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読書note No.57 寛容力のコツ 第5章 「広く」「大きく」考えるヒント 下園壮太

もっと寛容力が欲しい、もっと心の広い、器の大きい人になりたい、と日々悩んでいる人たちは、実は共通している部分が多いと感じます。まず、...。

蒲公英(たんぽぽ)カウンセラーの読書note No.
今日も読書ノート、開いていきますね🤗

2021/03/06 57日目
引き続き下園壮太先生の本を読んでいきます。
また小分けでご紹介しております。第5弾です。

<1book>
寛容力のコツ
第5章 「広く」「大きく」考えるヒント
下園壮太 
三笠書房 

<3point>
①自分の「これが正しい」を疑ってみる
もっと寛容力が欲しい、もっと心の広い、器の大きい人になりたい、と日々悩んでいる人たちは、実は共通している部分が多いと感じます。まず、自分に対して厳しい、と言うことです。疲れとストレスで、もういっぱいいっぱいなのであれば、最優先でやるべき事は、自分自身に休息を取らせる事です。本能が「もう限界だ、これ以上は疲れやストレスを近づけないで」とSOS信号を出してきているのです。次に、「うまくやっている人ばかり見ている」と言うことです。そしてどうして自分はうまくできないのだろう…と、自分を責めてしまいます。さらに、自分の「やり方」や「こだわり」をそのまま「正しいこと」だと思い込んでいる、という共通点があります。
 「自分のやり方が常識だ」「自分こそ正しい」と思い込むようになると、他人に攻撃的になります。いつでもどこでも誰かにふつふつと怒りを抱くようになります。そして他人を責め、自分も責め、その怒りに蓋をしては不必要にエネルギーを消耗させる。いずれにしても、イライラがどんどん加速し、物事がうまくいかなくなるのです。
 そうならないためには、自分の「常識」や「正義」などの価値観を客観的に検証してみると良いでしょう。

②こんな時は、さっと引くのが正解
怒りと言う感情にある「一旦戦いが始まったら、絶対に勝ち負けを決めたい」というメカニズムがあります。古代においては、いちど戦闘が始まったら、相手を完全にやっつけるまで戦うのが常でした。なぜなら相手を完全にやっつけず、相手がまた元気になってしまったら、再び戦わなければならないからです。お互いに消耗してしまいます。だから、怒りの感情は、「一旦戦いを始めたなら、きちんと白黒つけろ」と言う強いメッセージを発するのです。
 寛容力を高めるためには、「引く力」も必要なのです。水掛け論に陥りそうになったときに、「こんなやりとりは不毛だ。エネルギーの無駄だ。本来の目的を達成するために何をすべきか考えよう」と、さっと引くことができるのが「寛容力」です。あなたが、相手より大人になりましょう。そうすると、緊張場面を自分の力で上手に乗り越えられた、コントロールできた、と言う自信が湧いてきます。

③「余裕」こそ寛容力の大きな源
 「これまで自分はたくさんの人と出会って、いろんな経験をしてきた。こんなに長く社会生活を送ってきているのに、どうして自分はこんなに独りよがりな考え方をしてしまうのだろう…」と悩む人は多いかもしれません。しかし、人は誰もが本来「独りよがり」なのです。だから、衝突が起こります。思うようにいかないことが起こります。失敗することが往々にしてあります。特に「怒り」の感情にうまく対処できるかどうかが最も重要なポイントです。
 なぜなら、「怒り」は感情の中で最も勢いが強いからです。それに加えて、「怒り」は様々な感情を背後に引き連れているからです。反撃されるかもしれないと言う「恐怖」、嫌われて一人ぼっちになるかもしれないと言う「不安」、自分は小さな人間だと責めてしまう「自己嫌悪」など、怒りは、こういった様々な感情を同時にかき立て、私たちの心を大きく描き乱します。
 知っておくべき事は、「怒り」と言うのは、無理に「抑えこむ」のではなく、上手に「消化する」ことができれば、それ以上の悪さをしなくなる、と言うことです。「相手に腹が立った。私は怒っている。それは仕方のないことだ。ただ、それを行動には出さなかった。自分はうまく怒りを消化できた」と自分にOKを出しましょう。それこそが「余裕」であり、余裕こそ「寛容力」の大きな源です。

<1episode>
夫婦間の「小さな喧嘩」のススメ
 夫婦、あるいは嫁姑など、毎日顔を合わせるような関係でうまくいっている人たちにはどんな秘訣があるのでしょうか。私は、「お互いに我慢量を増やさない」ことではないか、と思います。イラっとしても適度なところで妥協し、どちらからともなく折れることができる。また、それだけではなく、「こまめに小さな喧嘩をしている」というのも、お互いに我慢量を増やさずに上手くなる秘訣だと思います。無理矢理「我慢」してしまうと、嫌な思いがどんどん蓄積し、相手の事が許せなくなっていきます。「話せばわかる」はずが、話さないためにすれ違い、不寛容が膨らみ、ついには「もう耐えられない!」と爆発してしまうのです。夫婦間においては、大きな喧嘩をしないためにも、小さな喧嘩はたくさんしても良いのです。
 劇作家のオスカー・ワイルドは、「夫婦間の愛情というものは、お互いがすっかり鼻に着いてから、やっと湧き出してくるものなのです」という、なるほどと思える言葉を残しています。

<1action>
 イラッとしたら、私は「怒っている」と認め、早めに「それは仕方ないこと」と引き、「行動に移さなかった」と自分を褒め、自分に「OK」を出す!をやってみます。小さな「イラッと」は結構ありますので、練習します。たくさん自分を褒められそうです。
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カウンセラーをやっております。お気軽にどうぞ☺️
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