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【レポート】日立製作所「協創の森」で北大・日立協働教育研究支援プログラム研究進捗発表会

2023年10月末、東京都国分寺市にある日立製作所研究開発グループの国分寺サイト「協創の森」。
2022年に引き続き、北大・日立協働教育研究支援プログラム生が日立製作所を訪問しました。

東京都国分寺市にある日立製作所研究開発グループ国分寺サイトを訪問

2020年に開始した本プログラム。毎年2~3名の博士学生やその所属研究室が、本学の包括連携協定先である日立製作所から支援を受け、精力的に研究を行っています。
今回の訪問の目的は、プログラム学生の研究進捗報告と意見交換です。博士課程の学生は、支援元である日立製作所に対し、自身の研究の進捗を発表・報告するプレゼンテーションの準備をしての訪問です。さらには、日立製作所の最先端の研究の話を伺い、見学させていただくとともに意見交換を行い、企業での研究に触れ、さらに自身の研究をブラッシュアップしていくことを目的としています。

発表に向けてリハーサル、機器の操作を確認する学生のみなさん

今年は初めて、次年度からプログラムに参加することが決定した修士課程2年生の学生2名も参加。最新の研究に触れ、博士課程学生と研究者の意見交換から学びとります。


■1日目~日立製作所の研究紹介と研究所見学

~研究紹介~

1日目のプログラムは、日立製作所の研究開発グループの研究者の皆様からの研究説明と、研究所内の見学、懇親会と盛りだくさんです。
まずは、日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ 西村信治センタ長から歓迎の言葉をいただき、1日目がスタートです。

日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ 西村信治センタ長

まず、西村センタ長から、日立製作所研究開発グループの説明や、日立北大ラボの活動について紹介いただきました。

続いて、実際の研究者の皆様から、研究内容についての説明です。今年はWell-being・ヒューマンセンシング関連、宇宙利用研究関係、バイオインフォマティクス関係の説明をいただきました。

日立製作所 三幣俊輔研究員からWell-being・ヒューマンセンシング関連の説明
日立製作所 木村寿利研究員から宇宙利用研究についての説明。
会場の学生からは多くの質問が。
日立製作所 細田至温研究員はオンラインからご参加くださいました。
学生にとって、自身の研究分野とは異なる研究の話が刺激になります。
しっかりと聞き入り、質問を行います

~研究所見学~

続いて、研究所内の見学へ。

まずはメタバース研究デモ。
圧巻の画面の前で説明を受け、質問が飛び交います…!

画面を見上げ、没入する一同
左は、日立製作所 永田真斗主任研究員。北大大学院の修了生でもあります!
(※圧巻の画面は参加者だけのお楽しみということで、お見せできません…)

続いて一行は別の建物に移動。
量子コンピュータ研究について説明を受けました。

説明してくださったのは日立製作所 斎藤慎一主管研究員
シリコン量子チップとコントロールチップを間近で拝見

そして、ロボット研究デモ
実は昨年もお邪魔してお話を伺っており、1年越しの再訪問でした。

日立製作所 江﨑佳奈子研究員から説明を受けます。
昨年、模型で構想を伺ったロボットアームが動く様子を拝見できました!

最後に、歴史展示室へ。
日立製作所の研究開発の歴史を年表や歴代の開発品などを拝見することができました。

北海道大学で研究に活用されていた電子顕微鏡がありました!

~懇親会~

たくさんの研究に触れ、多くの刺激をいただいた1日目。懇親会が開催されました。

懇親会前、自分の研究や本日の感想について語り合う学生と山本文彦理事・副学長、プログラム担当教員たち
協創棟の食堂「けやき」にて懇親会スタートです
学生は日立製作所の様々な研究者の皆様と交流しました
緊張もほぐれ、色々研究者の方と意見交換やお話ができました!
翌日の発表頑張ります!

■2日目~研究進捗発表会~

いよいよ、学生が自身の研究の進捗を発表する場です。

朝日が差し込む馬場記念ホール。
発表学生は最終確認をしながら発表を待ちます

~開会~

北海道大学 江崎敦雄 産学・地域共同推進機構副機構長からの開会挨拶でスタート

~学生発表~

当日は3名の学生が会場で発表、2名の学生はオンラインから発表しました。博士課程1・2年生は10分間、博士課程3年生は15分の発表です。

農学院 博士課程1年 井上史朗さん。
「有機農業推進に指向した天然殺虫成分ピレスリン生合成鍵酵素の同定と高効率な生産法の開発」
国際食資源学院 博士課程1年 幡谷 省悟さんはオンラインから発表。
「植物の窒素代謝解明に向けた大腸菌アミノ基転移酵素の網羅的解析」
生命科学院 博士課程2年 吉澤 晃弥さん。
「ヒト一倍体細胞のゲノム不安定性原理の解明」
農学院 博士課程3年 山﨑 歓友さん。
「中山間果樹園における電動ロボット車両の開発」
国際食資源学院 博士課程3年 大東 孝充さんはアメリカからオンラインで参加。
「低炭素土壌における、微生物機能を利用した農業生産性向上法の探索」

質疑応答時間は、博士課程1・2年生は10分間、博士課程3年生は15分。
学生に対して多くの質問やアドバイスなどがあり、回答にも熱が入りました。

~閉会~

日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ 西村信治センタ長、北海道大学 山本文彦 理事・副学長から、全体についての講評があり、閉会しました。

山本理事から、学生発表への講評と激励、そして日立製作所の皆様への感謝が。

~お疲れ様でした!~

発表学生の皆様、お疲れ様でした!
そして博士課程3年生の大東さん、山﨑さんは今年度でプログラムを修了し、新たな道へとすすみます。日立製作所の皆様、学生への支援、そして様々なご指導、本当にありがとうございました。

今年度でプログラムを修了する山﨑さん。
感謝のコメント撮り

これからもプログラム生には様々な交流の場を予定しています。
どうぞよろしくお願いします!

また来年…



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