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自分で決めることと、幸福度の関係

「自分で決める」という行為は、たとえどんなに小さなことでも、幸福度を高めてくれる。

例えば住む地域。
私は小さい頃、実家が転勤族でしたので、国内外問わずさまざまな地域で暮らしてきました。
日本国内はもちろん、海外でも何度か引越しを繰り返し、その度に小学校を転校してきました。

私はまだ子供でしたので、“学校が変わっちゃう” 程度の悩みしかありませんでしたが、大人の立場からしてみれば、ようやく慣れてきた国や土地を会社の事情で、しかも会社のタイミングで離れなさいと言われるストレスはかなり高いのではないかと思います。

(決して転勤を否定しているわけではありません。転勤をストレスに感じない方だっていらっしゃると思います。その不確実性に見合った給与をもらっているからと割り切るのもありだとは思います。あくまで想像しやすい例として「転勤」を挙げさせてもらいました。)

私も新卒では全国転勤がある職種についていましたので、人事異動のタイミングではいつも息を呑んでいました。自分が行きたい国に、自分のタイミングで行きたいのになと、本音ではいつも不満に思っていました。


現在は夫も私も自営業なので、好きなタイミングで、好きな仕事をして、好きな国に住むことができています。

これからインドに住みたい!と思ったら、半年後にはおそらく実現しているでしょう。

不思議なもので、同じ「インドに行く」でも、自分が自分の人生の主導権を握っていると思えるだけで、幸福度は圧倒的に高まっているなと感じています。


この「自分で決定する」という行為はしかし、どこか危うい面もあるなと、私は思います。
自分が何をしたいのかがわからない時には、なすべきことややるべきことを誰にも示してもらえないので、何もできない状態に陥る危険性があるのではないかと。

そのため、自分のことは自分で決める練習を小さい頃から積み上げていくのがとても大切だなと感じています。

私は小さい頃から人の顔色を伺う子供で、大人の言うことに従順に従っておけばいいや、という考えのまま大人になってしまいました。
その結果、本当に自分がしたいことは何なのか?という、自分の欲求に関する感度がとても低くなっていました。

その考え方を変えることができたのは、本当にここ数年のことです。
わがままとは違いますが、自分がやりたいことや欲していることに対して日頃から耳を傾けてあげる、感度を高めていくことで、自分で決断する力をつけていくことが大切だと感じています。

今は1歳の娘を育てています。日々の生活の中で彼女の意志を尊重しながら、「あなたはどうしたいの?」と毎日問いかける家庭環境を意識して整えていきたいと思います。

親のエゴと言われればそうかもしれません。
でも、自己決定力と、自分の心の声に対するアンテナを高めたいという姿勢は、私が自分の背中で見せて、彼女にも教えていってあげたいなと思ったりしています。

P.S. 神戸大学の研究結果でも、「自己決定力が幸福度を左右する」という結論が出ているようです。私が感じていた感覚が結果として出ていると、ちょっと嬉しいですね。
と同時に、人間の身体や精神の仕組みは大枠みんな同じなんだな、一人一人違う人間だけどやっぱり同じ種族の生き物だ。
とも思えて、なんだか不思議な感覚になりました。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良い1日をお過ごしください。


Photo by Nathan Dumlao on Unsplash


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