YouTubeドラマの可能性
――今の時代に求められているものは何か。そのプラットフォームに適した形は何か。ちゃんと向き合うことで、たくさんの人を楽しませるコンテンツを届けることができる
【#236】20220221
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。
今回は、「YouTubeドラマの可能性」というテーマで話していこうと思います。
前置きが長くなっていますので、本題についてご覧になりたい方は、最初の項を飛ばしてください(笑)以下の目次の2つ目の項をタップすると、そこへ飛べます。
☆ドラマ『この初恋はフィクションです』
僕は今、「初恋」をテーマにした物語をつくっていることもあり、最近は「初恋」にハマっています(笑)そんなこんなで「初恋」とYouTubeで検索をかけたら、村下孝蔵の曲『初恋』とか、宇多田ヒカルの曲『ファーストラブ』とか『初恋』とかがひっかかりました。
#どれも名曲
そのなかに、『この初恋はフィクションです』という動画を見つけました。前シーズン(2021年の秋)に放送された連続ドラマです。
実は、このときが初めましてではなくて、以前にも目にしたことがありました。そもそもドラマ好きだから毎シーズンチェックしているからでもあるんですが、興味を惹かれたのは、「秋元康原案」と「YouTubeで全話公開」を目にしたとき。
『あなたの番です』が社会現象を起こしたのは記憶に新しいことでしょう。常に時代を見つめて、求められているものを提供するプロデューサーですよね。そんな秋元さんが原案のドラマですからそれだけで興味が沸きます。
それから「YouTube全話公開」。近頃は、他のドラマでも、予告動画だけでなく、YouTubeのためにつくった動画を公開する試みが多く見受けられます。メイキングや未公開映像をYouTubeで流すことは珍しくありません。
しかし、テレビで放送するドラマを全話YouTubeで公開するというのは、僕の知っている限りでは初の試みです。従来とは違うスタンスで視聴者に届けるドラマ、そりゃあ気になります。
ただ、僕が観るに至らなかったのは、そもそもの中身にあまり惹かれなかったという点がありました。ごめんなさい(笑)確かにタイトルには惹かれたけど、ありふれた青春ドラマなんだろうなあと勝手に決めつけていました。
しかし、時を経て、「初恋」にはまった僕は、このドラマに興味を持ち、YouTubeで観始めることにしました。
結果、最高です(笑)
ということで、今回は、「YouTubeドラマ」という側面について話していこうと思います。内容については次回、共有します!
☆YouTubeだからこその演出
『初恋F』(こう略するらしい)の魅力は、「YouTubeだからこその演出がされていたこと」です。
テレビで放送されている普通のドラマの尺って、50分くらいありますよね。その回で伝えたいことを伝えるために必要な時間が50分である話ばかりではないじゃないですか。つまり、話によっては中だるみしてしまうこともあります。
そして、放送されるのは週に一度。連続ドラマは基本10話前後ですから、どうしてもモチベーションが保てない事態に陥る人は少なくないのでしょうか。
ドラマの最後の10秒で、衝撃の事実が明かされて次の話が気になったとしても、その興味が翌週まで持続することは難しいですよね。時間を置くことで、過去の話を忘れてしまうこともあるでしょう。
もちろん、テレビドラマの良い側面もありますが、以上のような課題は今の時代には目立ってきます。
しかし、『初恋F』はそれを全部解決しています。
『初恋F』は、各話12分程度。その短い時間で起承転結があるので、モチベーションが途切れることはありません。ちなみに僕は再生速度を1.5倍速にしていたので、1話見終えるのに10分かかりませんでした(笑)
このドラマ、全部で40話あるので長いような気がしますが、12×40=480分。普通のテレビドラマは50×10=500分。所要時間だけでいえば、『初恋F』の方が短いんです。
さらに、週4日(月~木)でテレビ放送されていて、金曜日にその週の話をYouTubeで全話公開していたそうです。つまり、テレビで毎日のように追いかけても良いし、金曜日にYouTubeでまとめて観るのも良いし、視聴者に配慮したシステムになっているんですよね。
ドラマが終わっても公開されていたので、僕みたいに今さら観たい!と思った人は、YouTubeで全話一気見することも可能なわけです。ちなみに、僕は2日で40話見た!(笑)
☆YouTubeドラマの可能性
テレビドラマ、いや、テレビの文化って長いじゃないですか。もう70年くらいですかね。そりゃあ、今でもそれなりの権威はありますが、やっぱりこれからの時代のメディアを牽引していくのは、YouTubeをはじめとする新星媒体。
視聴者、利用者が「何を観るか」「何を楽しむか」選択肢が増えてきた今の時代、「これまでこうだったから……」とか「ルールがこうだから……」とか、そういう言い訳は全く無駄で、視聴者ファースト、利用者ファーストでコンテンツを作った方がいいんだろうなとぼんやり考えています。
ちゃんと向き合うことで、たくさんの人を楽しませるコンテンツを届けることができるんだと勉強になりました。
今や、ドラマ観るなら、プライムビデオかNetflixか、ですよね。それぞれオリジナルのコンテンツもあるほど。
「ドラマ」にも変化の時が到来しているといえます。
YouTubeドラマの可能性はまだまだあるし、十分に伸びしろがあると思うので、今後のドラマ界の動きにも注目していこうと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
横山黎でした。
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