Dissertation Week7: まさかのコロナ…留学生の病気にまつわる"あるある"5選。
ということで、写真は休養中にお世話になった頓服薬と、コロナの抗原検査キットです。このタイミングでのコロナ罹患、ついてなかったです。。。😢
物理的なつらさは、メンタルの不調にもつながります。
周りは修論に就活に家探しに、と残りの学生期間を忙しく過ごしているタイミングでもあり、うつすわけにはいかないという日本人気質を発揮し、キッチンにも最小限の出入りとして部屋に引きこもっていましたが、メンタルがやられました。
修論が気になる、卒業後のキャリアが不安になる、追い打ちをかけるように窓から聞こえるサマースクールに来ているティーンたちのキャッキャという声。。
すっかり復活✨したので、留学生が病気になった時のあるある、について書いてみようと思います。
① 流行に気づくのはスーパーの薬売り場
イギリス式コロナの治し方は、「頓服薬を飲んで寝る」です。
薬局やスーパーで特に薬剤師からの説明がなくても、強めの薬を購入できます。なので、スーパーの棚を見て、風邪薬が品薄になっていたら、「何か」が流行っている証拠。
寮にはテレビもないので、日本にいる時のようにとりあえず朝のニュース番組から情報が入ってくる、ということがありません。
また、BBCのサイトを見てもコロナに限らず、NHKほどこまめに流行している病気について積極的に配信されていない気がします。
今回も罹患する1~2週間前から学内のスーパーのストックが少なくなっているのを見て、「嫌だなぁ。。。」と思っていたのですが、ばっちりかかりました。。。
② 公的医療サービス”NHS”の予約で一苦労→病院を諦める。
NHS。
イギリスのドラマや映画が好きな方は聞いたことがあるかもしれません。
コロナ全盛期の際は、毎日BBCのアナウンサーが「Save the NHS!」と報道していて、看護師さんたちが帰宅する姿をStay home中の一般市民が窓から拍手してたたえる、みたいな映像も流れていましたが、日本の医療制度みたいに簡単に病院にかかることができません。
・専門医にかかる前にGPと呼ばれるかかりつけの総合診療医にかかる必要がある。
・予約がなかなか取れない。
・そもそも電話もつながりにくい。
・予約がとれても数日後でそのころには治っている。
というオチとなりがちな、少々残念な医療制度として有名です。
サセックス大学の場合は、学内にNHSが運営するヘルスセンターがあり、病気やケガをした場合、多くの人がこのヘルスセンターをGP(かかりつけ医)として登録して利用しています。耳鼻科にかかりたいとか、皮膚科だとか、特定の医療サービスが受けたくても、必ずその前にかかりつけ医に見てもらう必要があります。
今回、私は高熱でそもそも数日動けず、病院を予約して訪問する、というのが難しかったので諦めました。その代わり、Web上で症状を連絡して相談する仕組みがあり、「コロナを疑っている」と伝えたら、無料の抗原検査はもうやっていないから、向かいの薬局で抗原検査キットを購入して自分で検査するように。もし症状が1週間続いてもよくならないようならGPの診療を受けてください、と連絡が翌日に返信がありました。
コロナに関しては、日本でも解熱剤などもらって寝るのが基本だと思うので、そんなに不便ではなかったですが、弱っているときに英語で電話するのはハードルが高いので、ウェブサービスがあるのはありがたいなと思いました。
ただ、何をするにもかかりつけ医にかからないといけない、というのは、仕事を増やしているだけで医療費の無駄が多くない?と思ってしまいます。
イギリス人も自覚していて、教授がしばしばダメな組織の例として自虐的に取り上げていました。
例えば、世界で最も従業員満足度が低い組織は知っているか?とかです。
天気の話題の次くらいに、NHSでの苦労話はイギリス人の共通の話題のように思います。
③ 試験やエッセイの期日延長のハードルが低いことに気づく。
今回、10日近くステイホームを余儀なくされ、修論も全く進まずでした。
修論期間は学業としては修論のみですし、期日まで期間があるため本当に利用するかは未定ですが、これからイギリスに留学される方には、ぜひ、試験やエッセイの期日はかなり簡単に伸ばせる!ということを覚えておくと良いと思います。
サセックスの場合は、
・Exceptional Circumstaces
・Reasonable Adjustment
という2つの制度が期日の延長をする手段としてあります。
一つ目は、今回のコロナのような突発的な事象により学業に支障が出た場合の救済措置、二つ目は、基礎疾患があるなど何かdisabilityがある場合の援助としてすべからくどの課題も1週間期日の余裕が生まれる仕組みです(グループワークは除く)。
両方が該当する場合は、通常と比較して2週間の余裕が生まれることになります。
どちらも基本は医療期間からのレターなどが必要にはなるのですが、一つ目のExceptional Circumstancesは2回までは所定のフォームに回答し証跡として添付するだけで良いという結構、甘い仕組みです。
ただ、ポリシーとして突発的でコントロール外であるということを説明しないといけません。
試験日程がタイトなので、みたいな理由はダメなので、怪我をしたとかアレルギーがひどいとか、嘘ではない事実をちょっぴり大袈裟に書いたりすることが多いようです。
この辺は、心得のあるイギリス人のクラスメイトや、既に何年かサセックスに通っている学部生界隈から情報が流れていた気がします。
(日本人の学部生→若めのマスター(修士)の学生→シニアめのマスター)
情報通と仲良くするのは、生き残るためにも大事です!
