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生姜とタマネギの効いた本格インドエビカレー サルディーニャの島ワイン

キングフィッシュカレーのスパイスが抜けたころに、身体が次のスパイスを欲していた。

前日に続き、滞在先付近のショッピングモールにあるフードコートのインド料理屋を訪れ、Prawns Tawa Masala、エビカレーを注文した。前日のオーダーの内訳はカレー1,500円、ライス500円と思いのほかライスが高額設定だったがナンは2切れほどで100円少々だ。今回はナンにしてみた。

夕食どきでフードコートは賑わっており、このインド料理屋にも数人がオーダーや引き取りに並んでいて、前日の昼過ぎのスタッフの余裕が見られない。会話はほどほどに出来上がったカレーを受け取り、そそくさとホテルに戻った。

昨日に続いてイタリアはサルディーニャ島のワインを合わせてみる。

ピエロ・マンチーニ, マンチーニ・プリモ, ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ, サルディーニャ, イタリア, 1,898円
Piero Mancini, Mancini Prim O, Vermentino di Gallura DOCG, 2020, 13.5%
アプリコット、パイナップル、ライチ、パッションフルーツ、グァバ、南国果実が豊かに広がり、しっかりと効いた樽のバニラ香に絡み魅惑の香り、ボリュームは大きいが微かにメントール系、ライムなどの青い色の柑橘香が爽やかに抜ける。
ジューシーな果実味ながらやや抽出量は多いか香りからくるほどの果実の強さは味わいにはない(それでも果実味はしっかり)、鼻腔を抜ける柑橘果皮のビターなニュアンスも相まってややビターなニュアンスを明確に、香りからは想像できないほどしっかりとした酸味もワインにメリハリを与えていて心地よい。

まずは惣菜屋さんで購入したタボーレ、中東特有のパセリのサラダを前菜に。パセリと絞られたレモンの爽やかな香りが大好きだ。

さて、続いてインド人シェフの作った本場カレーに。前日のキングフィッシュカレーとの絶妙なワインとの相性に期待が膨らむ。

カレーにはバターのコクが程よく効いていて、生姜に加え、シャリシャリとした食感を残した多めのタマネギがかなり強い存在感。このタマネギの面白い食感、エビの旨味、カレーの程よいコク(前日のカレーほどのバターやスパイスのコクほどではない)の合唱が楽しいが、玉ねぎの甲高い味調が口内を支配し、ワインの風味がかなり飛んでしまう。合わなくはないが少々もったいない組み合わせ。玉ねぎに火が通って入ればワインとの相性もよくなるだろう。このタマネギのシャリシャリ食感がこのカレーのスタイルなのか、行列が出来るほどに忙しくて仕込みの時間が足りなかったからなのかはよくわからない。おそらくそういうスタイルなのかと思うが、またスパイスを摂取したくなったら聞きに行ってみよう。
相性: ★★★☆☆

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