を目指す」というベースで意思決定しています。

オリンピックを志した学生時代

平野:学生時代は中学から大学までずっとバドミントンをしていて、オリンピックに出るという理想を追って本気で取り組んでました。

大森:え!!体育会系なの?!

平野:バドミントンの強豪校で全国大会も出てました。その頃から勝つこと、結果を出すこと、より上を目指すことが自分のベースにありました。

大森:テンション低めでのんびり穏やかな印象が強いのですごく意外!

平野:よく言われます。熱量を外に出すタイプじゃないので現役時代も周りとキャラが違いすぎてよくいじられてました(笑)

大森:飄々と強いなんてスラムダンクの流川みたいで格好いいね!

平野:いやいや、流川とは全然違いました。僕はセンスもテクニックもなくて下手でしたから。バドミントン全国大会のレベルだとみんな小学生からバドミントンをやってるのですが僕は中学からで、基礎的な能力が全然足りてない。よく下手だって言われていました。

大森:周りとのレベル差で諦めることはなかったの?

平野:なかったです。むしろ自分よりもセンスのある人に下手と言われながら勝つのが楽しかったです。下手と強いは違います。センスやテクニックでは勝てないからフィジカルと頭を使いました。今どういう状況で、相手はどういうタイプで、とすごく分析して戦うタイプで、周囲からは考えすぎと言われてました。(笑)

大森:それを聞くと今と変わらないですね!

平野:昔から基本的な性質は一緒です。

大森:そこまで本気で取り組んできたバドミントンだけど、大学で引退してしまったんですよね?

平野:そうです。オリンピックを目指せると思う限りは続けようと考えてました。ただ大学最後の大会で結果が出て、この実力では無理だと思いました。当時振り返ったとき、工夫や努力できる点はまだまだ沢山あるなと思ったのですが、それも含めての結果だったので、やっぱり自分はここまでか、という悟ったような気持ちになりました

大森:挫折経験ですね。どう乗り越えたんですか?

平野:バドミントンではここまでだったからビジネスで頑張ろうと切り替えました。ビジネスで頑張るならベンチャーでしょ!という安直な発想で就活しました。当時バドミントン以外のことを何も知らなかったので就活に関する知識や行動は我ながら雑魚だったと思います。(笑)

成果が出せない、社会人1年目の暗黒期

大森:Rettyに入社してからは何をしていましたか?

平野:当時エンジニアだったので、キャンペーンページを作成したりサービスのリニューアルをしたりと、開発をしていました。Webサービスは作ったことがなかったけど、やります!と自分でどんどん手を挙げました。失敗してもOKという気持ちでチャンスがあれば全部取りにいきました。それで働いているうちに、2014年の新卒入社でって流れになり正式に入社しました。

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大森:そこから分析チームを立上げて若くしてマネージャーで順風満帆なキャリアに見えるけどどうでしたか?

平野:いやもう全然です。正社員入社してからエンジニアでなくプランナーに転向しました。結果から言うとプランナーとしては全く結果が出せませんでした。任されたユーザー数1万人という目標に対して半分しかいかなかった。ユーザー数は当時進めていた資金調達ができるかどうかにも影響するとても重要な指標で、それが達成できないことで会社の雰囲気も暗くなりました。詰められても何も答えられない、常に自信なさげで意見も言えませんでした。

大森:えぇ、、想像できない。

平野:その時はメンタル的に追い込まれていて、怒られないように仕事しようみたいな、人を見て仕事をしてしまっていました。施策をやる、伸びない、また次の施策をやる、伸びないを繰り返して1年目の終わりのフィードバック面談で、代表の武田さんから「平野くんは成長が遅い、結果も出せていない、今のままだとやばいよ」と率直に言われました。

今思うと、当時は僕というかRettyとして、PDCAが回せていませんでした。データがなかったので、PlanDoPlanDoの繰り返しでCheckとActionがなかった。なのでなぜその施策をやって、なぜその施策が当たらなかったのか、次どうすればいいのか、というのが分からなかったんです。

大森:なるほど、その状況をどう打破したんですか?

平野:会社の戦略方針が大きく変わりました。Retty3人目の社員である内野さんが「データドリブンにします」という方針を出しました。分析できる環境を作ってと指示を受けたので、ポンコツながらも今のデータ基盤の基となるものを作りました。そこから、データをとって、データを見て施策を決め、結果をチェックして改善する、という今なら当たり前のことをちゃんとやるようになりました。

僕は根拠がないと自信が持てないタイプなので、すがるようにデータを使いました。自分の感覚には自信が持てない。それは今も変わってないです。

大森:環境が平野くんに合って活躍するようになったんですね!

