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【体験】出流山万願寺で滝行!心を整えるリラックス

皆さんこんにちは!
早速ですが、「滝行」と聞くとどんなイメージでしょうか?
お坊さんが修行でやること!や、危険なこと、といったイメージを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は今この滝行がアツいんです!一般の方、場合によってはお子様連れでも参加できるところが現在では多くあり、栃リラ編集部でも先日、栃木県栃木市にある出流山万願寺にて滝行を体験してきましたので、その時の様子をレポートいたします。

そもそも滝行って何?


「滝行」とは、主に日本の修験道や浄土宗、禅宗などの宗教行事の一つで、滝の下で水を浴びながら修行や祈願を行うことを指します。この行為は、自己を浄化し、精神を鍛え、また悟りや霊的な力を得るための修行方法として行われてきました。
滝行は、冷たい水の中で身を静かに保ちながら、特定の真言を唱えたり、心を集中させたりすることで、身体・精神を鍛え、自己の限界を超える経験をすることが目的とされています。滝行を行う者は、特定の服装や装束を身につけ、事前の準備や祈祷を経てから滝に入ることが一般的です。
簡単にまとめると、
・己に打ち勝つ精神力を身につける
・自分の限界を超える(自分の殻を破る)経験をする
・心を整え、自分を見つめ直す
ために行う修行ということになります。

基本的な滝行の流れ

ここで、体験するお寺や季節などによっても異なるかと思いますが、実際に滝行をするにあたっての基本的な流れを紹介したいと思います。
1.滝行を行うため白装束に着替える
2.滝に向かって礼や祈りを行う
3.滝に向かうための気合を入れるために、真言や経、祝詞を唱える
4.滝の前に行き、身を水につける
5.滝つぼに入って、滝に打たれる
6.滝から出て、体を拭く
以上が基本的な滝行の流れとなります。なお、出流山万願寺の滝行体験では着替えの白装束は用意して頂けました。ですので体を拭くタオルや、着替え、濡れても大丈夫な靴(川遊び用の物などがオススメ)などがあると良いでしょう。

出流山万願寺で滝行体験するに至った流れ

普段マッサージやサウナなど、「ととのう」体験を多くしていますが滝行は未体験で未知の領域でした。YouTubeなどで調べてみると、ここ栃木県でも体験をできる場所があること、また友人たちの中で、参加した経験のある全ての人たちが良い経験だったと口を揃えて言っていたので、試してみないことには始まらないと思い体験してみることにしました。
最初はただ楽しみだなと思っていましたが、予約の日が近付くにつれてドキドキ感も感じるようになっていきました。

出流山万願寺の滝行体験の流れ

まず、滝行体験にあたっては事前に予約が必要です。
費用は1人5,000円、当日は出流山万願寺に9:30集合でした。費用については、滝行体験は5,000円~10,000円程度の金額でできるところが多いです。また時間については季節・天候などによって変動する場合もあるかと思いますので事前の確認をおすすめします。また出流山万願寺までの道のりは山道を上っていきますので、時間に余裕をもって出発すると良いでしょう。
万願寺に到着すると、一通りの注意事項の説明を受け、いざ滝行へ。奥之院の鍾乳洞の中の湧き水が直接落ちている「大悲の滝」で行うため、険しい山道を進んでいきます。写真のような道を15分程度は歩いたと思います。小さなお子さんや、足腰の弱い方は大変かもしれませんが、個人的には景色も良く、そこまで苦にすることなく滝に到着することができました。
滝へ到着すると、一通り注意事項の説明を受け、準備が出来た人から1人ずつ滝へと入っていきます。
まず驚くのはその水の冷たさ!普段よく行くプールなどの水を想像していましたが、全くの別物です(笑)
プール施設の平均的な水温が25~28℃、サウナや温泉施設にある水風呂の平均温度が17℃程度と言われていますが、この出流山万願寺の滝の水温はなんと平均で7~8℃!日によっては5℃を下回る日もよくあるそうです。どのくらいの冷たさかイメージできないという方のために調べたところ、以下のようなものが近い温度になるようです。
どれだけ冷たい水かイメージできたでしょうか…
・冷蔵庫の野菜室の平均温度:約3~8℃
・東京都の真冬(1月)の水道水:約7℃
滝に入り、滝つぼに向かっていくまでの間、徐々に水が深くなっていくのですが、水が膝くらいのところまでくるともはや足先の感覚はありません。ここからは気合いで進んでいきます。
正直、心の中では「今すぐ出たい!」という気持ちが強くなりますが、ここで諦めては自分に負ける…!と思い直し進んでいきます。
また写真ではイメージしにくいかもしれませんが、結構な高さがあり滝の水流が思っていたよりも急で結構な流れで降り注いできます。
滝つぼに到着すると、まずは自分の左肩を滝に当てていくのですが、一瞬で「これはヤバイ」と直感する冷たさと勢いです。普段通り呼吸をしているような余裕はありませんでした。
しかし数秒経つと不思議なことに、寒いはずなのに、徐々に気持ち良く感じられてきます…これは不思議な体験でした。
そして滝に直接打たれているのは数秒~数十秒の間であったはずなのに、とても長い時間に感じ、日々の雑念や心のなかにあったモヤモヤが全て一瞬で消し飛んでいきます。文字通り、「無」になる感覚を味わうことができました。この感覚はなかなか文字にするのは難しいので、ぜひご自身の身体で体験してみてほしいです。

出流山万願寺の滝行体験の感想

正直、とても軽いノリで当日を迎え、いざ水に入るその瞬間まで、楽勝と思っていました。しかし、いざ体験してみると想像の数倍はつらい時間になりました。
足の感覚が無くなるような水の冷たさ、上から無限に降ってくる殴られているような勢いの水流、寒さと痛みで呼吸が普通にできない状況で、肉体的にかなり追い込む体験をすることができました。
しかしそんな一瞬の時間の中で、自分の中に隠れていた雑念や煩悩がどんどん身体から流れ落ちていっているような感覚がありました。
終わった後には、何とも言えない爽快感と満足感で身体と心が満たされました。普段サウナで感じる「ととのう」感覚のさらに強まったイメージです。滝行は、皆さんの想像以上に心身の鍛錬になります。
滝行を終えた後にはきっと爽快感と達成感でスッキリと心が晴れやかになることでしょう。
さらに、自分はこの厳しい体験を乗り越えたんだ!と、今後心が折れそうなことがあっても決して負けることなく進んでいくことができると思います。
モヤモヤしているものを抱えている方や、道に迷っている方、心が折れそうな思いをしている方、是非一度挑戦してみることをおすすめします。

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