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サバのカレー風味野菜炒め サルディーニャ島の赤ワインの陽気で抑揚に富む果実味
ピーマン、ナス、豚のひき肉を炒めて家族への夕飯を作った後、豚肉を鯖缶に置き換えてスパイスをたっぷり振った大人向けの一品を作る。サバのカレー風味野菜炒め。
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酒のつまみ用に大人の味付けにするため、フライパンを2回振ることになるがワイン愛と気合いでなんとか。面倒な時は最後の仕上げ前に子供用を取り分け、大人用には唐辛子やスパイス、ニンニク、アンチョビ、ハーブなりの調味料を追加して完成させる。が、今回のように具材を肉から魚に変えるような場合はそうもいかない。手っ取り早くサバとスパイスを口にしたいときはこの缶詰がおススメ。
スパイスはカレー粉、辛味オイルをたっぷりと。こういうスパイスを活用(カレー粉の中身は辛口タイプものに詰め替えていた)。
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仕上げに辛味オイルを皿に回しがけすると気鋭の芸術家の作品チックになったw
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サバの風味はパワフルなのでスパイスと合わせても負けにくい。それでもスパイスの荒波に負けずに味蕾に到来するのはサバの風味の中でも選りすぐりの精鋭の旨味。辛味にムチ打たれても負けじとグイグイ味蕾に迫ってくるサバの風味が好き。これを楽しむため、わざと辛さ強めにサディスティックに。
インド的で刺激の強い魔性のスパイスに絡むサバの旨味のコンビネーションに合わせたのはスペインのカヴァ。イタリア サルディーニャ島の赤ワイン(カンノナウ品種)。
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いずれも力のある果実味に加えて、鼻腔を刺激するスパイシーなヒントを持ち合わせたワインできっと相性は悪くなかろうと予想。そして期待以上のパフォーマンスを見せてくれた。サルディーニャの赤ワインの造り手はパーラ(以下のNoteに登場)。白ワイン(ヴェルメンティーノ品種)が気に入ったので赤ワインも買ってみたもの。この赤ワインの陽気で抑揚に富む果実味、スパイスのヒントがサバのカレー風味野菜炒めと極上の相性を見せてくれた。
さて、サバのカレー風味野菜炒めとそれぞれのワインとの相性について詳しく。
パーラ, チェントセーレ, カンノナウ, イタリア, サルディーニャ, 2021, 14%, 2,189円
Pala, Centosere Cannonau, Sardegna, Italy
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パーラは創業1950年。海抜150~180mに位置する粘土石灰質土壌の畑から樹齢平均35年のブドウを使用。名前のチェントセーレは「何百もの夜」という意味。なんだかロマンチック。
香りには完熟アメリカンチェリーに野イチゴ、ドライローズ。全房発酵かヴェジェタルなニュアンス。黒コショウのスパイス、ミント、ダークチョコレートのビターなニュアンス。
味わいには瑞々しくもパワフルで甲高い調子の果実味。強めのアルコールに喉が少し熱くなる。甲高い酸味、中盤から余韻にかけてビターネス。しっとり当たり持続的なタンニン。
サバのカレー風味野菜炒めにワインを合わせる。ワインを合わせると、静かだったカレー粉の中のクミンが反応して一気に立ち上がる。そこからサバの脂、旨味に繋がり、余韻にはワインの滑らかで力強い果実味に促され、サバの風味が泳ぎ寄せるように香り立つ。力強いが行き過ぎない果実味が極上の相性。相性: ★★★★★
アンヌマリー, コンテッスカヴァ, ブリュット・ナチュレ, レセルヴァ, NV, カステル・ダージュ, スペイン, 12%, 2,266円
Anne Marie, Comtesse, Cava, Brut Nature, Reserva, Castell DAge, Spain
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バルセロナ近郊でビオディナミ栽培されるブドウを使用。ゆっくりプレスしステンレスタンク内発酵、24ヶ月間瓶内2次発酵後、ノンドザージュで瓶詰め。
香りにはリンゴジャム、バニラ香、白コショウに微かに干しワラのヴェジェタル、海藻のミネラルのニュアンス。白い花とアカシア、厚みありつつも上品なまとまり。
味わいは瑞々しくジューシーな果実味。きめ細やかな泡の舌あたりが心地よい。キレのある酸味、余韻に苦みやミネラルのニュアンスに富み、上品でドライなフィニッシュ。
サバのカレー風味野菜炒めに。ワインが入るとカレー粉の中の特にクミンの香りを力強く立ち上がる。このワインとインド的なスパイスとの相性は圧倒的。勢いそのままにサバの脂へもシンクロ。相性: ★★★★☆
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