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「課題設定・調査検証・結論の文章化」を「xx」で鍛錬する!

この件について記事をつくりたい!と思っていたのですが、先延ばし、先延ばしになってしまっていました。今日、ようやく着手しました。

大学で一番力をいれるべきなのは「勉強」である

大学卒業から25年? 

確かにそうだったのかもしれない、と思います。

試験を何とかパスすることの準備。それが私の大学時代の「勉強」でした。

そしてこの課題設定・調査検証・結論の文章化のサイクルは、本来大学生活で身に付けるべき能力であり、特に卒業論文の執筆は自ら設定した課題に対して調査し、期限内に自分なりの結論を出す絶好の練習機会である。

恥ずかしながら「課題設定・調査検証・結論の文章化」の鍛錬を積むことなく「卒業」してしまいました。こうしたプロセスの鍛錬を積むことの大事さ、なんて、ちっとも認識していませんでした。もったいないですね。

一方で、当時の私に、胸躍るような「課題」を見つけられたか、そこから良い「問い」をつくることができたか、という疑問もあります。それをリードしてくれるのが先生なんでしょうけれど。「何なのよ、これ?」という疑問、発見には、好奇心、そして、経験みたいなものが必要なのでは、と思うんですよね(言い訳ですかね、、、)。

で、私も就職して程なく気付きました、痛感しました。「課題設定・調査検証・結論の文章化」の重要性を。

課題を見つけ出し、そこから(自分なりの)仮説をつくる。調査、分析を行い、仮説が的を射抜けているかを確認し、仮説を調整、場合によっては一から仮説をつくり直す、そのプロセスから打ち手を導き出していく。Goと判断できれば、実践。

こういう鍛錬を大学時代に積んでおければ、とは思います。が、そうした鍛錬を、仕事の現場以外で積むことが出来ることがあります。その一つが「投資」です。

投資対象を選別するうえで一番大事なのは、仮説を立てることです。利益が増え続けるうえで必要な参入障壁が何なのかを探るために、さまざまな数値を用いて現状を確認しつつ、仮説を組み立てていくのです。

農林中金バリューインベストメンツ #NVIC  の奥野一成さんが著書、 #教養としての投資  で、投資対象の選別、判断で「(投資)仮説」の重要性を強調されています。具体的な事例を使って、仮説をどんな風につくっているか、それをどうやって確かめていこうとしているか、も説明されています。その確かめるプロセスで重要なのが「情報」です。その「情報」との付き合い方について、こう説かれています。

情報は単に集めるだけでなく、その情報を基にして考えるというクセを付けるようにして下さい。

自分の持つ資本、資源をどのように割り振るか、それが「投資」です。その意思決定、判断をする中で、「課題設定・調査検証・結論の文章化」という鍛錬を積み重ねることが出来る、と私は思います。

ろくすけさんがご指摘の通り、「投資」との付き合い方で人生が変わるのかもしれません。

私自身の投資の遍歴を振り返ってみると、投資仮説を大きく変えた時期があります。

私の投資仮説 <BEFORE>

1.  世界の経済成長はこれからも持続的に続く。であれば、世界全体の会社の株式を丸ごと保有すればその恩恵を受けられる。

2. 事前に成績の良い(株価の騰がる)投資対象を選ぶのは困難。であれば、まるっと保有して市場の平均を手堅く受け取りに行けばいいじゃない。

この仮説を基に、インデックスファンドを活用してなるだけ幅広い地域の会社の株式を保有する。これをメインの方針としていました。

私の投資仮説 <AFTER>

1.  世界の経済成長はこれからも持続的に続く。けれど、しっかりと価値をつくれてそれが市場に評価される会社、と、それが覚束ない会社が存在している。価値をつくり出せない会社も沢山上場している。

2. 株価が騰がる会社、成績の良いファンド、これらを事前に選別することは不可能。しかし、長期的に見ると、株価は会社の業績を反映する。であれば、持続的に価値をつくり出せる会社を探し、選び出すことはできるのではないか。そうしたプロセスを示している、説明しようという姿勢が感じられるファンドマネジャーにそれを任せてみよう。

この仮説を基に、インデックスファンドを買い増すことを取りやめ、信頼できる、投資先選びを任せたい!と私が判断したファンドマネジャーの運営する投資信託のみを買い増すことにしました。


投資仮説<AFTER> には、もう一つの仮説がありました。

投資対象をしっかりと選別している投資信託にお金を託すことで、より多くの投資先の会社の事業活動に対する関心が増えるだろう。そして、それを通じて、色々な気づき、発見の機会を得られるだろう。

というものです。投資信託の投資先が事業を通じてつくっている価値こそがリターンの源泉になるわけですから、投資先がどんな会社なのか、また、それをファンドマネジャーがどのように評価したのか、に関心が向くのは当然のことですからね。

奥野さんのインタビュー記事からです。

私も、コロナ禍の影響で、世界経済の成長スピードは落ちると思います。1970年代の米国では株価が長期低迷し、「株式の死」と呼ばれましたが、これからは世界規模で「株式の死」が起こるかもしれません。

「株式の死」というシナリオが実現するか、それは分かりません。ただ、その可能性は想定しておくべきものだと考えています。仮にこのシナリオを回避できたとしても、価値をつくりだしてその価値を市場に評価される会社と、そうでない会社との差が広がっていく可能性は相応に高いのでは、と感じています。

ここでも「課題設定・調査検証・結論の文章化」は非常に重要になってくると思います。「投資」を実践する過程でこのプロセスを意識するか、しないか、で、人生が変わってくる・・・かもしれません。

大学時代に「課題設定・調査検証・結論の文章化」の鍛錬を怠った私は、「投資」の実践で、これからもを課題設定・調査検証・結論の文章化」磨いていこうと思います。


奥野一成さんの著書です。

奥野さん率いるNVICさんのnoteです。


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