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2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義(瀧本哲史さん) ー パラダイムシフトが起きた背景を再認識しました

早速、読みました。瀧本さんの本を読んだのは、これが2冊目。瀧本さんの著作との出会いについて、つくった記事はこちらです。

まだ本人には伝えていないのですが、瀧本さんとの出会いのきっかけになったウチの次男に大いに感謝。選書された先生にも大感謝です。

今回読んだ、”2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義”も非常に楽しく、エキサイティング、臨場感のあるものでした。読書を通じて、特に印象深かったことを書き留めておこうと思います。

「パラダイムシフト」とは、世代交代である。

「パラダイムシフト」とは、世代交代である。

これは、最初に読んだ「ミライの授業」の中でも重要なメッセージの一つだったわけですが、今回も強くアピールされていました。「ミライの授業」でも紹介された地動説の話に加えて、もう一つ事例が紹介されていました。その事例、私自身はこの一文を読んで、「えぇー、そんなことになってたの?!ホンマかいな?」というものだったのです。

そういうわけで、学説的には結果無価値が完全勝利したんです。

これは日本の刑法の根本的な考え方についての2つの学説の帰趨についてのお話なのですが、私が学生だった頃は2つの学説が存在していた記憶があります。それが一方が完全に勝つなんて、、、いや、私は大学卒業以来、刑法の「け」の字を意識することは実質ゼロなものですから実状は分かりません。瀧本さんがいくらかデフォルメされているのかもしれません。でも、そういうものなんだろうな(瀧本さんの考えからすれば、ウラを取らないといけないのでしょうけれど)、って思いました。

「パラダイムシフト」は世代交代。この枠組みを使って考えると、こんな仮説になりました。

「株式投資」に対する奇妙キテレツ(だと私には感じられる)偏見が、何十年にも亘って蔓延っているのは、結局のところ、若いうちに株式投資や資本市場の持つ機能や役割、責任が根付かないから。

とすると、例えば、こうした活動は「パラダイムシフト」に向かうための非常に貴重なものだと感じられます。

10代・20代の人たちに、真正面から「投資」「株式投資」についての確かな知識を伝えることはめちゃくちゃ大事なことです。この営みを怠ってきたから、奇妙キテレツな偏見が蔓延ってきたのだと感じました。

「投資」「株式投資」についての確かな知識は、瀧本さんの表現を借りれば「立派な"武器"」の一つだと、私は思います。ですから、これは若い人たちにぜひ配りたいな、と思いました。↑で挙げた奥野さんの講演(ショート版ですが)はyoutubeでもご覧になれます。一度ご覧になってみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=7kV27wiHYak&t=401s

こうした「武器」をどうやって配るか、配っていくかについても、今回の本で語られていたので、そこは私も色々と「妄想」しようと思います。

書き留めておきたいこと、もう一つ。

「あなただからその事業をやる意味がある」かどうか

アイデアがどうかなんてことより、「あなただからその事業をやる意味がある」ということが、やはりきわめて重要です。

これは講義の受講者とのQ&Aセッションでの一つ。「起業」について瀧本さんが語られた中で、特に印象的だった箇所です。

既にあちこちで指摘する人が増えてきているのを感じますが、これから「意味」って益々重要になってくるように思うんです。

仕事する「意味」、投資する「意味」。

もちろん、全てに「意味」が必要だとは思いません。無意味だなーって思いながら、え!ということもあるでしょうし、ずーっと無意味に終わることだってあるでしょう。

でも、意思を持って自分から取り組む、それもずっと長く続けていく行動、活動については、その「意味」について自ずと意識するようになるのでは、ということです。すごく手近な例ですが、目下の"STAY HOME"。正直、めちゃくちゃストレスですし、早くーーと毎日思っていますが、この行動も自分なりに見出している確かな「意味」があるからこそ支えられているんだと思ったりしています。起業の文脈とは少しズレているのかもしれませんが、そうした自分なりの「意味」を見つけ出すことの大切さを、この問答から感じ取りました。

自分なりに「意味」を見出して取り組んでいることを、これからも地道に続けていく。その行動への大きな勇気を、今回の読書(「ミライの授業」と合わせて)を通じて貰いました。

本には、他にも沢山付箋を貼りましたけど、ここに書き留めておくのはこんなところで。

DO MY HOMEWORK を続けます!


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