《49通目》命と火と風
先生へ
繋がりました。書いてみます。
マッチを擦る音が聞こえる。
炎からかすかな風が立ち、髪が揺れて戻る。
風がもっと吹いてほしい。
もっとずっと、私に吹いていてほしい。
そして私に、流れることのない「今」だけを感じさせてほしい。
この、今にも消えそうな炎は、夜の風に燃え広がるときがあるから。
私は火のように、風を受け入れて燃え続ける。
命が火のように、風を受け入れて燃え続ける。
ときに消えかけながら、燃え続ける。燃え続ける。
火によって風が立つ。
風はにおいを伴って、時を固定していく。
そして風によって火は一時的にものすごい温度までヒートアップする。
私たちは、そうやって生きなきゃいけないんだと思う。
燃え続けないといけないんだと思う。
だからあの場所で、火が灯っているんだ。
600万も、24万も消えた火を、ずっとずっと燃やし続けているんだ。
2024.12.2 47、48通目を読んだら、もっと意味が分かるかと…。
れいん。