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大河ドラマ「光る君へ」 お香の視点から
始まったばかりと思っていた「光る君へ」も
もう折り返し地点。
柄本佑は私の好みの顔ではないのだけど
この頃かっこよく見えてきたから不思議だ…
さて平安時代のドラマなので
お香についても何か出てくるかなぁと期待していましたが
お香を焚いたり作ったりする場面はこれまで1つも出ず。
所々で「これは香炉かな?」
と思うものはチラホラと。
それが、これと似たようなものでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300145221-xe4dy4oTRV.png?width=800)
遠くにぶら下がっているものがソレです。
拡大したのがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300155999-RJ6F6M1Npm.png?width=800)
これは私が京都に旅行にいった際に
京都迎賓館で見かけたものです。
たぶん、これは吊り香炉だと思います。
吊ってあるこの容器の中で、お香を薫くのです。
これと同じようなものが「光る君へ」の中で
道長の妻・源倫子の邸宅で時々見かけています。
これ以外に特にないなと思っていたのですが
最近大きな発見をしました!
今月初めの越前編の初回、
岸谷五朗演じる藤原為時が書状を見ていました。
そして、見ながらつぶやきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300221094-VTOSBABZad.png?width=800)
「まことに商いをしに来ただけなのか…」
我が家のテレビをスマホで撮ったので
見づらいのですが、あしからず。
そしてNHKさん、画像をお借りします。
この時、書状の文面に
何か見覚えのある字が目の前を通り過ぎた!!
確かめるべく、録画をしていたので、後日見直しました。
それがここです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300314408-ELYnGFvVCX.png?width=800)
寄ってみると、こんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300453288-z4Hmqv0jBY.png?width=800)
この中の赤丸をつけた部分、
![](https://assets.st-note.com/img/1719300512568-XbI05NdLvR.png?width=800)
沈香、龍脳、桂皮、白檀、麝香、丁香
これらの文字が見えます。
これら全て香料です。ちなみに2枚目の書状も、
![](https://assets.st-note.com/img/1719300566643-2MXdea2hgF.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719300656484-RTTNIncLgs.png?width=800)
甘松、甲香、薫陸、可梨勒
これらの文字が見えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300727525-bcVpTwC1p9.png?width=800)
このうち甘松、甲香、薫陸は香料です。
可梨勒は、私の知っている字にすると訶梨勒。
かりろくと読みます。
おそらく、これを指していると思われる。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300882305-84yClojqBj.png?width=800)
これは私が持ってい訶梨勒。
壁にかけるタイプの匂い袋です。
この形が特徴です。
![](https://assets.st-note.com/img/1719300900576-TZObeVJzP2.png?width=800)
この、ふっくらしたところに香料が入っています。
ようやく、光る君へで
お香の片鱗が見えた♡
なんだか嬉しい♬
宋からの書状っぽいので
宋からの輸入品?貢物?の目録??
実際に私たち香司は
平安時代の調合も勉強するので
こういった文字と格闘しています(笑)
ただここに書かれていたものは香料ではあるのですが、
お香の香料としての目録なのか
それとも香薬(漢方のような)としての目録なのかは分かりません。
とは言え
私が今使っているものと同じ名称が
光る君へで見えたのには、とても興奮しました!!
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