幸せの国 デンマークの 誕生日のヒュッゲ!
デンマークの誕生日のヒュッゲについて、書いてみたいと思います。
ヒュッゲ=人とのつながりから生まれる幸福感、という名詞は、クリスマスヒュッゲなど季節やイベントなどと結びつけて、イベントにまつわる過ごし方や楽しさを表す形でも使われます。誕生日のお祝いは、誕生日のヒュッゲ(Fødselsdagshygge フースルスデイズヒュッゲ)と言います。
(ヒュッゲの言葉については前記事を読んでくださいね)
デンマークでは、お誕生日ってとっても嬉しいこと!子供はもちろん、大人も盛大にお祝いします。
家族はもちろん、友人や同僚ともお祝いします。仕事の同僚とは、誕生日を迎える本人がお菓子などを用意して、職場のコーヒータイムの時に、みなで一緒にお祝いするのだそう。
昨年、私は自分の誕生日をデンマークの友人宅で過ごしました。仕事の兼ね合いで、遊びにいける日程がちょうど私の誕生日。友人宅に押しかけてお祝いしてもらうことに。
デンマークでのお誕生日。
最高にヒュッゲな時間だったのです。
この記事では私が昨年体験した、とっても幸せな誕生日の過ごし方をシェアしたいと思います。
誕生日の朝
まずは誕生日の日の朝。薄暗い部屋に、キャンドルを先頭に、デンマークの旗を両手に持った子供たちとみんなでやってきて、誕生日の歌で起こしてくれました。
実は前の晩に、友人から「朝、目が覚めたとしても、ベッドにいてね!」と耳打ちされました。歌の内容は、誕生日の朝がきたよ、今日はこんなお祝いをするよ、という歌だったと思います。素敵な習慣ですよね。
朝ごはんのテーブルに行くと、自分の席にはデンマークの旗が立っていて、プレゼントやカードが置かれています。
そうそう、デンマークではお祝いといえば国旗。いろいろな大きさの旗がスーパーでも売られていて、部屋やテーブルにたくさんの国旗を飾って、お祝いします。
お祝いの歌で起きて、プレゼントを開けて、カードを読んで。
誕生日だよ!おめでとう!
朝から誕生日感がたっぷりです!!
お菓子作り:お祝いのお菓子を焼く
デンマークでは、誕生日のお祝いのお菓子は家庭で焼くことが多いそう。友人宅に泊まっていたので、私も一緒に誕生日のお菓子を作りました。
手作りのお菓子を用意して、みんなでお祝いする。
シンプルに、やっぱり嬉しい気持ちになりますよね。
デンマークでは甘いロールパン、それにショートケーキのようなデコレーションケーキ(Lagkage ラウケィ)を作ります。
デンマークでは朝ごはんに食べる丸いパンには砂糖や牛乳は入らないので、このロールパンは、とっても甘いおやつパンという感じ。
自家製いちごジャムをたっぷり。そしてバナナにケーキクリーム(軽めのカスタードクリームのような味)を重ねます。
冒頭の写真にあるように、(全体をクリームでデコレーションする日本とは違い)表面はアイシングが基本だそう。サイドに生クリームを絞ります。
歌に彩られるお祝いの時間
昼下がり、みんなでお茶を入れて集まります。まずは半分に切ってバターをたっぷり塗った、ロールパンから。
ロールパンを最初に食べると、ケーキを食べすぎなくていいんじゃないかな、と友人は笑っていました。
そしてみんなでお祝いの歌を歌ってくれました!(朝とは違う歌です)
歌の前に、あなたはどんな楽器が好き?何を演奏したことがある?と聞かれました。私はピアノとギターと答えました。すると、なんとその楽器の演奏(マネ)が入る楽しい歌なんです。
コペンハーゲン出身のルーカス・グラハムが、同じデンマークの誕生日の歌を歌っているビデオがありました。
〜歌詞はこんな意味です〜
(誕生日の人)の誕生日、彼女の誕生日は今日なんだ
さあ聞いて、どんな風に私たちがみんなで演奏するのか
(楽器演奏のマネ)
そして、キャンドルを消して・・・さあ、みんなでケーキをいただきます!
みんなで過ごす誕生日
この日のディナーは、私が大好きなオープンサンド(Smørrebrød スモーブロ)を注文してくれていました。みんなでスモーブロを楽しみました。
乾杯(Skål スコール)!
ゆったりと、みんなで一緒に。
美味しいものを味わって、嬉しい時間を過ごす。
みんなと一緒に過ごせて、本当に嬉しい。
そんな気持ちが湧き上がってくる、ヒュッゲな誕生日でした。
デンマークの幸せの秘訣、ヒュッゲな時間をもっと広めるためにサポートいただけたら嬉しいです! いただいたサポートはオープンサンドの試作など、デンマークの食文化研究に使わせていただきます。