かんざわみづき/礼法講師🌸香司

看護師→香司・礼法講師。超庶民の私が「和」の世界に入り、奮闘してます。礼法とお香から日…

かんざわみづき/礼法講師🌸香司

看護師→香司・礼法講師。超庶民の私が「和」の世界に入り、奮闘してます。礼法とお香から日常で感じたことまで、心に浮かんだことを綴っています。夢は講座・ワークショップで日本全国を巡ること。礼と香まとい https://kanzawamizuki.com

最近の記事

祭りは文化

我が町会保有の 川越祭りの山車 仙波二郎安家が修繕を終え、 この週末、お披露目となりました。 拍子木の合図で除幕、 神主が祝詞をあげ、 参列者が山車に一礼してから 拝殿で玉串を奉納する、 古式に沿った神事でした。 その後、山車を神様の正面へ移動、 神様と正対してお囃子を奉納。 お祭りは「祭り事」であり 神事なのだと強く感じました。 山車の修繕は大変なもので、 今回の修繕は土台部分とのこと。 修繕された方が言っていたのは 山車というのは 巨大地震で揺れている状態が 曳

    • 「線香をたく」の「たく」はどの漢字?

      趣味でお線香をたいている私。 ⁡ お仏壇だと「お線香をあげる」ともいいますが 我が家は仏壇はないので 普通に「お線香をたく」。 ⁡ 線香をたくの「たく」という漢字は いつも「焚く」と書いていますが ⁡ 「焚く」という字の印象が 焚き火のイメージが強くて、 じゃんじゃん火が燃えている様子を思い浮かべてしまい、 ⁡ お線香が燃える感じとは少し違うのよねと いつも思っています。 ⁡ 「焚」という字は、見た目そのまま、 火と林から成り立っていて 火

      • 2年がかりで描いた陶絵付けが完成。 中学生の頃に美術の授業で、私の描いた絵が「下手の見本」とクラスの前で紹介されてからは、絵はコンプレックスだった。 この愛猫の絵を描き始めてから「私、絵が下手ではなかったのでは?」と長年の心のしこりが消えていく気がした。

        • 今日の川越の桜。 満開は過ぎましたが、風に花びらが舞い、水面が綺麗。 水色、ピンク、緑。 この色の組み合わせ、好きだなあ。

          「天上天下〜」はヤンキー言葉ではなかった…

          今日は花まつりでしたね。 私は子どもの頃は 花まつりを祝う習慣がなかったので だいぶ大人になってから 花まつりの存在を知りました。 クリスマスは 子どもの頃から楽しんでいるのに… 花まつりは、お釈迦様の誕生を祝う仏教の行事。 お釈迦さまは生まれてすぐに七歩歩いて 「天上天下唯我独尊」と言われたと伝えられています。 花まつりを知らない頃は 「天上天下唯我独尊」は単に ヤンキーの方々が好きな言葉だと思っていました。 夜露死苦、仏恥義理、的な感じ。 今だと マンガ・アニメ

          「天上天下〜」はヤンキー言葉ではなかった…

          セイメイといえば晴明よね

          4月4日から二十四節気では 「清明」という期間に入っています。 この「清明」は 清らかで明るく、生き生きとした様子を意味する 「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉だそうです。 このところ お天気はぐずつくことが多いのですが ちょうど桜が満開で まさに清らかで明るく、 生き生きとした印象です。 ところが私、清明というと キラキラしたものを思い浮かべるより 安倍晴明を思い浮かべてしまう… ちょうど今は大河ドラマで ユースケ・サンタマリアが 安倍晴明を演じてい

          セイメイといえば晴明よね

          今日のお線香 sanga COSMIC SCENTβ 隕鉄

          パソコンをしている時、 お線香を焚きながらパソコンをするのが 私のお気に入り。 今日のお供のお線香は 『sanga COSMIC SCENTβ 隕鉄』 京都に行った時に 京都御所の南、松栄堂本店さんへ お香を買いに伺ったのですが 烏丸御池駅から松栄堂さんへ向かう途中、 「創作線香のお店」と書かれた 小さな、小さなお店を見かけました。 ちょっと気になる… と思いつつ、松栄堂さんへ。 松栄堂さんで目的のお線香を購入後、 烏丸御池駅へ戻る途中、 先ほどの創作線香の店の前を

          今日のお線香 sanga COSMIC SCENTβ 隕鉄

          食べるお香

          「食べるお香」と呼ばれるお菓子があるのを ご存知でしょうか。 京都祇園にある、江戸時代1617年創業の『亀屋清永』。 こちらの「清浄歓喜団」というお菓子が、それです。 香司になる勉強をしていた頃に 先生からこのお菓子の話をお聞きし、 一度食べてみたいと ずっと思っていました。 ですので先月、京都を旅行した折に 祇園にあるお店を訪ね、購入してきました。 パッケージに由来が書いてありましたので ご紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

