1年前の自分から手紙が届きました。
少しだけ時間をとってみてください。
1年前のことを少しでもいいです。
思い出してみてくれませんか?
友達とご飯に行くときって、大体。「何食べる?」ってなりますよね。その時「蕎麦屋行こうよ」って言われたらちょっと困りそうだなあって思いました
(あくまで架空の話です)
立ち食いそばから老舗高級和食屋まで”蕎麦”を食する場所は多岐に渡ります。それゆえ色々想定しちゃいますよね。
とりあえず、相手を相当不安にさせるので「蕎麦を食べに行こう」は禁句という事にしておきましょう。出来る事なら心は常に穏やかでありたいものです。
そんな志望校:穏やか高校のれいちゃんには先日すごく心が浄化され、連日の緊張で強張っていた身体全体の力が抜けた気持ちになった出来事があります。
『拝啓:1年後の○○(れいちゃん本名)様。2022年10月14日を必死で生きているれいちゃんへ』
1年前の自分からお手紙が届きました。励ますわけでも、心配するわけでもない。だけど事実を淡々と描いて、少しだけ未来を期待していることが伝わる手紙が、届きました。
〇未来の自分に手紙を書ける場所:蔵前『自由丁』
10月14日の昼過ぎ。この日は小雨予報でギリギリ雨が降らずに自宅にゴールできそうななんともラッキーな日でした。ゴールイン直前のこと。
家のポストを覗くと”配達指定日:10/14”。それから誰がどう見てもれいちゃん筆跡の住所が書かれた手紙が入っていました。住所は自宅なのに、郵便番号は実家。1年前は引っ越しをしてまだ2週間程でした。まだまだ住所がうろ覚えだったんでしょうね。
上にはチラシは載っていなかったので配達員の方が届けてくれたのはついさっきだったのかもしれません。
表に返して、手紙のふちを止めたシーリングスタンプを見て思い出しました。丁度1年前、れいちゃんは蔵前にある『自由丁』から未来の自分へ『TOMOSHIBI LETTER』を描いていたのです。
1年前のれいちゃん…何度かnoteでも描いてきました。大学卒業前のインターンや家族と上手くコミュニケーションが取れておらず、身も心も疲れ果ててしまった時期でした。人とご飯を食べられなくなったのもこの頃からです。
そして1年前の10月13日。手紙を描く1日前は、久しぶりに会った母と精神科の病院に行った翌日でした。
そんな中で描いた手紙を、改めて自分の手で文字に起こしてみようと思います。
〇1年前のことを少しでもいいです。思い出してみてくれませんか?
拝啓
1年後の〇〇様(れいちゃん本名)
2022年10月14日を必死で生きているれいちゃんへ。
どうか、すごく忙しくても、逆に全然忙しくなくてぐーたらしていてもいいです。
少しだけ時間をとってみてください。
1年前のことを少しでもいいです。思い出してみてくれませんか?温かいコーヒーでも飲みながら。
1年前のあなたは、ここに来る前日に精神科に行きましたね。正確には、うーん。「連れていかれた」という気持ちだったね。今になればママもすごく必死だったんだと思うから責めないで。これは誰も悪くないの。
「拒食症じゃない?」
あの一言をきっかけに。
髪の毛を切ったことに気づいてもらえずにやせたことだけを指摘されたことをきっかけに。あなたはママのご飯を、一緒に食事をすることを避けるようになりましたね。
時にはタッパーごと投げ捨てたり。
大阪/京都へ家出したり。
夏休みで旅だ!とかいって白浜へ行ったり。
スーツケースで○○(インターン先企業)へ行ったり。
笑っちゃうほど貴重な経験。
ちょっと色を変えてみたよ。(ペンの色)
息の仕方が分からなくなって。
○○に出社できなくなって。
家にも、夏休みの大学にも行けず、コンビニのイートインや最寄り駅のベンチで時を過ごしていたね。
それでも、1日1駅を渡り歩いてみようとあなたは銀座や人形町、日本橋あたりをゆっくり周りましたね。すごく楽しかった。本当に本当に貴重な経験だよ。
銀座の鳩居堂で香石を買った時。
人形町でおばさんが1人でやっているおでんやさんを見た時。
日本橋のにんべんでだしの香りを嗅いだ時。
離島キッチンでホットジンジャーを飲んでとてつもなく幸せを実感した時。
その瞬間は気づいていないかもしれないけど。人生の中ですごく大切な時間になっているんだよ。そこで地方の特産品の魅力を伝えたい。とか、発信したいって気づけたからね。
あと、ご飯を上手く食べられなくなったことで気づけたこともたっくさんあるよ。
世の中が決めた1人前が、れいちゃんにとっては10人前に見えたり。
カフェに行きたくてもメニューを見て諦めちゃったり。
カロリーを計算しないと食べられなかったり。
「食べなよ」「やせているからいいじゃん」って言葉がすごくしんどいものだったり。逆に「無理して食べなくていいよ」「好きな時に好きな量を食べなね」っていう言葉に救われたり。
人前で食べれずYoutubeとアマプラを回す日々だったり。
この経験は無駄じゃない。
1年後に活きている。
点と点は線になる。
1年前を振り返り今度はれいちゃんが誰かの話を聞いて側にいてあげてね。
〇手紙を書いた当時、心が動いていたこと。その時の気持ちの色。
実は未来への手紙『TOMOSHIBI LETTER』を書く前に。Reflection Cardと呼ばれるカードを描きます。
実際に描く前にちょっと深呼吸。そんなイメージで、自分の心の状態とか気持ちを書いていきます。もちろん書いている途中で書くなどタイミング自由です。書かなくても、もちろん大丈夫。れいちゃんはどうやら手紙の途中で描いたみたいです。
その中で”ここ最近で、心が動いたことはどんなことですか”と言う項目がありました。
自宅にいても、LINEで会話している時期でした。
久しぶりに顔を見て話していたら感情が溢れてカフェで号泣していました。
2022年10月14日。2日後に控えた母校での200個のおむすび販売に向けてあまりにも目まぐるしい日々を過ごしている真っただ中でした。
早朝から八百屋の看板娘を全うした後は、おむすびの具を購入するために電車に乗ってお漬物屋さんへ。
自宅に戻ったらチラシや外観をに飾るポスター制作に、おむすびの具の試作。
試作が終わったら、原価や販売予想個数からおおよその収益計算をエクセルでまとめます。
頭が2日後でいっぱいいっぱいでした。
そんな時に届いた2021年のれいちゃんからのお手紙。
身体の力が抜けて涙が出ました。イベントも昨日無事に終了し、今日の八百屋出勤も終えた今。明日と明後日はさすがに自分を休ませて凪を作ろうと思います。
少しだけ時間を取って1年前、そして1年後の自分を思い描いてみようと思います。
”温かいコーヒーを飲みながら”ね。
〇れいちゃんのInstagram
【関連記事】
〇『今、見えている世界』だけが全てじゃない。ということ。
〇80万円を好き放題使って分かった本当に投資する先。
〇働けなくなった自分が八百屋でなら働けたワケ。
〇野菜が好きすぎて野菜Tシャツを作ってしまった話。
〇少し苦しかった時の話をしようか。
〇絶望的狭さの台所から、こんにちは!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?