普通の人を好きになりたかった

普通の人を好きになりたかった

前までは普通の人を好きになっていたはず

ちょっと大人な先輩、賢くて仲の良い同級生、優しい塾の先生

うーん、好きだったけど、今から思えばそれは「憧れ」「依存」「敬愛」とかだったり。本当の恋とは、本当の好きとは言えないのかもなって思ったり。

ちゃんとあれは恋だったって思える恋愛をしたのはほとんどない

あれは紛れもなく恋だったって思える恋は高校生の頃のやつと、この前のやつくらいかなぁ。あ、でも、まともなやつ？うーん、本当の意味で人を好きになったのは、この前のやつくらいかもしれない。

そもそもそんなに簡単に人を好きになるようなタイプでもないし。

私の中での好きは自分とちゃんと向き合うやつ。

その人の性格を見るのは当たり前ではあるんだけど、それだけではねぇ？ちょっとねぇ。

こんな話をするのはちょっと恥ずかしくはあるのだが、簡潔に言うと「相手と向き合う」「自分と向き合う」っていうこと。相手の性格はもちろんのこと、その人の本質であったり、背景であったり、人生観であったり。どうしてそのような性格をしていて、どういう人生を歩んできて、どういう経験をしてきて、その人は何を思って考えて...というところにその人の魅力が隠れていると思っている。そして何よりも話すこと。話してその人の考え方を知ることが大事かな、と。そこから相手と向き合って、心を通わせていくことで、その過程で惹かれていく。自分と向き合うのはもっと大事で、自分のその気持ちとどう向き合うのか、どうしたいのか、どうなりたいのか、そして自分は何を思い、何を感じているのか、じっくりと自分を見つめていく。もちろん、相手のことを考えながら。

結局ちょっとだけ長くなっちゃったけど。本当はもっと複雑だったり、思っている以上にグダグダしっちゃったりするし、わがままになっちゃったりするけど、これが相手を思うことだと、好きになることだと思っている。常に真剣に誠実に。

告白もそうだけど、私にとっては人を好きになること自体が慎重で。だって、相手に自分の気持ちを押し付けかねないから。勝手に好きになって、勝手にそれで相手に迷惑なんてかけたくないし。

でも簡単に人を好きになる人もいれば、別れてすぐに付き合い出す人もいれば、云々。

別に非難しているわけでもないし、捻くれているわけでもない。人は人だし、自分は自分だし。

それに恋に「時間」なんて関係ないし。私からしたら、上の流れを全部クリアしてたら、目があって1秒とかは流石に無理だけど、1週間とかだったら、無理ではなさそうだし。

でもなかなか出会えないんだな、これが。

この人、いい人！っていうのはわかるんです。もちろん。この人と付き合ったら、絶対に私のこと、大切にしてくれるでしょ！っていうのもわかるんです。でもね、だからって言ってね、その人を好きになれないんです。

わかりますよ？もったいないことしてるって。自覚あるし。

賢くて、優しくて、いい人で、悪いところをあげる方が難しいって感じの人いるし。こんな私のことを好きって言ってくれる人だっているし。

でもなぁ。なんでかなぁ。

ちょっと変わっている人が気になっちゃうんですよね。変人っていう意味ではなくて、うーん、普通の人が持っていないものを持っている人。私の持っているものと同じところもあるけど、違うところで、でもそれがちょうど、自分の求めていた新しい考え、価値観...みたいな感じ（語彙力皆無）。あとはちゃんと人を見てる人。考えている人。細かい仕草に、ちょっとした言葉にその人の大切にしていることが現れたりするから。

贅沢な悩みですよね...理想が高いというか...なんというか...

悪いことではないとは思いますけど（自分で言うな！）

物足りないんでしょうね。ただ優しい、ただ賢い、ただ面白いってどこにでもありふれているから。それが大切なのに、気付いてないんですかね、私。気づいているのにこれだから重症なのかもしれないです。

それなのに、求めている理想のカップル像みたいなのは、普通のごく当たり前の暖かい感じなんですよね。おかえり、ただいま、っていうのが言えたらいいなとか。何気ない会話に笑いたいとか。一緒にテレビを見て、買い物して、時々ちょっと高いお店でご飯を食べて、幸せって思いたいとか。

ますますよくわからない。

最近では、仲良い友達と恋人の違いもわからなくなってきました。

オチもわからなくなってきたので、私が共感した名言（ちょっとアレンジ）で終わりますね。

長所を自然と見つけていくのが恋。短所を受け入れるのが愛。