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川獲れ天然鮭昆布巻き いつ開けても安心の南アのスパークリング グラハムベック

以前、銀座の山形県アンテナショップで購入した天然鮭昆布巻き🐟 鮭は遊佐産。ゆざと読む。
日本海側の山形の北の西端、秋田県と接する場所にある。製造者は山形のさけます増殖資源加工センターとある。養殖ものかなと思ったが違った。出羽富士と呼ばれる鳥海山の伏流水が湧き出る河川のひとつ、滝淵川(たきぶちがわ)がセンターの脇を流れる。清く澄んだ流水で、古くから鮭の採補と孵化事業が盛ん。川で獲れた鮭だ。海のものより脂の乗りは少ないということだが、むしろヘルシー志向もあり人気のよう。

合わせたのは南アの安心、安定感抜群のグラハムベックのスパークリングワイン。瓶内二次発酵による複雑で奥行きのある風味に、昆布の旨み、鮭の塩気を合わせようという発想。

さらにシチリアの赤ワイン、ネロ・ダーヴォラ品種のものを。島のワインに海の恵みを合わせる発想。こちらの方がより良い相性だった。

グラハム・ベック, ブリュット, 南アフリカ, ブレーダー・リヴァー・ヴァレー, 2,505円
Graham Beck, Brut, South Africa

シャルドネ53%ピノ・ノワール47%。
微かにべっこうがかった淡めの色調、細やかな泡がエッジにリング、立ち上がりは弱め。
香りにはグレープフルーツの目の覚めるような酸っぱい香り、微かにフラワリーなタッチとほのかにホシワラ。樽やブリオッシュやナッツなどのフレーバーなほぼなくややシンプルで単調な印象。
味わいは果実味は凝縮感弱めで軽い。シャープな酸味がきめ細やかな泡の刺激に乗ってドライな印象。余韻にかけてほろ苦さがしっかりと立ち一貫してドライ。バランスよくきれいな仕上がりで安心して出せるが現行リリースのものは奥行き、深み、厚みが一気に減ったような。
(89/100)(2月4日)

天然鮭昆布巻きにワインを合わせる。ピカピカと光る表面のきれいな昆布。鮭をぐるぐるに巻いていてかなり厚みがある。真ん中の鮭もしっかりとした存在感。昆布の旨み、磯の香りに乗って、鮭の風味がふわっと広がる。この調理方法だからこそ、昆布と鮭が完璧なバランスで口の中に入ってくる。
昆布の複雑な旨みの旋風、鮭の塩味、ミネラルには、ワインの複雑さ、奥ゆかしさが足りない。相性: ★★★☆☆

クズマーノ, ディズエリ, 2020, ネロ・ダーヴォラ, イタリア, シチリア, 1,771円
Cusumano, Disueri, Sicilia, Italy

黒みを帯びたガーネット、エッジには明るめの赤紫。
香りには鼻が乾くような潮香。ブルーベリーやプラムの明るく力のある、そして樹脂香を帯びたやや垢抜けない果実香。ワインのコンディションかやや香りが立ってこない。
味わいには高めのアルコール度数に乗って力のある果実味、舌にじっとり残る荒々しいタンニン、尖って垢抜けない酸味、驚くほど長い余韻。
(89/100)(2月4日)

鮭昆布巻きに。昆布のミネラル、鮭の塩気にワインの潮香がスーッと調和。どこか垢抜けない果実味も磯の香りが豊かな昆布との調和が良い。力はあるが凝縮感が強すぎない果実味は鮭の風味を邪魔せず寄り添う。相性: ★★★★☆

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