一分間タイムマシン
アマゾンプライムで「一分間タイムマシン」という短編映画を観た。
たった6分。
あらすじは、主人公のジェームスが、ベンチに座るヒロインのレジーナをナンパする。そして失敗したら、1分前に戻る…。
それを繰り返していくのだが、6分しかないのでもちろんテンポがいい。
そして、後半には意外な展開が待っています。
アバウトタイムという映画を友人に教えてもらって観たらとても面白かったのだけど、それに少しだけ似ている。
軽い気持ちで観られると思うのでぜひぜひ。
この映画を観て感じたのが「一言の重さ」だ。
主人公ジェームズは一言ミスをする度にタイムマシンのボタンを押し、一分前に戻る。
そんなこと現実世界ではできない。
自分が吐き出してしまった言葉は一生残ってしまう。
その場では相手が流してくれるかもしれないが、ふと自分が思い出してしまったり、相手もなにかのきっかけで思い出してしまう可能性もある。
私はマイナスな言葉がずっとずっと忘れられない。
昔からだ。
だから、1度でも私に最低な言葉をぶつけてきた人間のことは心から好きにはならないし、信用もできないし、大切ななにかを与えたりなんて絶対にしない。
「あのときはカッとなって、思ってもないようなことをつい言ってしまって…」などという言い訳も全く意味が無い、改心したとしても、どれだけ猛省していても、私はその最低な発言を耳に入れた瞬間の「最低な奴だな、軽蔑する」という気持ちは忘れずに同じ温度を保っている。
性別、年齢、育ってきた環境、普段気の知れた友人とどんな会話をしているか…バラバラなのが当たり前なのだからある程度は慎重にならないといけない。
思ったことを口にしていいのは、家にひとりきりでいるときだ。
どんな間柄であっても相手を傷つけてしまうことはある。
帰路で「あの発言良くなかったかも…」と自分をモヤッとさせないためにも、言葉にはある程度責任を持って。
あまり背負いたくない相手には、大事な言葉や話は仕舞っておく。
相手を傷つけることを言ってしまった。後悔している。
言ってしまったことをなくすことは絶対にできません。
しかし、少しだけ気を紛らわせることはできます。
それが1人で物に当たり散らすことなのか、暴飲暴食をすることなのか、相手にこれだけ傷ついた!!と叫ぶことなのか、とにかく沢山寝ることなのかは人によります。
ただただ謝罪だけをしていても、その謝罪を聞いている側としてはずっと嫌なことについて謝られているので忘れる瞬間もないし、気が紛れることも無い。
自己満になっている。
結果、やった方はいいよなになる。
許されても許されなくてもどちらにせよいい。
前者なら「許してもらえた」と心が軽くなるだろうし、後者だとしても「これだけやったんだからもういいでしょ」とか「これだけ謝ったのに許してもらえない自分可哀想…」とか。
結局心が傷つけられた側が全てを負うのだ。
許せない自分も、許してしまう自分も、どちらも嫌いだから。
その言葉自体最低で、私の人生に不要で、記憶から抹消したいレベルのものなのに、それを許したら自分は最低な人間になってしまう。
その言葉を許すなんてありえない。
しかし、許さない私は心が狭いの??
さっきまで自分だけが被害者だと思っていたけれど、ここまでしつこく謝罪されているとなんだか少しだけ相手が哀れに見えてくる。
2、3秒で言えてしまう一言でも相手の心を抉ることはできてしまうから。
それは相手にとって下手したら何十年も忘れられない呪いになる。
相手に思いやりを。
相手を傷つけてしまった経験が沢山あって相手の気持ちが分からない、人の気持ちが分からない…と悩んでいる方。
あなたも大変なんだろうけど、傷つけられた側はもっと辛いので、人を傷つけないことだけを考えて生きるべき。
分からないからと言って放棄するなら、あなたは誰かと会話する資格はない。
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