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アセットアロケーションへの関心が減っていった理由

Shimoyamaさんのブログです。

最初に「アセットアロケーション」について、私の理解を書いておきます。

アセットアロケーションとは

アセットアロケーション、和訳すると「資産配分」ということです。ここでいう「資産」とは、それがどんな種類か(「アセットクラス」と呼ばれたりします)という意味です。具体的に言うと「株式」「債券」「不動産」(他に「オルタナティブ」「コモディティ」とかもあるかな)です。様々な夥しい数の銘柄が存在するものの「株式」はまとめてみると大体似たような値動きをするだろう、という考えのもと一括りにします。一方で、「株式」と「債券」、「株式」と「不動産」、「不動産」と「債券」、この資産間では値動きが異なるだろう、というのが、このアセットアロケーション「資産配分」重視の前提となっています。値動きが異なるものを組み合わせることで、期待できるリターンをあまり減らすことなくリスクを下げることができるだろう、というのが基本の考え方です。

この考えを基にしてつくられている投資信託は「バランスファンド」と呼ばれます。「株式」と「債券」の2種類で構成されるファンドもあれば、様々な資産を組み合わせるファンドもあります。また、「株式」と「債券」の比率=「配分」を一定にしているものもあれば、都度(相場環境等に応じて)変化させるものも存在します。

私自身、投資信託で資産形成に取り組み始めた頃にこの考え方に出逢って、大きな影響を受けました。実際、「バランスファンド」を毎月買い増していく主力の一つとしていた時期もあります。

ブログで長らく、毎月、私自身のポートフォリオの資産配分を更新しています。

バランスファンドから離れていったプロセス

「資産配分」を毎月更新していますが、正直、今はあまり重要視していません。「債券」はもうこれ以上増やさずに、「株式」を積上げたい、そう考えているからです。今保有中の「債券」は以前に継続して買い付けていたバランスファンド(上記)に含まれているものです。このファンドの解約までは考えていませんが、追加で買い増す予定は当面ありません。

主力の一つとして買い付けていたバランスファンドの買付額を減らした、つまり、「主力」から格下げ?したのが2014年6月でした。

順調に評価額が増えていたから調子に乗ってより多くのリスクを引き受けにいったか、というように見えてしまいますね。

期待リターンをより高めよう

と、当時のブログにも確かに書いています。

一番大きな理由は、ポートフォリオ全体の絶対額が大きくなったから、だと考えています。つまり、仮に株価が急落しても、時価が半減しても困らないだろう、ビビったりしないだろう、ということだったと思うのです。

確かにバランスファンドは値動きをマイルドにしてくれるという特徴があります。ですから、あまり資産が積み上がっていない段階、急な資金需要が発生する可能性を相応に見積もっている状況では、意味のある投資対象だったと思います。そういう意味で、私の選択、判断は適切だったと感じています。

しかし、ある程度の資産が積み上がってきた(急な資金需要がある際に、株価下落局面でも対応可能なところまで)、精神的にも評価損が長く続いても平気(コツコツ投資し続ける意思が萎えない)胆力が付いてきた、という判断があったのだと思います。

2017年1月にはこのバランスファンドの追加の買付を止めました。

やっぱりここでも資産の積み上がりが大きな理由となりました。ここで株価低迷局面が続いたとしても、急な資金需要にある程度対応できるだろう、そう考えられたのです。であれば、重視すべきはリスクよりもリターンだろう、と考えたわけです。

それと同時に、保有するなら株式だよね、という考えが強くなったこともあります。債券を保有していても、買い増しても、別に、そこから何かの新しい出逢いというか、発見というか、ワオ!というか、そういうものは、私にとっては全くゼロなんですよね。もともと、日本の国債を、如何にリスク面で特徴があるとはいえ、投資対象として見ることができなかったし(国債の保有は「運用」でしょ、およそ「投資」とは言い難い)。

自分の判断を振り返ると、リスク許容度(選好度)というのは、

資産額の多寡、
市場での経験から来る胆力(楽観的な見通し、ともいえるかもしれません)

によるものなのかな、と感じます。

ということを考えると、バランスファンドは資産形成に取り組み始めた初期の段階では有用な存在なのかもしれないなあ、と。もちろん、リスクを抑えることが大事、であれば、初心者に限らず有用だと思います。

要は、どういう考え、スタンスで取り組むか、ということなんだと思います。


いずれまた債券を保有したくなるか?

こればかりは分かりません。

しかし、一つ言えるのは、しっかりと資産を積み上げていくこと、そして、株式保有で享受しうる果実を得ることが出来れば、今よりももっと大きな資産額に達することが出来る可能性アリと考えています。仮にそれが実現したら、面白くもなんともない債券を保有してリスクを下げることに意味はないだろう、と今は考えています。もちろん、今そう考えているだけで、変わる可能性はあると思いますよ。とにかく資産額が減るのがイヤ!リスクなんて取りたくない!ってなったりすることだってあるかもしれません。そんな風に変わるなんて今は想像できませんけどね。

今はマイペースで毎月投資信託を買い付けていって、より多くの「株式」を持つ、「お株持ち」を目指し続ける、そこにフォーカスしたいと思っています。

以上の経過について、より詳しく説明したノートです。2万字を超える長文なのでお時間があればご覧ください。





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