見出し画像

運動の楽しさを多様な方に届けたい -ルネサンス北戸田 飯嶋 真梨さんのチャレンジ-

こんにちは。ルネサンスnote編集チームです。

ルネサンスでは、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を重要な経営戦略の1つとして位置づけ、多様性をもとに新しい価値創造と1人ひとりの強みを最大限に発揮できる組織づくりに取り組んでいます。

過去のnoteでは、「男性育休取得」や「再雇用制度」をテーマに、具体的な取り組みを紹介してきました。

今回は、聴覚障がいを持ちながら、スポーツクラブルネサンスの北戸田店でフィットネストレーナーとして活躍している飯嶋 真梨(いいじま まり)さんに、ご自身の働きがいや今後チャレンジしていきたいことについて伺いました。

【プロフィール】
▼飯嶋 真梨(いいじま まり)
スポーツクラブ ルネサンス 北戸田24 フィットネス担当
スポーツ系の専門学校を卒業後、ルネサンスに新卒入社。
現在はトレーニングジムやスタジオレッスンなどの運動指導に従事。

ルネサンスで働くことは、自分自身で決めたチャレンジ

ーーはじめに、飯嶋さんの聴覚障がいについて教えてください。

飯嶋:私は、「感音性難聴」の3級です。「感音性難聴」とは、音を感じとる役割のある内耳・聴神経に何らかの問題が起きて、難聴が発症する障がいのことです。私の場合は「蝸牛」に問題があると診断されました。

普段は補聴器をつけながら仕事をしていますが、コミュニケーションを取るうえでは耳から入る情報よりも、話し相手の口の動きを読み取って(読唇)、何を言っているのかを理解しています。割合としては、耳が3割、口元が7割といったところでしょうか。

ーー対面でのコミュニケーションが多いフィットネスクラブのお仕事を選んだ理由は何だったのでしょうか。

飯嶋:ルネサンスで働き始める前はファストフード店でキッチンのアルバイトをしていました。オーダーが入ったことを確認してから調理をするので、そこまで頻繁にコミュニケーションを必要としない仕事でした。ですから、フィットネスクラブのような接客業で働くことは、私にとっては大きなチャレンジでした。

ただ、私は幼い頃から身体を動かすこと、特にダンスが大好きで、「この楽しさを誰かに伝える仕事に関わりたい!」とずっと憧れてきました。
また、コミュニケーションの多い仕事を選択することで、障がいのある耳の機能も、低下しないように使い続けることができるのではないかと考えました。

ーー数あるフィットネスクラブの中でも、なぜルネサンスで働こうと考えたのでしょうか。

飯嶋:私の通っていた専門学校では、1年生の冬頃から就職活動が始まります。学内の企業説明会や自分自身で合同説明会などに足を運んで、様々な企業の採用担当の方からお話を聞いたり、自分自身について知ってもらおうと取り組んできました。

その中でも、ルネサンスの採用担当者は特に私の話を親身になって聞いて、入社した後にどのような仕事が出来そうかを一緒に考えてくれました。
また、採用担当者に限らず、選考の中でお会いしたルネサンスの方々はどなたも同じように私のことを受け入れて、障がいも含めて公平に「私」を見てくれている印象を受けました。

それが「ルネサンスで働きたい!」と思った理由ですし、今の職場でもその時感じた風土や人の温かさを感じています。

接客は、楽しい!

ーー今はどのようなお仕事をされているんですか。

飯嶋:私はフィットネストレーナーなので、ジムエリアでの接客からスタジオでのグループエクササイズ、プールでの安全管理の仕事など様々です。

入社してからずっとルネサンス北戸田で働いているのですが、会員の皆さんが温かい方ばかりで、本当に良くしていただいています。
接客のお仕事を通してたくさんの方とコミュニケーションを取ったり、運動を通して会員の方が心身ともに元気になっていく様子を見られるのは、本当に楽しくて仕方が無いです。

ーースタジオレッスンなどは、どのようにご担当されているのでしょうか。

飯嶋:私の耳から入る情報量は少ないことをお話させてもらいましたが、レッスンを担当する上では、「音」以上に「振動」を頼りにしています。
音楽から発される「振動」を身体全体で感じ取ってリズムを合わせたり、お客様にキューイング(運動指導の際の声掛け)をします。

幼い頃からやってきたダンスも、同じ要領で取り組んできました。

ーー働いていて難しかったり、大変なことはありますか?

飯嶋:週次のミーティングなどを実施する際に、議事録を担当するのですが、口元の動きを目で追うのとパソコンに入力することを同時並行で進めるのはとても大変でした。
ですが、「UDトーク」という音声認識と翻訳を自動で実施してくれるスマートフォンのアプリケーションを使うことで、議事録の作成が劇的に楽になりました。

このようにアプリやテクノロジーの力を借りて少しの工夫をすることで、仕事の効率や生産性は一変するのだと実感しました。

ただ、事務所内で他のスタッフの皆さんが忙しい時に、お客様からのお問合せで電話が鳴っていても対応できないのは、いつも心苦しいなと思っています。

働き始めて経験できた、人に頼られる嬉しさ

ーーご自身がこれまで働いてきた中で、特に働きがいや、やりがいを感じた瞬間について教えてください。

飯嶋:お客様との関りの中では、祝日のイベントの中で、私がずっとやりたかったダンスのプログラムを実施できたことです。

ダンスが初めての方にもご参加いただき、参加した後には「ダンスがこんなに楽しいとは思わなかった!」という声をいただけて、「やっぱりこの仕事をしていて良かった!」と思いました。最高に楽しかった瞬間です。

直近では3月30日にルネサンス北戸田24でダンスイベントを実施する予定です。

また、キャリアを重ねていくと一緒に働く後輩スタッフから「飯嶋さん、○○について教えてください!」と、仕事について聞かれたり、頼ってもらったりする機会が増えてきました。

私の今までの人生では誰かに頼ることが多かったので、これは初めての経験でした。
私が応えた内容について後輩スタッフから「ありがとうございます!」と言われた日は、嬉しくて家で泣きました。笑

自分だから、できる事を

ーー最後に、これからルネサンスでどんなことにチャレンジをしていきたいのかを教えてください。

飯嶋:「ダンスの先生になりたい」という小さい頃からの夢があって、イベントでダンスプログラムを担当することで、少しその夢に近づけたのかなと思っています。また、参加された会員様から「ダンスの先生になれば良いのに!」と背中を押してもらったことは自信になりました。
今後もイベントレッスンなどを担当しながら、引き続きその夢に向かって頑張りたいと思います。

また、ルネサンス吉川美南で障がいのある方に向けたイベントを実施しているという話を聞きました。

私も、入社した当初から障がいのある方に向けた運動支援やプログラムの開発に携わりたいと考えていました。
ルネサンス吉川美南のような取り組みを参考にしながら、私自身が障がいを持ちながらも、運動やスポーツを楽しんでいることを、もっと多くの方に知ってもらえるように、自分ができることから始めていきたいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このような取り組みを通して、ルネサンスは「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を目指していきます。

スキやコメント、フォローもお待ちしています。

■関連noteアカウント

ルネサンス 運動支援センター

シナプソロジー研究所