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大親友のメロンパンナが消えた日



息子には大事な友人がいる。保育園にもいるんだけど家の中にもいて、そのうちメロンパンナちゃんは特に仲良くしている友人の1人。



他にもアンパンマンやドキンちゃんと一緒にお出かけする日はあるんだけど、メロンパンナちゃんが一番多い。


公園に遊びに行ったときだって、

友人の結婚式に参加したときだって、

藻岩山を登ったときだって、

地下鉄で旅に出たときだって、

ブランコに乗ったときだって、

サッポロビール園の前で
写真を撮ったときだって、

ママの誕生日に白い恋人パークへ
お出かけに行ったときだって、

ふざけてる

馬車に揺られたときだって、

旭川でめいっぱい遊んだときだって、

メロンパンナちゃんがいつも一緒にいてくれた。



もちろん写真を撮ってない日もあって、そんな日だってメロンパンナちゃんと一緒。今一番仲がいい。これは大親友と言ってもいいんだと思う。



ちなみにブランコの写真でも少し分かるんですが、一緒に遊んで滑り台で滑らせまくってたら少し黒くなっていて焦げパンナちゃんだったので一度キレイキレイの刑をされています。




そんな息子とメロンパンナちゃんに事件が起きます。




保育園でコロナの感染者が出ていていまは休園しているので息子と一緒に公園へ行くことに。夕方が涼しくて好きなので少し遅い時間に出かけました。


息子は「誰か連れてかなきゃ」と玄関まで来た足をくるっと返してお友達を探しに行きます。そこで「ペンさんがいいんじゃない?」と声をかけました。



私は年甲斐もないのですが、先日旭川でお迎えしたペンギンのペンさんがとても気に入っているんですね。選んだのは息子なんだけど、なんだかとにかく愛おしい。



するとメロンパンナちゃんとペンさんを両手に連れて「今日は4人だね」と点呼をしてくれました。ママと、息子と、メロンパンナちゃんと、ペンさん。


本当はパンナちゃんが良かったけどママがペンさんっていうから気を遣って2人にしてくれたんだと思います。

新入りなので写真を撮っていた



そして公園へ。

ペンさんが見てるよォ



なぜか寝っ転がったりアイス屋さんをしたり、いつも通り遊んでいたらもう日が暮れてきました。



東京はずっと明るかったのにな、札幌の夏は短いな〜なんて感じながらスーパーで買い物をしてから家へ帰ることに。


買い物した後にはどっぷりと暗くなっていました。手にはゲットしたアイスが。

抱っこしてくれと座り込む息子


さすがに三つも持ってたら一つは落としちゃうんじゃない?ママが持つよと伝えても自分で持つと言うし、抱っこがいいらしいので買ったものを背に、前には息子を抱いて歩いてました。



もう暗くなっちゃったね、早く帰ろうね、と話しながら家の近くまで来ます。家の鍵を開けるのは息子の担当なので「僕に任せて!」と張り切っていました。




そこで彼は気が付きます。
「メロンパンナがいない。」




いつもメロンパンナちゃんと"ちゃん"付けで呼んでたのが急に呼び捨てになってびっくりしました。彼も動揺していたのでしょうか。



私はというと、やっぱり3つも持たせるんじゃなかった失敗したァ…。と後悔してたんですが、そんなことしてても時間がもったいないのでメロンパンナちゃんの捜索にかかります。



ペンさんしかいない…




「メロンパンナ、いない。」

「メロンパンナ、落ちてる?」

「メロンパンナ、メロンパンナ…。」



息子は泣くことも騒ぐこともなく、冷静にメロンパンナちゃんを探しに出ます。けど心の中は穏やかじゃなかったはず。



私には目星がありました。抱っこしてたのを降ろした場所だろうなと。抱っこから降りる時に手から落ちてしまった可能性が高い。そしてそれは家から曲がり角を曲がれば、すぐ。



案の定私が予想してた場所に何か落ちているようで「あった!あれじゃない?」と声をかけました。「メロンパンナちゃん、いた?」と息子は聞いてきます。



が、暗いから分かりづらかったけどそれはただのマンホールでした。立体的でもないし平面すぎるのに、私は地面じゃないということだけで勘違いしてしまいました。



予想が外れて息子に間違っていたことを謝ります。見つけた期待をさせてしまって申し訳ない。もしかして無いってことが起こるんじゃ…?とヒヤヒヤしながら捜索を続けていきます。



すると歩いていた先で柴犬が何やらクンクンしています。今度はマンホールではなさそうな、メロンパンナちゃんくらいの黒い影があります。




あれだ!!と見つけても息子には言いません。もし間違ってたらまた期待させ損をさせてしまう。いやそんなことより、イッヌがメロンパンナちゃんを気に入ってしまい返さないと言うのでは…?!



そんなことを一瞬で考えてしまう自分が恥ずかしいですが、飼い主さんが拾い上げてくれて駆け寄っていった私たちに差し出してくれました。優しい…。



イッヌに(遊びたかったかもしれないから)ごめんね、と伝えて少し話して、そうしてメロンパンナちゃんは無事に息子の元へ帰ってきたのでした。

おかえり




今度から連れて行くのは1人にしようね、と帰り道に伝えましたが「4人が、いいよね?」ときょとん顔だったのでまた同じことをしそうなフラグを立てて家へ帰りました。おしまい。


よかったね


ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。