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ゆっくりと読む醍醐味

昨日の夜、詩集を読みました。
ゆっくりゆっくりと、情景を想像しながら、一言一言の意味を噛み締めて、詩を読みました。

私は本を読むのが大好きです。
ですが、最近、仕事に育児に追われて、大好きなはずの読書の時間も、時を惜しみながら読むようになってしまっていました。そして読む内容も小説から実務書へと味気ないものにとって代わられていました。

ゆっくりと詩を読んでいると、最近の自分がいかに言葉を早く読みすぎていたか。情報の海に溺れていたか。言葉を、まるで使い捨てのように読みあさっていたこと。想像力のない、ただの情報に世界に埋もれていたことが、はっきりとわかってきました。

詩集は、きっと一気に読むものではないのだけれど、自分を止めることができなくて、かなりの数の詩を貪るように、でも味わいながら読み進めていきました。

まるで水を差し出されて初めて、喉が渇いていたことに気づく時と同じような感覚で。

きっと私は、ゆっくりゆっくり妄想しながらニヤニヤしながら泣きながら、文章が揺さぶる自分の感情を見つめながら本を読む時間に飢えていたんだろうな。

そんな、自分の求めていたものに気づくことができた夜でした。


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