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引っ越し先の街に馴染めない

今年3月、都内から少し離れた街へ引っ越した。手狭になっていたマンションから広々としたお家へ。小さな子供たち二人を巻き込んだ引っ越しは、それはもう大変だったわけだけど。

引っ越しから3ヶ月、今の私が抱えている問題は「前に住んでいた街が恋しくてたまらない」ということだ。ふう、これはとても辛いことで、果たして慣れの問題なのか? もう失ってしまったものを美化しているだけなのか? まだ思い入れのない街を、うっすら斜め上から見ているだけなのか。そのすべてがミックスされた、一言でいうと「微妙」な気持ちが渦巻いている。

キラキラわくわく新生活を送るはずだった!
前途洋々な気持ちで引っ越してきた新居で、清々しい気持ちになれないのはあまりに辛い。華々しく送別会を開いてもらったのに、あっさりと田舎に帰りたくなっている上京者みたいな気持ち。あんなに大げさに騒いでおきながら出戻るなんて! 周りの目が気になって、恥ずかしい気持ちもある。良いところを見ればいいのに、何かにつけて以前の環境と比較して「大好きになれない理由」を探してしまう自分もイヤ。物事、常に一長一短、だけど、一長を得るために失ったものが、自分にとってはとても大事なことだったのだ。そう、すべて

住 ん で み て か ら 気 が つ い た !!!!

都内ではなかなかお目にかかれない広さの新居、とっても素敵だし、新しい環境でのお友達も徐々にできてきたし、子どもたちの学区も(引越し前に調べ尽くしたゆえ)申し分ないのだけれど…。

6年間住んでいたかつての環境を恋しく思うのは、仕方のないことなのかも。新しい街への愛着は、徐々に湧いてくるものなのか。それとも第一印象として抱いた感情がすべてなのか。最初は好きになれなかったけれど、住めば都、だんだんホームになるよ、って声もきっとあると思うし、その言葉を信じたい自分もいる。日を追うごとに新しい環境に慣れていく子どもたちの姿を見て、グズグズしている大人の自分が情けなくなる。

好条件で選んだ人のことを好きになれず、ダメなところもたくさんあるはずなのに心惹かれてしまう誰かがいるのと似ているかもしれない。失った恋人を必要以上に美化しているのかも、と。

自分の気持ちの残念な備忘録として、noteにぶちまけてみたら、なんだか少しスッキリした。数ヶ月後には「あんなことをぼやいてたけど、今やすっかり!」という状況になっていたいよね、願わくば。

あるのか!? 後日談。いろいろな意味で、乞うご期待。

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After Talk - 半年後のお話。
https://note.com/reitanaka/n/nb8b0284643d6

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