RKTimbitsのお勉強ノート

Twitterの#毎日論文生活と連動して、読んだ本や論文についてメモ書きします( ..…

RKTimbitsのお勉強ノート

Twitterの#毎日論文生活と連動して、読んだ本や論文についてメモ書きします( ..)φ 関心分野は難民とジェンダーです。

最近の記事

ネットと愛国 安田浩一

韓流ドラマにドハマリしているのだが、関連して北朝鮮や韓国、在日韓国人・朝鮮人について学んでみようと思い、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」について書いてある、安田浩一著の『ネットと愛国』を読んでみた。2011年出版のやや古いルポだし在特会は桜井誠氏が代表でなくなってから目立った活動をしていないように思えたが、つい先日、那珂市議会議員選挙にて日本第一党の原田陽子氏が当選したし、2020年東京都知事選挙に桜井氏も立候補するということで、改めて勉強してみようと思う。 本書は

    • 私たちにはことばが必要だ イ・ミンギョン

      Twitterお友達の@NYasukoさんに紹介された『私たちにはことばが必要だ』。途中で休憩を挟んでしまったので、読み終わるのにだいぶ時間がかかってしまった。韓国のフェミ本はチョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』しか読んだことがない。こちらは評判を呼んだものの、小説という体を取ったむしろジェンダー不平等を学ぶための事例集みたいな印象を受け、小説としてはあまり楽しめなかった。『私たちにはことばが必要だ』はどんなもんだろうなと思って読んでみました。 基礎編-セクシスト

      • 【閑話休題】海と毒薬 遠藤周作

        先日に続き、論文ではない読書の感想文を再び挙げてしまうのだが、まあ両方とも勉強には関係があるので良しとする。 遠藤周作は『沈黙』しか読んだことがなかったが、Twitterでフォローしている小野さん(@masahiro_ono)が『海と毒薬』を紹介していた。その説明がとても印象的だったので読んで見るみることにした。それにしても小野さんは宇宙関連のお仕事をされているのに、#ブックカバーチャレンジで紹介しされている本のほとんどが理系のものではない。彼の読書論も視座が高くて素晴らし

        • 責任という虚構 小坂井敏晶

          読みかけの本があったんだけど、たまたま友人が小坂井先生のYouTube動画を紹介してくれたので、また『責任という虚構』を読みたくなって手にとった(本をデータ化してKindleに入れている)。「また」と書いたが実は修士論文執筆中に必要な第一章を読んだだけで全部は読んでいなかった。今読み終わって、先生の言ってたことの1割も理解していなかったことが分かって悲しい。しかし10年前にも、面白いところにマーカーが引かれていた。 地獄への道は善意で敷き詰められている。ものを考える際の最大

        ネットと愛国 安田浩一

          【閑話休題】暗闇でも走る 安田祐輔

          論文じゃないのだけど。特定非営利活動法人キズキを設立した安田祐輔さん「暗闇でも走る 発達障害・うつ・ひきこもりだった僕が不登校・中退者の進学塾をつくった理由」についてメモ_φ(・_・ 著者本人にはお会いしたことはないが、共通の知り合いが結構いて、「安田さんには会ったことある?」と聞かれたことが何度もあった。活動拠点の国内外を問わず、自分のストーリーを持って活動をしている人たちには随分と勇気づけられる。 家庭環境や発達障害の苦難を乗りこえて大学に進学し就職したものの、半年で鬱

          【閑話休題】暗闇でも走る 安田祐輔

          Women&Power: A Manifesto by Mary Beard

          イギリス一有名な古典学者Mary BeardによるWomen & Power: A Manifestoを読了。オックスフォードにある古本屋でたまたま見つけた本なんだけど、バンコク在住の友達の家でも同じのを見つけたので結構有名なのだと思っていた。したら驚くことに、Amazonでは267ものレビューがあり、かつ英国ガーディアンが「21世紀の100冊」に選んだらしい!章は以下の通り。 Preface The Public Voice of Women Women in Power

          Women&Power: A Manifesto by Mary Beard

          ロヒンギャ問題とはなにか 難民になれない難民 日下部 尚徳、 石川 和雅<編著>

          英語で本を読むのがちと疲れたので気分転換に、以前に著者の一人からいただいた『ロヒンギャ問題とはなにか 難民になれない難民』を# 毎日論文生活 の7日目と8日目に読んだ。章は以下の通りで、章ごとに数名の著者が論考を載せている。 第1章 ロヒンギャ問題とは何か 第2章 越境したロヒンギャの今 第3章 ロヒンギャとはいったい誰なのか 第4章 世界のロヒンギャ 第5章 難民支援とロヒンギャ 第6章 難民になれない難民としてのロヒンギャ 第7章 アナン報告が示すロヒンギャの未来 当

          ロヒンギャ問題とはなにか 難民になれない難民 日下部 尚徳、 石川 和雅<編著>

          Covering by Kenji Yoshino

          # 毎日論文生活1日目から7日目まで読んでいたKenji Yoshino著『Covering』。著者はイエール大などで教鞭を取る、日系アメリカ人の法学者。著者はオックスフォード大のフェミニズムの先生に紹介された。あまりセクシャリティに学術的関心はなかったが、日系アメリカ人ということで著者に関心を持ち著書を読んでみることにした。 本書はパート1とパート2と大きく分かれており、トピック(?)は以下の通り。 An Uncovered Self Gay Conversion

          Covering by Kenji Yoshino