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自分で書いた小説を、本にしてみた。

先日、偶然にもTwitterのTL上でこのような企画を見かけまして。
本当に偶然、だったなあ……。

案内を読んだところで、
「いやこれ、500の枠なんてすぐ埋まっちゃうんじゃないの?」
「ひょっとして、5月までもたないのでは?」
という思いがすぐに脳裏をよぎったので、その日の深夜に入稿から何から全て済ませてしまったのでした。
ちなみに、キャンペーン自体は応募が殺到して4月1日に終了した模様。先送りせずに、すぐ動いて良かった……。

自分自身、今現在はオンラインでの一次創作をちょびちょびと行っていますが、それ以前は二次創作のフィールドで活動をしていました。年間に平均3-4回前後のペースで同人誌即売会にサークル参加をし、毎回なるべく新刊を出すようにあれこれ悪あがきをしまくっていた記憶が。
頒布する本は、自宅で印刷・製本を全て行なっていました。いわゆる「コピー本」ってやつですかね。原稿を書き、表紙や装丁などのデザインを一から考えてPhotoshopなどでデータを作り、印刷用の紙をお店で仕入れ、自宅のインクジェットプリンターで印刷し、それらを折って製本、という作業を全て一人で行なっていました。
平日は働きに出ているので、作業時間は帰宅した後の平日夜間もしくは土日の休日しかないということもあり、即売会までの時間を計画的に使わなければならず……と書きたいところですが、大体は即売会当日までの残り1週間で全部集中的にやっちまうとかいう色々アレなスケジュール進行ぶりでしたね。全然おすすめ出来ないパターン。睡眠時間がまともに取れないままサークル参加とかもまあまあよくあった。あかん。
本文原稿自体が即売会前日の夜に仕上がるとかもザラだったので、こんなスケジュールぶりではそもそも印刷会社の〆切に間に合うはずがねえ!! というのが、自宅製本の最大の理由だったと思われます。余裕入稿なんて、夢のまた夢のまた夢みたいな状態でしたね。
とまあこんな感じで常にギリギリな準備体制だったので、二次創作の活動期間中はついぞ印刷会社にお世話になったことがないのでした。

で、本題に入りますが。
昨日、出来上がった本が届きました。

文庫サイズです。

いや本当に本になって届いたな……というのが、とりあえず自分の口から出た感想(当たり前)。
ちなみに、今回の仕様は下記の通り。

【pixivFACTORY (A6)ピクシブバリュープラン】
ページ数(表紙4P込み):128P
綴じ方向:右綴じ
綴じ方法:無線綴じ
本文印刷:モノクロ
表紙印刷:オンデマンドフルカラー
表紙用紙:アートポスト180kg
表紙加工:マットPP
本文印刷:オンデマンドモノクロ
本文用紙:淡クリームキンマリ72.5kg

表紙加工ではマットPP大好き人間なので、一度やってみたかったんですよね。良い感じの質感・手触りです。
オンデマンド印刷なので表面のデコボコ感はどうかなと思っていたのですが、個人的な感覚ではそこまで気にならないかなーと。タイトルのあたりをゆっくり指先で撫でると分かりはしますが。

本文もオンデマンド印刷。
光量だったり光が当たる角度によるとは思いますが、↑の画像向かって左側の末尾付近2行のように文字部分にほんのちょっと照りみたいなものが見られることもあるかなーと思われます。自分としては、読む分には支障ない範囲。
本文用紙は薄めの紙を選択していますが、裏側ページの印刷透けも気にならない感じできれいな仕上がりでした。

ちなみに、表紙はPixiv側が用意した定型デザイン以外にも自分でデザインしたものも入稿OKだったので、試しにCanvaで作ったものをPDF化してやってみることにしました。
iPad上での画像と、実際の仕上がり具合の色味を比較してみましたが、後者の方が1トーン暗めかなという印象。そりゃあデバイス上と紙の上とでは発色も見え方も違うしな、というのは承知の上だったのでいいんですが、これはこれで参考になりました。

総評としては、きれいな仕上がりだったのでとても満足しています。
何よりも、「本」という形となって自分の作品が手元に置いておけるってめっちゃ良いな? という気持ちが大きいと言いますか……ずっと昔から「いつか印刷会社にお願いして、自分の本を作ってみたいなー」という漠然とした気持ちはあったのですが、これを機にそのモチベーションが高まったような気がします。
一次創作活動における個人的な目標の中に、本を作って即売会イベントにサークル参加する、というのがあるのでこれからも作品の執筆を頑張っていきたいなと思います。

以上、備忘録兼レポートでした!

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