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事業危機管理の中枢へ -The HUB

本邦損保大手の一角(MSIG)が米国の再保険仲介会社を買収した。

MSIGは2016年2月にも英国の損保Amlin(アムリン)を子会社化しており、
活発に海外保険のポートフォリオを拡大している。
https://www.ms-ins.com/special/global/

ちなみに、「再保険」とは、
地震・津波・洪水などの自然災害や
航空、海難事故などが万一発生した場合、
巨額な保険金支払いが必要になっても、
それにちゃんと応えられるように保険会社が掛ける保険(出再)
のこと。

この再保険会社は、欧米が中核を担っている。
古くは、17世紀 ロンドンのコーヒー・ショップで
大航海時代後半、海運のリスクを
引き受ける(Under Writer アンダーライターという
新規株式公開の引受会社の語源でもある)
人々がシンジケートを組成したことに始まる。

米国の場合、
著名なBerkshire Hathaway Inc.(バークシャーハザウェイ)は、
米最古参の再保険会社Gen Reを保有している。
Gen Reは2007年サブプライム危機でもCDS等の痛手は無く、
AIGのように支援されることもなかった。


航空機リース同様欧米がリスクの中核を独占的に保有しているので
本邦はじめ後発資本は、既存を買収してリスク管理に乗り出すか、
もしくは自社で自家海外再保険会社(Captive)を設立し、
直接大手再保険会社にアクセスする手法や
既存のCaptiveの軒先を借りるレンタ・キャプティブなどの手法がある。

これらは保険代理人ではなく、
保険ブローカー(仲立人)と相談すると道が開きやすい。

本邦大手資本、リスク管理する海外保険会社の単なる株主
以上を狙うのだろうか・・・




#日経COMEMO #NIKKEI

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