平野:いやそれだけでもまだダメで、当時はロジカルシンキングができませんでした。ロジカルに話せない。内野さんから、業務以外のインプットをちゃんとやれ、死ぬほど本を読めと言われました。その時はなぜかわかってなかったですが、とりあえず週に3冊必ず読むようにしました。するとだんだん基礎的な仕事の仕方や考え方のフレームがわかるようになりました。基礎がない中で自己流でやりすぎていた、ちゃんとした型を持つことの重要さを学びました。

大森:平野くんも紆余曲折しながら成長したんですね。

平野:データを使うようになって基礎的な型ができて、成果が出せるようになりました。Rettyとしてもデータを分析してプロダクトを伸ばすのがスタンダードになりました。ただ分析できるのもデータ基盤をさわれる人も少なく、会社として長期的に成長していくためにはできる人がもっと必要だと思ったので分析チームの立上げを武田さんに提案しました。

大森:1年目にやばいよってフィードバックした人に素晴らしい提案をされて武田さんも感慨深かっただろうな。

分析チームの立上げ

平野:2018年に社員3人、インターン生2人の5人で分析チームを立上げました。立上げについては別のnoteでも詳細を書いたのでよければ読んでみてください。当初から今と変わらず、データ基盤を作ることと、意思決定のサポートをするための分析をすることが僕たちのミッションでした。

大森:最初から全社的にデータ分析を取り入れていたの?

平野:いえ、最初はプロダクト部門だけでした。そこからFRM(FunRelationship Managementの略/Rettのセールス部門の名称)や広告部門にもデータを活用することをこちらから提案していきました。不要と思われていたかもしれませんが、まずは簡単なデータ出しから、徐々に部門の方針決定まで入り込んで実績と信頼を積み上げていくことで今ではどの部門にとっても必要な存在になっています。

大森:必要と思われていないところにも入り込んでいったのはなぜですか?

平野:Rettyをデータドリブンな組織にしたいと思っていたからです。この考えは今も同じで、組織として大きく成長するためにも属人化を防ぎたい、声の大きい人や昔から所属している人の信頼残高で仕事するのはなくしたい、後から入ってきた人が不利な組織にはしたくないと思っています。プロセスを作りこむことで全員がフェアに成果が出せるようにしたい。そのためにはデータ活用が必然だと思っています。

大森:なるほど、Rettyは初期メンバーがかなり多く在籍しているので「人として信頼してるからOK」みたいな意思決定を防ぎたいってことですね。

平野:そんな感じです。今は当初の理想にかなり近い、すごくデータを見る会社になったと思います。逆に定量に頼りすぎちゃいけないからユーザーヒアリングに注力するべきだと思うくらい(笑)
データ分析をやり続けるうちに真実は定量にまるめられたデータの中にはないと気付きました。ユーザーさんのインサイトを直接聞きにいくことがデータと同じくらいか、それ以上に重要なことです。

大森:Rettyはコミュニティマネージャーという職種があって彼らがユーザーコミュニティを形成してくれているのでユーザーとの距離もかなり近いなと感じています。

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大森:最後に、平野くん個人の今の目標とか理想はありますか?

平野:昔は自分の成長とか成果を求めていましたが、今はRettyの組織を強くすることやRettyが良いプロダクトを作ることで世の中にHappyがあふれている景色を見たいなと思っています。一緒にそれを実現する仲間に入社していただきたいです。そしてチームメンバーに対しては、自分が彼らの人生に影響を与えているという責任を感じてています。彼らが成長できるような環境を作り続けたいです。

大森:ありがとうございました!

あとがき

わたしは2019年に入社したので、すでに平野くんはデータ分析チームのマネージャー、全社から信頼を得ていてすごいなと思ってました。コミュニケーションのタイプも落ち着いてて冷静、てっきりずっとスマートに成果を出し続けてきたと思っていたので今回の話はかなり意外でした。一方で、Rettyは「強みの掛け算」という考えがあって、1人1人の強みを活かすことを重視しています。何かを任せて成果が出なくても、他に向いているものがあるとしてどんどんチャレンジの機会を渡していく風土が今回のインタビューからも分かって、とても良いなと思いました。

コチラの記事を読んで分析チームに興味を持ってくださった方はぜひこちらからご応募ください!

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