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2024年10月の記事一覧
視覚芸術としての「文字で書かれた作品」(文字について・05)
前回の「続・小説にあって物語にはないもの(文字について・04)」では、マルセル・プルースト作『失われた時を求めて』の井上究一郎訳を例に取り、文学の長い歴史においては新しいジャンルである小説が極端な形で現れているさまを見ました。
とてつもなく長いだけでなく入り組んでもいるプルーストの文章は、作品が活字を組んで印刷されることを前提として、作者が何度も原稿をいじりながら書かれたものです。
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