![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54390255/rectangle_large_type_2_b222a6483403e41ba453857270443723.png?width=1200)
【消費カロリーを簡単計算】METsのすすめ
前回の記事でご紹介した通り、「スポーツ栄養学」(東京大学出版)を読んで、筋トレやダイエットに関わる情報ソースの源流を辿っています。
論文で裏付けられている情報をベースに、まだよく分かっていないところは分かっていないとはっきり書かれている良書です。
今回はスポーツ栄養学の中から、消費カロリー計算の指標となる「METs」についてご紹介します。
METsとは運動強度の指標
MetsとはMetabolic Equivalent of Tasksの略で、ある運動の強度が安静状態の何倍になっているかを表す指標のことです。
安静状態のエネルギー消費量(3.5 mL/kg/分)を1 METsとして、たとえば歩行を行った場合は、その4倍の4 METs、ジョギングの場合は7倍の7 METsというように様々な運動についての数値が示されている(本文より)
以下の表は代表的な運動のMETsです。
当然ながら動いている時間が長いほど、また全力で走るスポーツほどMETsが大きくなります。
だから皆さんサッカーをしましょう!という結論が導かれるわけではありません。
1 METsにあたる体重1kg、1時間あたりの安静時のエネルギー消費量(kcal)が1.05 kcalです。
そのため、本文中では、体重60 kgの人が1 時間ジョギングした場合の消費カロリーは下記のように計算されています。
7 (METs) x 1.05 (kcal) x 60 (kg) x 1 (時間) =441 kcal
ジョギングが苦手な人の場合は、METsが低いウォーキングでも、ジョギングの2倍の時間続ければジョギングした場合より消費カロリーが多くなります。
逆にウォーキングしている暇がない忙しい人たちは、ウォーキングの半分の時間走るだけでウォーキングした場合より消費カロリーが多くなるとも言えますね。
METsの値を参考にすれば、自分の優先順位に合わせて最適な運動を選び、簡単に消費カロリーを計算することができます。
また、国立健康栄養研究所により、様々な運動に大してMETsの値が求められ、改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』に掲載されています。
種々のスポーツはもちろん、日常的な動作や性行為までつまびらかにまとめられています...!
ご興味のある方はぜひ一度上記のリンクをご覧ください。
まとめ
METsとその使い方をご紹介しました。以前記事にした「あすけん」のアプリ内で表示されていたのもMETsをもとにした消費カロリー計算だったんですね。
私の場合は、最近日中暑くなってきたので涼しい時間帯にさっとジョギングで消費カロリーを稼ぐようにしたいと思います。
この記事が皆さまにとって何らかのご参考になれば幸いです。
それではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?