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運動音痴を克服しよう その1

noteを読んでいただいて、ありがとうございます。注意欠如多動性障害(ADHD)・精神障害者手帳2級で博士(生命科学)のred_dash です。

 少しだけ、むかし話をさせてください。私は体育の授業が嫌いでした。国語や算数の授業では対して努力せずとも中身がわかりましたし、むしろ授業を聞くだけ退屈なので教科書の先の方を読んでいました。一方で、体育の授業はどれだけ説明を聞いても、うまくいきません。バドミントンでは、ラケットが羽に当たらない。サッカーでボールを蹴れば明後日の方向へ飛んでいく。あげく、何もない場所で転ぶ。脳ミソまで筋肉でできたクラスメートが好き勝手やっているのに、私はどうしてうまくやれないんだ。

 脳ミソ筋肉の集団の中には、しかし、"本物"が混ざっていました。中学校3年生の時のクラスメート、カジくん。彼は抜群でした。バスケットボールを掴んでシュートする様は、見ているだけで美しい。彼の動きはしなやかで、バネのように弾みます。一方、私の身体は重石のよう。しならないし、弾みもしない。漬物でも漬けておこうぜ。

 何故私は、漬物石なのでしょうか。発達障害者は、発達性協調運動障害を抱えるリスクがあります。多くの健常者さえも、自分の思った通りに身体をコントロールできない場合があるでしょう。自分自身の身体であるにも関わらず。このシリーズでは、そんな身体の動かし方や使い方を改善する方法について調べ、考えてみようと思います。

 まずは前提として、私の身体をよく観察してみます。ご存じの通り、私たちの身体は大雑把に言えば骨と筋肉の塊です。筋肉は筋繊維、つまり糸を束ねたバネのようなものです。...つまり、バネのような動きをしていたカジくんの身体は、本当にバネだったのでしょう。
 それでは私の身体はどうか。再びバネを思いだしてみます。バネは極端な伸び縮みを繰り返せば、次第に疲労して弾まなくなっていきます。極端なこと、繰り返しが得意であるところの私は、ワンパターンにある筋肉はひたすらに伸ばし、別の筋肉はひたすらに潰してきた可能性があるではないでしょうか。筋肉を伸ばすか潰すかして、弾まないバネを身体の中に生み出していたのではないでしょうか。だから私は漬物石になったのではないでしょうか。

 どうすれば漬物石のような人間を、バネに戻すことができるのでしょうか。そんなことは可能なのでしょうか。

 続きます。どうぞ、よい1日をお過ごしください。


参考

東京台東区の発達障害なら浅草橋こども発達リハビリクリニック|日曜診療|協調運動障害
http://asakusabashi-kodomo.com/coordination-disorders.html

アスリートがパフォーマンスを発揮するために必要な”筋肉の硬さ”は競技種目によって異なる、順天堂大学大学院研究|@DIME アットダイム
https://dime.jp/genre/784305/

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