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パラレルアントレプレナーの意義①

パラレルアントレプレナーとは、アントレプレナーが「事業ポートフォリオを持つこと」だと、私は考えます。

事業ポートフォリオとは、異なる特徴を持つ事業を複数持つことです。

事業には、業種以外にも、様々な特徴があります。
・成長性:大/小
・収益性:高/低
・事業の立ち上がりスピード:速い(すぐに利益が出る)/遅い(数年は赤字)
・従業員:多い/少ない
・事業ドメイン:オフライン/オンライン
・自社生産/OEM(生産委託)
・事業の季節性:あり(繁忙期と閑散期があるもの)/なし

このように、異なる特徴を持つ事業を「事業ポートフォリオ」として、複数持つことは、リスクヘッジ(危険を回避し、ダメージを最小限に抑えること)につながると感じています。

まず、残念ながら、多くの事業は失敗します。
そのため、時には「捨てる」判断も必要です。
しかし、事業アイディアが1つしかなければ、アントレプレナーとして、思い切って捨てる判断を下せるでしょうか?
ついつい、もう少しやってみよう、そんな気持ちになってしまいます。
そんなときに強い気持ちをもって「捨てる」という決断ができるのは、パラレルアントレプレナーの強みです。

また、パラレルアントレプレナーであることは、時に、事業を「守る」ことにもつながります。
経済は循環しているため、好景気にもなれば、不景気にもなります。
また、リーマンショック、3・11の大地震、そして今回のコロナショックのように、予期しない突然の危機も必ず起こります。
しかし、厳しい環境下でも、すべての企業が業績悪化するわけではなく、むしろ好転した事業も必ず存在します。
そのため、複数の事業を持っておくと、危機によるダメージが少ない事業で稼いだ利益を、大打撃を受けて瀕死状態の事業を救うための資金にすることができるのです。

同時に複数事業を並行して行うことに対して、お金や時間などのリソースが分散して、うまくいかならから、1つの事業に集中すべき、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私も、先輩経営者から「二足のわらじはやめるべき」とアドバイスをもらったことが多々あります。
ただ、今回のコロナショックを経験し、もし1つの事業しかやっていなかったら、と想像と、恐怖を感じます。

このコロナショックを予測できた人がいたでしょうか。
そして、今後も予測できない危機は、10年単位で、何度も起こるでしょう。

そういった危機的状況でも、生き残るために、複数の事業を持っておく。

これがアントレプレナーとしてのリスクヘッジです。

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