6:会社をつくる③会社名を決める
自分の事業アイディアに思い入れが強ければ強いほど、会社名には悩むでしょう。
まず、お客様・取引先に覚えてもらうために、「分かりやすさ」重視で、決めましょう。ぱっと読めない会社名は、避けるべきです。
そして、会社名から、会社が実現したビジョン・ミッションを伝えることが大切です。
私が考える、分かりやすい会社名の作り方は、
1)言葉と言葉の組み合わせ
2)略語
です。
「1)言葉と言葉の組み合わせ」では、人が言葉自体にすでに抱いているイメージを活用して、会社名にイメージを持たせる手法です。
例えば、私が運営する、日本初のギルトフリースイーツ専門店は「フード」と「ジュエリー」を組み合わせ、<フードジュエリー>というブランド名で展開しています。
“身につけて姿を飾るのがジュエリー”ならば、“食べることは人生を豊かにするジュエリー”だと信じ、たった一度の人生を、最高に楽しみたいすべての人に、今までにない価値を生み出す食を届けたい。
そんな想いを表現するために、会社名を考えました。
ジュエリー(宝石)が持つキラキラしたイメージを、フード(食べ物)に転用することで、フードジュエリーのブランドイメージ自体をキラキラしたものにすることに貢献しています。
「2)略語」では、既存の言葉自体が長い場合、あるいは、2つの言葉を組み合わせると長くなってしまう場合に、略語を新しく作ってしまう手法です。新しく言葉を作るため、商標が取得しやすいことがメリットです。
例えば、私が運営する、日本初の高地トレーニング専門スタジオは<ハイアルチ>というブランド名で展開しています。
英語でHigh Altitude(ハイアルチテュード)が”高地空間”という意味で、High Altitudeという言葉をそのままサービス名として使いたかったのですが、日本語では読みにくく、長い。そこで「ハイアルチ」という日本語での略語を作ることにしました。
ちなみに、会社名を「High Altitude Management株式会社」とした理由は、高地空間をプロデュースする存在でありたい、という想いを表現するためです。
会社名を決める上で、気を付けた方がよいこともあります。
まず、会社名(サービス名)で、必ず商標を取得しましょう。
そのために、会社名を決める前に、すでに商標登録されていないか、J-PLAT PATで確認しましょう。
事業が成功し始めると、模倣する会社も出てきます。その際に、会社/サービスを競合から守る手段の一つが商標です。
また、英語のつづりが難しいものは、避けましょう。
例えば、フードジュエリーは、会社名は英語でFOOD JEWELRY株式会社で、ブランド名もFOOD JEWELRYでスタートしました。
しかし、「JEWELRY(ジュエリー)」のつづりが読めない、(自分も含め)書けない人が多発しました。
そのため、途中から、ブランド名は、カタカナの<フードジュエリー>に統一することに変更しました。読めない、書けないでは、お客様・取引先に覚えてもらえず、認知度が上がっていかないので、注意が必要です。
長すぎる会社名も、避けましょう。
会社名が長い場合、銀行口座の通帳に記載する会社名が、機械による印字ではなく、人による手書きになります。通帳の会社名が手書きの場合、通帳が埋まり、新しく通帳を発行して繰り越す場合、本来ATMで終わる業務が、窓口業務になってしまい、銀行での待ち時間が発生します。
私の場合、High Altitude Management株式会社では、その罠にはまり、困っているので、皆さんにはご注意いだければと思います。
ポイント6 会社名は分かりやすさを追求する
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