見出し画像

匿名掲示板アプリで

一年位前に偶然見つけた匿名掲示板アプリ

そこに書き込みしていた一人の女の子

学校で出会った一人の子を

あの日助けられなくてごめんねと

独りの寂しさを私も知ってるのに

手を差し伸べられなかったこと

だけど、あの日の私と違って一人じゃなくて

助けてくれる友達がいる事

それが羨ましくて悔しくて

そう思ってしまう自分が最低で嫌いだと思うことが書いていた


それを読んでいたらいつの間にか

「最低なんかじゃない。私でもそう思ってしまうし、なにより君の事

あの日助けられなくて、声をかけることができなくてごめん」

と書き込んでいた。


もちろん、あの日がいつの事なのか、この子がどこの誰かなんて

状況だって何一つわかるわけもなく。

返事もないと思っていたけど…。その子はこう書いてくれた。


「ありがとう。その言葉で私は今救われました」


涙が止まらなかった。救われたのは私の方だ。

こんなに優しい子が自分を嫌いになるほど追い込まれて

ずっと傷ついていたんだと思うとやり切れなかった。


誰かに声をかけるって本当に大切な事。

それが友達でも見知らぬ人でも関係ない。


匿名だから書ける心の痛み。吐き出したい気持ち。

それに気づこうとすることだ大切なんだと思う。

この出来事を思い出すといつも涙がでるけど

忘れないし忘れちゃいけないことだと思ってる。

匿名だろうと実名だろうとネットだろうと現実だと

なんであっても他人を否定することは結局

自分を否定することと同じだと思う。

子供たちに恥じない自分でいたい。


大切な人が今日も良い日を過ごせますように。