先輩は取り憑かれている
※即興小説トレーニングで書いたお話です。
お題:肌寒い小説家
制限時間:30分
文字数:1856字
掲載元:http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=610633
「先輩、そろそろ窓閉めてもいいですか?」
「いいよ」
「今日も半袖なんですね。寒くないですか?」
「ちょっと寒いくらいがちょうどいいんだよ」
「へ、へえ……」
言って、私は半分ほど開け放されていたアルミサッシの窓を閉めた。当の本人はどこ吹く風やらといった感じで、黙々と、かつ順