小説の企画書を書くメリット
――結論からいうと、メリットは3つあります。
1、客観視できる
2、軸ができる
3、作品をさらに愛せる
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「小説の企画書を書くメリット」というテーマで話していこうと思います。
自分の手がける小説の企画書を書いてみたので、そのメリットについてお話できればなと思います。
◆小説の企画書
結論からいうと、メリットは3つあります。
一つずつ、自分の経験を交えながら語っていこうと思います。
僕は今、『メッセージ』という小説を再創作しています。去年の10月頃にnoteの方で共有した通り、一度書き上げた作品ではありますが、この度紙の本を出版するにあたり、磨きをかけようと思ったわけです。
再創作するにあたり、僕は小説『メッセージ』の企画書を書こうと思ったのです。
特別な理由はありません。なんか、プロっぽいし、かっこいいじゃないですか(笑)そんなもんです。
ただ、実際にさらっと調べてみて見様見真似で書いてみたところ、「え、企画書書いた方がおトクじゃね?」と思いました。
僕は既に一度書き上げた小説を再創作にするにあたり企画書を書いたのですが、きっと小説を書き始める前に(あるいは少し書き始めた頃に)、企画書をつくっておいた方がいいんじゃないかと思います。
ということで、どうして小説の企画書を書くべきなのか、そのメリットについて共有させていただきます。
◆客観視できる
ということで、メリット一つ目。
「自分の作品を客観視できる」ってことです。
小説を書いているときって、すっごい主観的になっていると思うんですよね。視野が狭くなっているってことです。自分の創造する物語の世界に没頭しているという意味でいいことではあるんですが、客観性を失ってしまってはいけません。
それを読むのは読者だからです。読者あってこその作品ですから、僕は「主観」と同じくらい「客観」が大事だと思っています。
作品を客観視するとき、著者は「著者」であってはいけません。
原稿を添削するときは「編集者」や「校閲者」になるべきです。作品を楽しむときは「読者」になるべきです。「著者」はどうしても主観的な目線しか持てないので、作品を客観視するためには他の誰かにならなければいけません。
そういう理由で、「企画書を書く」というのは効果的なのです。「プロデューサー」として作品を客観視できるからです。小説をはじめて客観視できるきっかけが「企画書を書く」なのです。
◆軸がぶれない
では、小説を書き始める前に客観的になることでどのような効果を生むでしょうか。
僕が考えるに、「作品の軸がぶれなくなる」ことが挙げられます。
そのハテナと向き合うことで、作品の軸が見えてくるのです。
小説『メッセージ』の場合は次の通りです。
ざっくりこんな感じです。企画書にはもう少し詳しく書きましたので、是非ご覧になってください。
作品にまつわるハテナを一つ一つ潰していくことで、進むべき道が見えてきます。つまり、軸を見つけることができるということ。それは作品に一貫性をもたらすことにもつながり、作品にとって「あった方がいいもの」と「ない方がいいもの」が明確になってくるんですよね。
小説『メッセージ』の場合でいうと、「家族愛」が一つのテーマだから、同級生同士の恋愛を色濃く書いちゃだめだよね、みたいな感じです。
◆作品をさらに愛せる
最後に、「作品をさらに愛せる」という大きなメリットがあります。
「企画書を書く」というフォーマルな儀式を行うと、けじめがつきます。「何がなんでも書いてやろう、一人でも多くの人に届けてやろう」と目がギラギラしてくるはずです。
「愛」には責任がつきまといます。個人的に、愛とは半義務的なものだと考えているのですが、企画書を書くことで作品に対する責任を持つことができるんですよね。
結局、自分の作品を我が子のように想い、育て上げていくことが何よりも大切なので、そのための儀式として「企画書を書く」は効果的だよね、という話でした。
◆一緒につくりませんか?
今回は「小説の企画書のメリット」というテーマで物語ってきました。
企画書を書くことで気持ちが整理できたので、これからバリバリ執筆していき、出版に向けて尽力していこうと思います。
最後におさそいです。
現在僕が手掛けている小説『メッセージ』ですが、noteのサークル機能を使い、共同創作で再創作しています。掲示板に投稿した議題についてメンバーの方々からアイデアや意見をもらいながら、創っているのです。
まだ無料招待が可能ですので、もし興味を持たれた方はコメントしていただけると嬉しいです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
【#260】20220317 横山黎
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