- 運営しているクリエイター
2024年1月の記事一覧
<晴れた日には鏡を忘れて>五木寛之
淋しい冬の海。隠岐の民宿で働く牟田口アカネは、自分の醜い容貌に絶望し生きていた。彼女が待っていたものは、まさに<なしくずしの死>
私は、生きる意味、人生の意味ということを考える上で、その対極の立ち位置にある言葉は<なしくずしの死>だと思ってます。
<なしくずしの死>を生きていくことと、人生の意味を考えて生きていくことは対極にあるのではないかと。
生きる意味を考えていきたい私にとって、10数年前に
「傲慢と善良」 辻村深月
この本は「圧倒的な支持を集めた恋愛ミステリ」という表現で紹介されているのをよく見かけます。
私は、この本は恋愛小説として楽しむ、というものではなく、自己理解と他者理解を恋愛小説を通じて学ぶ、そんな小説と思いました。
巻末には朝井リョウさんが解説されていて、これも学びになります。
この小説はヘビーなのである、と朝井さんが言っており、これを念頭に置いて読むことをオススメします。
朝井さんの解説の言葉を