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実験とは道標を示すこと

実験とはある意味、失敗の連続でもある。Aという方法を試してみたけどダメだった、Bもダメだった、ではC…というふうな連続性がある。もちろん、失敗から何かを学んで次に活かすことは大事で、その失敗からしてはいけないことを得ていくプロセスとも言える。

とある実験をやっていて、後輩と話になり、その実験は後輩が昔やっていたことでもあった。振り返るとあの方法、着眼点が良くなかったと本人は言うのだが、いやいやそんなことは決してない。少なくとも、そのやり方だとこれくらいしか成果が見込めないと見定めただけでも、今となっては十分な成果なのだ。だから、無駄な実験なんてほとんどない。そんなような話をしたら、本人は嬉しそうにしていた。

自分たちの仕事で心からの成功というのは、あってないようなものだ。物が売れたとか、何かの成績がよかったとか、目に見えてわかる指標があると嬉しくもあり(ノルマという意味では)大変でもあろう。だが、自分たちにはあまりそれがない。本当にいい成果は、ずっと先にならないとわからないから、今やっていることを評価しようとすると、進むべき道標を示せたかどうかということになる。

労いの言葉を掛けるタイミングも日常においてなかなかないのだが、たまにこうして昔のことを雑談ベースでもいいから口に出して言うことが大事なのかなと思った今日だった。

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