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「謎」は人を惑わせる。

――そこに謎があるのなら、分かるまでそれを解こうとするし、全てを忘れてしまうほど夢中になれるんですよね。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「『謎』は人を惑わせる。」というテーマで話していこうと思います。


🏨謎まみれの宴

昨日、泊まれる謎解き「花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~」のプレ公演を開催しました。僕が物語をつくり、大学時代の後輩のしゅんちゃんが謎をつくり、ふたりで運営したイベントです。

これは、突然現れた花火の幽霊と名乗る声だけの幽霊をあの世へ還すために、参加者である「あなた」が謎を解いていくというストーリー。真夏の夜に恋と謎が弾ける青春ラブミステリーです。

僕好みのえもくて笑えて伏線ばりばりの物語になったんじゃないかなと思います。しゅんちゃんの謎も木の家ゲストハウスならではのもので、解きごたえのあるものになりました。

今回、プレ公演に参加してくれたのは、謎解きサークル「Mito Escape」のメンバー。これはしゅんちゃんが運営しているもので、謎解き好きの大学生や社会人の集いの場になっています。

謎解き好きのみんなから「謎が良かった」だの「物語が良かった」だの評価してくれたわけですから、僕もしゅんちゃんもガッツポーズでした。

お互いのこだわりをぶつけ合ってつくりあげた創作、少なからず不安があったんですが、プレ公演に参加してくれたメンバーの反応を受け、「つくってよかった」「きっと本公演もいいものになる」と自信につなげることができました。

プレ公演の様子

プレ公演の開始時刻は19:00で、終了時刻は21:00頃を目安としていました。Mito Escapeのメンバーは16:00に集まって、先に持ち帰り謎(市販のどこでもいつでもできる謎解き)をやって時間を潰していたんですが、それがなかなか手応えのあるもので全然終わらなかったんです。

結局、プレ公演を始めたのは、21:30過ぎ。元々の予定だったら終了する頃に始まったのです。で、終わったのが、日付が変わる頃。案の定、2時間から2時間半かかったというわけです。

そこで解散する人は解散して、残る人は残り、さらに持ち帰り謎を続けました。僕は謎解きを提供するだけで、それまで謎を解いていなかったからやることに。ずっとやりたかった「Message in the bottle」という謎解きを始めました。ボトルメッセージのキットをつかって、謎を解いていく持ち帰り謎です。

なんだかんだ盛り上がった結果、完全にお開きにしたのは早朝5時半。外の世界が明るくなり出す頃でした。


🏨早朝5時半まで謎解き

前日、プレ公演の準備で夜な夜なしゅんちゃんと最終打ち合わせを続けていて、まともに寝ていないような状態でした。そこから僕は昼過ぎまで仕事をして、それ以降はプレ公演の準備に奔走していました。

今回の公演は夕食付でもあるんです。作中、タコパをやる設定があるので、みんなでたこ焼きを食べる時間を確保することにしました。昨日は、みんな持ち帰り謎に頭を抱えていたから、僕はひたすらその横でたこ焼きをつくっていました。100個くらいたこ焼きをつくってやっと謎が解かれたんです。つまり、ざっと2時間くらいもくもくとたこ焼きをつくっていました。

その後、2時間半かけてプレ公演を開催して、日付を跨いで、持ち帰り謎を合計ふたつやる。早朝5時半まで謎解きを続ける。

別に僕は自分を体力があると思ったことはないし、好きなことをただ好きなだけやりがちな人間だと思っているんだけれども、それでもここまで時間を割いて、体力を削って、謎と向き合い続けることができたのは、そもそも謎に宿っているものが原因なんじゃないかなと思い至ったんです。


🏨謎は人を惑わせる

僕はミステリーが好きなんです。ミステリー小説が好きだし、ミステリードラマが好きだし、ミステリーアニメ、ミステリー映画が好きなんです。自分がつくるにしても、謎を用意したくなるんです。

これほどまでに謎にこだわってしまうのは、きっとそれだけの引力が、謎に備わっているからだと思うようになりました。

よく分からないからこそ分かろうとするし、疑問文を投げられるとその答えを探そうとする。以前、「noteでビュー数の多い記事のタイトルは疑問文が多い」という話を聞いたことがあるんですが、「?」を突き付けられたら、人はそれを解消したくなる生き物であるからだと捉えれば納得がいきます。

謎は、人を惑わせるんです。

プレ公演の準備に追われる前日のふたり

そこに謎があるのなら、分かるまでそれを解こうとするし、全てを忘れてしまうほど夢中になれるんですよね。そんなことを改めて思い、僕は自分を形作る要素のひとつとして、改めて「謎」をみつめる機会になりました。

プレ公演が終わった後ということもあり、とにかく今は「謎」に対する情熱に燃えています。いつかこのnoteをつかって謎解きを制作してみたいですね。やればできる夢のなので、近いうちに本気で向き合ってみようと思います。

まずは、「花火の幽霊」の本公演。より良いものになるように、磨き上げていきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240820 横山黎





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