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4:会社をつくる①資本金を決める

法人登記の際に、決めなければいけないことの一つが「資本金」の金額です。

2005年の会社法の改正によって「1円起業」が可能となりました。
あなたはいくらで起業しますか?

資本金とは、
会社が事業を回していくために、当座必要な資金だと考えてください。

そのため、まずは、自分の事業アイディアの可能性を検証するための期間(3~6カ月)に必要な金額を試算しましょう。
PCが1台あれば起業できるような費用がかからない場合もあります。
他方で、私のように、菓子の製造販売を行う場合は、まずは物件を賃貸して菓子製造業の許可を取得する必要があり、物件の敷金・礼金だけでも相応の費用がかかります。そのため、FOOD JEWELRY株式会社は、最初の資本金を800万円にしました。

また、資本金は、会社立ち上げ時の「会社の体力・規模感」を示します。
そのため、資本金も審査基準の一つになる場合が多いです。
銀行口座の開設、物件の賃貸、取引先の口座開設、など事業を進めていく上で、数々の審査があります。
特に、会社1年目の場合、決算書類がないため、資本金が重要な審査基準の1つになりため、注意が必要です。

私自身、資本金については、銀行口座の開設の際に苦労した経験があります。
私が2社目に立ち上げたHigh Altitude Management株式会社は、資本金50万円からスタートしました。スポーツジムのフランチャイズ運営のため、運転資本が少なくて済むと判断したためです。

しかし、その結果、楽天銀行(ネットバンキング)の口座開設で2度も審査に落ちました。

1回目の審査は、法人を立ち上げて直後。この時は、法人を立ち上げてまもなく、資本金が少なかったので、私も諦めがつきました。
しかし、2回目の審査は、会社も3年目に入り、売上も拡大し始めた時期。やはり審査に落ちたのです。
他のネットバンキングであれば、審査に落ちることもなかったのかもしれません。しかし、海外送金もできる楽天銀行で、どうしても口座を開設したかったのです。
そこで、資本金を1,000万円まで増やした会社4年目に、3回目の審査を申し込み、無事に口座開設に成功。
私も最初の資本金の設定で後々困るとは思っていなかったので、皆さんには資本金についてしっかり考えてほしいと思っています。

では、資本金はいくらに設定すべきか。

最初の資本金は、最低300万円、最高999万円にすべきです。

まず、2005年の法改正以前は、株式会社の設立には1,000万円、有限会社の設立には300万円の資本金が必要でした。
そのため、法人であるためには、最低300万円が必要だったということです。
また、資本金が1,000万円未満の場合、消費税の納付が最大2年間免除され、金銭的メリットがあります。
消費税が10%であることを考えると、2年間の消費税メリットは、立ち上げ期の事業にとって、インパクトが非常に大きいです。

後々に資本金を増やすこともできます。
しかし、会社の履歴書とも言える「登記簿謄本(履歴事項全部証明書)」に、最初の資本金の金額は残り続けます。やり直しは聞かないので、きちんと考えましょう。

※2020/6/1追記
資本金300万円の会社が、楽天銀行の口座開設審査に通過しました。資本金が300万あれば、良さそうです。

ポイント4 資本金は300万円にすべき

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