          ほぼ定点観測。散歩コースのいつものお寺。 枝垂れ桜が咲きはじめた♡

          ほぼ定点観測。散歩コースのいつものお寺。 枝垂れ桜が咲きはじめた♡

          どうしても嗅ぎたかった香りにようやく有り付く:松栄堂・堀川

          これまで何度、そのお線香の名前を耳にしたことでしょうか。 お香調合が面白くて香司になった私は 市販のお線香に疎い… しかし、講座やワークショップで お客様とお話ししていると 「私、松栄堂の『堀川』が好きで…』 というお客様が結構いらっしゃる。 「いったいどんないい香りがするのだろう」 と常々思っていました。 先月、京都を訪れた際に 松栄堂さんの本店に行ってみよう!!と 京都御所の南、松栄堂本店さんへ。 さすが本店、広いです!! 線香はもちろん匂い袋も

          どうしても嗅ぎたかった香りにようやく有り付く:松栄堂・堀川

          あなたがしたい「お辞儀」は、どのお辞儀?

          私がちょっと気になること。 それはテレビなどの動画や広告・チラシ、 これらに映っている「お辞儀」。 このお辞儀の「手の位置」が とても気になるのです。 昨今、 常にお腹に手を当てている姿勢・お辞儀を かなりの割合で見かけます。 私たちがお伝えしている姿勢・お辞儀とは だいぶ違うわ…と感じています。 礼法道の講座では 一番初めに「姿勢」と「お辞儀」を お伝えしています。 体験レッスンの時にも この「姿勢」と「お辞儀」は お伝えしています。 なぜならば 姿勢とお辞儀

          あなたがしたい「お辞儀」は、どのお辞儀?

          生霊は怖いのよ、ホント…

          すっかり日が経ってしまいましたが 「京ことば源氏物語 夕顔」 先月、聞いてまいりました。 有名な、六条御息所の生霊が 夕顔を襲うという場面。 六条御息所、私は惹かれる人物。 心が体から離れてしまうほど思いが強い人。 とても人間らしい。でも… やっぱり生霊は怖いですよ、色々と。 (↑実感こめて(笑) 生霊は飛ばしてはいけません(笑)) 実はこの夕顔を聞く2日前に 高校生以来の京都に行ってまして、 京都市内をレンタサイクルで 観光してきました。 そうしたら、 これまでは

          生霊は怖いのよ、ホント…

          手作り線香は完成までの「待ち」も楽しいもの

          作ってから丸一日経ったお線香。 お線香は香料を合わせ、 水を加えて練り、 棒状やコーン型に形を整えたあと 3日から7日ほど乾燥させてから 出来上がり。 こちらのコーン型のお線香も 表面は乾いてますが 中はまだしっとり。 乾いてないと 火をつけても焚けませんので 最後まで乾燥させます。 ワークショップでも 皆さまに成型までしていただいたあと、 半生の状態でそっとお持ち帰りいただき、 ご自宅でゆっくりと乾燥させてもらいます。 そろそろ乾いた?と思っ

          手作り線香は完成までの「待ち」も楽しいもの

          ひな飾りで学ぶ 並び方には序列がある

          まもなくひな祭り。 ひな祭りは「上巳(じょうし)の節供」といい、 一年に五つある節供の一つです。 ⁡ 小さな女の子がいらっしゃらないご家庭は あまり気にしない行事かと思いますが ⁡ 礼法道の視点からひな飾りを見ると、 ひな祭りが面白くなるかもしれません。 ⁡ ひな飾りの飾り方。 ⁡ お殿様とお姫様は どちらが右側で どちらが左側か お分かりになりますか? ⁡ 現在は 向かって右側がお姫様、左側がお殿様が主流です。 ⁡ これはプロトコール(国際儀礼とも言います)に則り 『右上位

          ひな飾りで学ぶ 並び方には序列がある

          夫が袴を着たいと言い出した

          夫が袴を着たいと言い、 着ることができないのに デニムの袴をネットで購入。 (↑モノから入るタイプ) YouTubeを見ながら 自分でチャレンジしていたけれど 全く着られない… 私もその動画を見て 夫に着せて見たけれど、 動画だと簡単そうに見えるのに やはりよくわからない。 昨年ワークショップでお世話になった着付師さんにご相談したところ、 着付けを教えてくださることに! と言っても 夫は自分で着る気はないので 私が覚えて着せるのですけど(笑)

          夫が袴を着たいと言い出した

          大福茶で無病息災🍵初めての初煎会

          立春を迎えた週末、 煎茶道 黄檗売茶流 福徳霜雪先生にお誘いいただき 深思庵 初煎会に 夫と伺ってまいりました。 煎茶道は初めて、 もちろん初煎会も初めてでしたので 緊張しましたが 先生のお点前の美しさに見惚れ またお話しも大変興味深く 心豊かになる時間を過ごさせていただきました。 いただいたお茶は「大福茶」。 おおぶくちゃと読むのですね。 お茶に昆布と梅干しが入った、 新春に一年の無病息災を願う 縁起のいいお茶だそうです。 空也上人が 疫病が流行ったときに振る舞

          大福茶で無病息災🍵初めての初煎会