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ボルダリングから学ぶ置かれている環境を変えることの大切さ



こんにちは。クライマーれいこです。




毎日更新するんや!と思いつつも、昨日はボルダリングではしゃいで疲れて寝てしまってました。なので今更更新しています。ボルダリングしない方、伝わり辛かったらごめんなさい。





今週もジムに遊びに行ってきました。

いつも同じ場所に行ってたんですが、ひさびさに連絡した友人が「場所を変えて登ってる」とのことで、他のジムに誘われまして。今回は初めましてのジムです。




しかもオーナーのお子さんがまだ小さくていつもジムにいるから、息子連れてっても大丈夫!って言うんですよ。すぐ行くことにしました。


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赤ちゃんに対してもめっちゃウェルカム。雰囲気おしゃれ。よい。そして着いて早々言われたのが「ここの課題からい(難しい)かられいちゃん心折れないでね」でした。




「とりあえず子どもぐずらないうちに登りなよ」とのことでお言葉に甘えます。

ブランクもあったし、まあまあそんながっつりやるわけじゃないんでね…と掛けてないメガネを心の中でスチャッと直して登り始めました。





簡単そうなやつ、と探すけど普段行くジムの3分の1程度くらいの広さで課題自体が少なめ。んで言われた通りちょっとからい。はしごを登る感覚でいけるやつが少ない。





ちょっと体の重心を左に寄せてみたり、足でバランスを取ってみたり、内側に膝を入れてみたり。あ、これ楽しいわ〜〜〜やってる感ある〜〜。クライマーっぽい動きしてるだけでたのしい〜〜。





なんか初心者向けはいけそうだね、ってことでちょっとレベルアップ。するってーともう登れないの。あれ???思ってたんとちゃう、です。





次のレベルを登るにはまず指の力と腕と背中の筋肉が必要そう。つまりたくさん筋肉が必要そう。今の私に筋肉ないの。来て早々だけど、試行錯誤してたら疲てしまいました。





息子の様子を見に行くとだまーってこちらを見てました。「大人しくしてたよ〜」とのことで、そうかそうかと少し抱っこして、降ろそうとしたら。





フギャーーーーーッと火がついたようにギャン泣き。めっちゃ涙出てるの。あらー、知らない人の中で緊張してたのね。しばらく抱っこしてました。人がたくさんいたらそら緊張するよね。





テレビで他の子と一緒になってアンパンマンを見せてもらったり、落ち着いてからお姉さんに抱っこされたり、お姉さんの子どもから「アーーッ」とクレームが入ったり。(この子1歳くらい。)





そして子どもと遊びつつも他の人の登りを見てたんですがもうね、みんな強いの。明らかにつよい。初心者に毛が生えた私が明らかに1番よわい。





女の人も何人もいたけどみんなゴリッゴリにつよい。ゴリッゴリって表現したけど体はゴリゴリじゃないです、見た目キレイだけど登りがゴリゴリ。「ボルダリング女子」とかインスタでタグ付しないタイプのガチの人。





ここで私が感じることは「私、場違いやん…」でした。ちょっと恥ずかしい。でも、まあ、ブランクあったし…と震え声でつよつよクライマーの登りを眺めていました。





だんだん息子が場に慣れてきて、違うお姉さんと箱をバンバン叩いて遊んでました。むしろお店のBCAAとかサプリメントを触ろうとするもんだから気が気じゃない。君にはまだ早い。君の栄養はミルクだ。




まあ馴染んできたな〜と思いつつもまた少し登ろうとしたんですけど、正直登ることがはずい。レベルが段違い。なんか壁を使ってることが申し訳ない。気持ちで負けてしまったんですね。




ちょっとだけ登って、息子と遊んでたんですけど「筋トレしよう」の友人の声で筋トレ場へ。とは言っても懸垂です。彼女、足骨折してるんですよ。だからジムにはいるけど登ってなくて、私の感想は「筋トレするの?」でした。




松葉杖使ってヒョイっと立って、筋トレコーナーへ。筋トレにも難易度があって、一番簡単なのからまずやってみなよ、って言われ、言われた通りに懸垂をしようとしました。が、少しも上がらない。




「え?か弱い乙女じゃん」

そう言いながら彼女は慣れた手つきで松葉杖から手を離して片足でうまくバランスをとって流れるように懸垂を始めます。強い。顔を手がくっつきそうなくらい、体を腕で何度も持ち上げてる。




厳密に言えば腕以外の筋肉も使ってるんですけど、まあそんなこと置いといてもとりあえず強い。少しも体が持ち上がらずに「ふああ」と全体重で落ちた私と違い、懸垂後にゆっくり体を下ろしました。




骨折しててもこんな強いのかよ・・と絶望しました。育児筋があるから!とたかを括っていました。全然違う。クライマー筋は、勝手につくものではないのです。




どうして。どうしてあなたはそんなに・・と口を開いて言葉を失っている私に彼女は「これでも弱くなったんだよね」とサラッと言ってのけます。かっこいい。なんだこいつ。かっこいい。




先週まで行ってたジムは初心者歓迎の雰囲気です。私が1人で登ってると「すいません、これどうやるか教えてもらえますか?」とか言われちゃったこともある。




私も自分に必死で指導なんかできないのですが、まあわかる範囲なら一緒に考えて登ってもらったりして、なんだかんだ交流が生まれたりするし、自分も最低限の知識がついて人に教えられるようになったんだなあ、ってちょっと優越感に浸ってました。




よく通ってた時は知り合いもそこそこいて、八方美人だった私は結構誰とも声かけられたら話してたんです。コミュニティができる楽しさみたいなのも感じてました。でもそうすると、話に夢中になっちゃったりで向上心を失っちゃってたんです。




そんな自分を思い出して、もう今の私は八方美人でいることが疲れてしまうし、不要なことでエネルギー使えないし、壁をゴリゴリ登るゴリラになりたい。ので、絶望したけどつよつよな人たちに囲まれた方が強くなるだろうな、と思いました。




自分の中の評価って本当ちっぽけなものでしかない。誰かが「教えてください!』なんて言ってきたって自分の成長になるかどうかはまた別。なんで成長したいかって言ったら、単純に壁を登れたらかっこいいからです。




男の人がモテたいから清潔感を出す、女の人が可愛くなりたいから美容にこだわる、私はかっこいいゴリラになりたいから壁を登る。成長って言葉を使っちゃうとちょっとニュアンスがあれなんですけど、ただ登れたらかっこいいよね、ってだけです。




なんの仕事にもならないし価値も生まない。自分がただ楽しいだけ。本気で楽しいだけ。それだけ。この無駄さ、すっげえ大事だな〜〜って思っています。夢中になれる無駄さって絶対大事。




対して登ってないけどヘトヘトになって帰りました。息子もお昼寝してなかったから帰りに激ぐずり。でもごはんたべたらごきげんに。結局7時半くらいには寝付きました。疲れたよね。





息子も楽しく遊べる場所だし、つよつよばっかだし、また行きたいです。懸垂強くなりたい。か弱い乙女はゴリラになれるのか。


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また明日お会いしましょう^^


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ちなみに息子は朝4時に起きて私の鼻を取ろうとしてました。こわい。

ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。