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今さらアナ雪1作目考察~エルサはつらいよ~

大ヒット映画「アナと雪の女王」2作目が本日公開となった。

私は「ありのままに」も好きだしカラオケに行ったらイディナメンゼルのLet it goを歌うしオラフだって可愛いしBarでアナと雪の女王のカクテルを頼むこともある。

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アナ雪カクテル@八月の鯨

でも、アナと雪の女王を観て何とも言えない気持ちになったのを忘れられない。

「エルサ、めちゃくちゃに大変な人生を送っているのに全然救われてないのでは!!!?!?」

あらすじとともにエルサの心理と共感要素について、また私のモヤっとした感想を交えて完全に私の解釈で分析してみる。


【あらすじ】
仲良し姉妹のアナとエルサ。姉のエルサは生まれつき雪の魔法を使うことが出来る。
ある日エルサは魔法によりアナを傷つけてしまい、アナは助かる代わりに魔法に関する記憶を失った。

→妹を傷つけてしまったことで「魔法=悪いもの」構図が幼いエルサの心に残った経験。トラウマ、心的外傷。


ますます強くなる魔法の力を世から隠すため城の門を閉め切り、誰にも会わない生活を強いられるエルサ。アナは記憶が無いため、なぜエルサが自分を避けるのかわからないまま、成長していく。

10年後、国王と王女が事故で死去、両親を亡くしたエルサはさらに心を閉ざすようになった。

→10代で両親と死別したことにより責任感が大きくなる。

心身ともに大人にならなければと感じてしまう子どもが多いため、エルサも姉という立場と王国を担わなければいけないかもしれないという責任を感じながら大人にならざるを得ない育ち方をしたはず。


その3年後、エルサは20歳の誕生日に女王に即位することとなる。すでに自分の力を抑えきれなくなっていたエルサは、戴冠式の1日、魔法の力を隠し通すことを決意する。
閉ざしていた扉を特別に開放する戴冠式当日、アナは招かれていたハンス王子と出会い、恋に落ちる。息がぴったりの2人はその日のうちに結婚の誓いを交わしエルサに報告。早すぎる展開にエルサは反対、それがきっかけで姉妹は喧嘩となり、エルサは思わず人々の前で魔法を使ってしまう。

→自分は力を隠さなければいけない、と頑張っている中自由奔放な妹がいきなり知らない男を連れてきて結婚すると言われたらそりゃ怒る。

この「隠さなければいけない」というのがエルサの思考のクセで、長女で両親もいない、女王になる私が頑張らなければ“いけない“と思い込んでいる節がある。

そして少なからず妹もそうあるべきと思っていそう。一国の姫でありながら軽率な判断をする妹を許せない気持ちもある。

悩む姉と能天気な妹の図に見えてしまってモヤっと。


王国を飛び出すエルサ。暴走してしまった雪の魔法で国は永遠の冬に閉じ込められてしまう。エルサは山に閉じこもり自分の力を解放して、氷の城を作り1人籠城する。

→♪「ありのままで」のシーン。やっと解放された!一人暮らしを始めたことによって自分の思考からも自立できそう。魔法を隠さない環境に生きやすさを感じる。

国は心配だし心残りだけど魔法がばれたからもうあそこには帰れないという思い込みがある。


アナはエルサを救い王国に夏を取り戻すため、1人で山に向かう。道中、氷売りのクリストフとトナカイのスヴェン、雪だるまのオラフと出会い、エルサのいる場所を目指す。氷の城に着き夏を取り戻してくれるように説得するアナたちだったが、エルサはまた自分の魔法で傷つけてしまうことを恐れ、雪の怪物を作りアナたちを追い返そうとする。

→また知らない男連れてきたんだけど妹はどんだけコミュ力高いの?でモヤっと。

やっと一人暮らしで冷静になれると思ったのに、思いのほか早く妹が追いかけてきてびっくりしている。

「魔法がばれたら受け入れてもらえない」と考えているエルサなので帰れるわけがないと思い込んでいる。

昔のようにアナを傷つけたくない気持ちもあり追い払おうとする。責任感と自責で激しく動揺する姉。


その時、エルサの感情の起伏により生じた魔法でアナの心が凍り付いてしまう。時間が経てば全身が凍り付くこの魔法を溶かすことができるのは「真実の愛」だけ。

→動揺した感情の起伏が魔法として現れ再び妹を傷つけてしまった。トラウマのフラッシュバック。また傷ついてしまう。

このフラッシュバックが一番やってはいけないことなのでは。アナには記憶がないにしろエルサに対する仕打ちがひどいと感じてしまいモヤっと。。


アナは愛を誓ったハンス王子を探すが、王子はアナを騙していた。エルサを捕まえ、周囲にアナはエルサのせいで死んだと嘘をつき国を乗っ取ろうとするハンス王子。ショックを受けるアナはクリストフが真実の愛の相手だと思い彼を探す。

→やっぱり姉の言う通り王子とんでもないやつだった。だからってクリストフって、いやちょっとそれは都合が良すぎないか。クリストフはアナ好きそうだったけどアナは全くだったじゃん…とモヤっと。。。


もう凍り付く限界というところでクリストフを見つけたアナだったが、同時にハンスがエルサを殺そうとしているのを見て助けに行く。エルサは助かったがアナは凍り付いてしまった。エルサが氷になったアナを抱きしめて泣くと、アナの身体を覆っていた氷が溶け始める。「真実の愛」とは姉妹愛のことだった。

→そこでエルサをとったアナは素敵。でもまたも目の前で妹が凍り付くという心的外傷を負ったエルサ。泣いたことによって氷は溶けた、けどそんなに早く切り替えられるだろうか。


魔法を制御できるようになったエルサは国を覆っていた氷を溶かし、国に夏が戻った。ハンス王子は追放され、人々は幸せに暮らすのでした。

→エルサの性格を考えれば今回の出来事でより一層心を閉ざしてしまいそうな気もするが、そうはならないのがハッピーハッピーエンディングだなと。仕方がないけどラストは納得いかない形だった。

オラフが溶けないですんで喜んでたのは可愛いし最高だったけど!


エルサは本当にすごいんですよ。生まれ持った力と、育った環境が非常に過酷なのにあんなに真っ直ぐひねくれずに育って。

ただやはり天真爛漫な妹には勝てないという、、、

タイトルもアナと雪の女王ですから。

エルサはサブなんですよ主題歌歌ってるのに。


というわけで本日公開の2作目はどうなんだろうかと少し怖い気持ちである。

エルサが救われて欲しい。その気持ちで観に行ってみようか、報われていて欲しいな。


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