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人生の「いい波」に乗るために

「企業で社会人経験を身につけて、いずれは教育界で働きたい」

そんな熱い思いを持った、大学4年生と出会った。

在学中に教員免許を取得、いずれ教員として働くことを目指しつつも、
「大海を知ることで、教育に還元できるものを増やしたい」
と考え、企業への就職を決意したのだそう。

すごいなぁ。
自分の進む道を、自分で選んでいる感じ。
応援したくなります。

そんな彼女が、1つの質問を投げかけてきた。

「企業で何を学べば、教育分野に活かせるのか?」

なるほど、なるほど。
彼女のなかでは、企業での経験は、あくまでも教育分野に活かすためものだから、こういう発想になるのもわかる。

それに、企業の人事担当者を経て、大学教員をしているわたしに、
この質問の答えを期待しちゃうのもよくわかる。

でも、その答えは、わたしの中には無いんだよなあぁ(笑)

決めすぎると、狭くなる

教育分野に貢献したい、という志。
とても大事にしたいよね。

すぐに教育分野に飛び込むのではなく、
企業経験を積みたい、という発想と行動力。
これも、素晴らしいと思う。

だけど、彼女の思考は、少しだけ狭い印象を受けた。

・教育分野に貢献するために、教員になる

・教員になるために、いずれ企業を辞める

・だから、企業にいる間に、教育分野に役立つ経験を効率よく学びたい

例えば、こんな感じに捉えてみるのはどうだろう。

・教育分野に貢献する方法は、教員だけに限らないかもしれない

・企業で働きながら、教育分野に貢献する働き方ができるかもしれない

・企業で働く経験すべてが、教育分野に役立つかもしれない

志を実現するための「選択肢」が、グッと広がったように感じませんか?

せっかく企業で働くのであれば、
志への道のりは、決めつけない方がいい。

教員になる道を選ばなかった分だけ、たくさんの「寄り道」ができる。
焦ることなかれ。
寄り道で起きた出来事は、すべて「経験値」として積み重なっていく

それに、寄り道には「偶然の出会い」がつきもの。
ある日、ある時、思いもよらない人から「予想もしなかったチャンス」が訪れるかもしれない。

そのチャンス、活かしたいじゃないですか。

海で、いい波に乗るために

そう言えば、
彼女は「大海を知ることで、教育に還元できるものを増やしたい」と言っていた。

つまり、彼女が寄り道をするのは「海」ということになるので
サーフィンを例えに考えてみる(やったことないけどね)

せっかく「海」に来たのなら、「いい波」に乗ってほしい(乗ったことないけどね)

たくさんの波を経験して、
波乗りの難しさも楽しさを味わって、
波に合わせた乗り方や、波の活かし方もマスターして、

海を後にしてほしい。

だから、「どの波に乗ればいい?」なんて気にせずに、
まずはやってきた波に乗ってみたらいい
と思う。

そしたら、きっと、
最高の波がやってきたときに、逃さず、いい感じに乗りこなせるはずだから。

なんて例えば、
サーフィン未経験で、泳げないわたしが言っても、説得力がないんだけどね。

ただ1つ言えるのは、
人生には、予想しない出会いがあって、そこから広がる世界があると言うこと。
わたしの人生の転機も、全て「寄り道」での出会いにあった。
その波に乗ったからこそ、今がある

志に向かって、計画的に進むのは大事だけど
決めつけすぎず、寄り道を味わう余裕も忘れずに

そんな話を交わしたら、彼女は「4月から企業で働くことが楽しみになった!」と明るく微笑んでくれた。

前向きな彼女のエネルギーに、こっちまで元気になっちゃった。
どうもありがとう。

大海に自ら挑戦する彼女に、最高の波が訪れますように!


ー おわり ー
最後までお読みいただき、ありがとうございました☺︎



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