臆病な私は、今回、ヘルスセンターにレターを準備してもらいました。今回、予約して訪問をしていなくても、前述のウェブの問い合わせの履歴だけでレターを出してくれました。
試験期間中の学内のヘルスセンターの仕事を増やす仕組みだな。。。これでかかりつけ医はお給料もらってるのかな、なんて思ってしまいます。
こういうところ、イギリスぽいです。
こんなケースで不公平が生まれるから、救済措置を用意しておこう、と理想論に基づいて仕組みを作るのはいいのですが、全体を見ると無駄が多くて愛嬌がある感じ。
最初は戸惑いましたが、だんだん愛らしく感じるようになってくるのが不思議です。
④ ちょっと成長した証?~人に頼れるようになる。
実は年末にもおそらくコロナかインフルエンザにかかったのですが、当時と比べると周りに頼れるようになったなぁと思いました。
以前は、フラットメイトが何か買ってきてあげようかときいてくれても、オンラインスーパーで頼めるから大丈夫、と返答して、自分でなんとかしようとしていました。
今回は、薬と食べ物を買ってきて欲しいとお願いしたり、今スーパーなんだけどフレッシュジュースいる?と聞かれてお願い!と返事をしたり、なんだかんだ頼ることを覚えました。
前回は、フラット6人のうち5人が次々に倒れてクラスター化していたというのも大きいのですが、頼れる時は頼ろう、その代わりお礼をしよう、その方が関係性が深まって楽しい、と思うようになりました。
今は元気になったので、お礼は何がいいか思案しています。
⑤ コロナに対する反応の違いに驚く🙄
今回、コロナかがまだ確定していない間、高熱が出てて調子が悪い、今日は一日部屋で寝てた、とキッチンに食べ物を取りに行った時にパキスタンのフラットメイトに伝えたところ、
"寂しくて心細かっただろうから、ここでご飯を食べなよ!"
と言われ、本当にびっくりしました。
もちろん、丁重にお断りしました。
一方で、もう全快しているタイミングで先週コロナにかかったと伝えたところ、サーっと引いていく人やワクチンが打てるかを真剣に調べる人などもいて、人それぞれだなぁと感じました。
比較的、東アジア方向に行けば行くほど、コロナや病気全般に対して神経質な反応をする気がします。つまり、日本人が一番、極端に神経質で(笑)、次いで中国、東南アジアの国々、インド、パキスタン、という感じでだんだん緩くなるイメージ。
当然、お国柄よりも個人差の方が大きいのですが、政府による規制がガッチガチだった国ほどやっぱり対策もしっかりする傾向にはあり、政治と文化って関連するよなぁ、なんて思いました。
なにはともあれ、健康が一番!
治りかけてきて、朝は元気なのに少し活動するとまた発熱、というのを終盤は繰り返し、本当に精神的に参ってしまいました。。
きっともう治ってる!と思って張り切って抗原検査をしたら、まさかの陽性だった時は心底、凹みました😭
翌日、ふて寝をしまくって気合いで治したのですが、異国の地での健康ほど尊いものはありません。
手洗い、うがい、睡眠と食事に日本にいる時以上に気をつけねばならないなぁと感じました。
↓写真は、陰性を確認した抗原検査。ほんと、ホッとしました。。。
それでは今日はこの辺で。
みなさま、ご機嫌よう。
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