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【簡単あらすじ】総務課の播上君のお弁当(微ネタバレ)【森崎緩/宝島社文庫】

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『はじめに』
今年は暖冬と言われていますが、突然雪が降ったりポカポカ陽気になったりと、体調を崩しやすい日が続いております。しかし、部屋で読書に勤しむことはそういった外の気候が全く関係ありませんので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。



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北海道札幌市の某企業に入社して一年目の播上

実家が小料理屋で父親が料理人という影響もあり、料理が趣味で学生時代から昼食は自作弁当を楽しんでいる。

昼休み、いつものように社員食堂で弁当を広げていると、同期で秘書課に配属された清水真琴から「播上くんって、料理するんだ?」と尖った声をかけられる。

清水とはそれから色々あり、メシ友になったり、昼休みに自作の弁当を食べ比べしたり、気になった料理のレシピを教えあったり。

播上が所属する総務課の女性上司・藤田からは

「料理が趣味の男の人って希少種だって思わない?聞いてびっくりしちゃった」
「婚期逃す人の答えだわ…」

と言われてしまうも、そんなことを気にせず幡上は今日もお弁当を作るのだった。

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物語の途中で突然、ライバル会社と案件をかけたお弁当バトルが始まったり、お弁当世界大会が開催されたり、弁当を食べた従業員が死んでしまったり、弁当のレシピが悪の組織から狙われたり…といったことが始まらない、ゆったりとしたほのぼの恋物語です。

殺伐とした雰囲気のホラー、
高度な謎解きが必要なミステリー、
自分の若い頃を思い出す甘酸っぱい青春、
自分の想像を超えた世界観のSF・ファンタジー。

上記のような自分が好きなジャンルだったとしても、連続で多作品を読んでしまうと、作品の評価に関わらず食傷気味になってしまいます。

各章に特製レシピもありますので、頭と心を休ませ・リフレッシュさせるのに最適な一作です。

シリーズ化している作品なので、他作品も楽しみです。



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