見出し画像

仲良くなるためには、プロセスを共有する。

「相手を知る」より前に「共に何かをする」ことで、分かり合えたのです。友達になれたのです。共に生きることを選んだのです。

【#176】20211223


人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


今回は「仲良くなるためには、プロセスを共有する」というテーマで話していこうと思います。



☆テーマ「共生」を輝かせるために


僕は今、新しい『桃太郎』をnoteで共同制作しようという企画を進めています。価値観が多様化する今、「勧善懲悪」よりも「共生」の物語の方がふさわしいよね!という気付きからはじまった企画です。


コメントを通じてやりとりをしています。この前、新作『桃太郎』のアイデアや課題を20個公開しました。これらに関する意見を絶賛募集しておりますので、是非のぞいてみてください。


さて、今回は、「共生」「共生」と口酸っぱく言っているけども、どんな形でそのテーマを表現していくのか、細かいところまで追求しているわけではありませんでした。桃太郎と鬼が最後分かり合えたらいいよね~、一緒に生きていくようになればいいね~とふわっとしたことしか考えていませんでした(笑)


しかし、最近になって、「共生」というテーマをより輝かせるためにはどうすればいいのか、考えるようになりました。


結論からいうと、「とりあえずプロセスを共有する」です。

なんのこっちゃ?(笑)



☆「知る」よりも前に「共にする」


以前、『プロセスエコノミー』という本を読みました。そのなかで、すっごく興味深いエピソードが紹介されていました。ビール会社「ハイネケン」のCMの話です。


詳しくは、上の記事をごらんになってほしいんですが、結論をいっちゃえば、「思想が真反対の2人でも、プロセスを共有すれば分かり合える」ってことです。


ハイネケンのCMでは、見ず知らずの2人が、「簡易的なバーカウンターを一緒につくる」というプロセスを共有することで、セットが完成した後に、お互いが自分とは正反対の思想を持つ人だと知っても、そこでビールを飲んで語り合う選択をしたんです。


この順番が逆だったら、こうはならなかったはずです。


「相手を知る」より前に「共に何かをする」ことで、分かり合えたのです。友達になれたのです。共に生きることを選んだのです。



☆プペルとルビッチはどうして仲良くなれたのか


話は変わりますが、ちょうど一年くらいに前に公開されました『えんとつ町のプペル』という映画があります。ゴミ人間と少年ルビッチが出逢い、友達になる物語です。


ゴミ人間は町の人たちから「バケモノだ」といわれて疎外されてしまいます。しかし、ルビッチとは仲良くなって、友達になるんです。


ここにはいくつか理由が考えられると思いますが、その大部分を占めるのが、「プロセスを共有したから」だと思います。物語冒頭、ひょんなことから、ゴミ収集車のゴミ山の中に埋もれてしまったゴミ人間を、ルビッチが助けにいくシーンがあります。


しかし、ルビッチもルビッチでゴミ山のゴミに足をとられて、二人してゴミ処理場に運ばれます。燃え盛る炎の中へ、ゴミと一緒に捨てられそうになるんですが、どうにかして免れます。生き延びたと思ったら束の間、乗ったトロッコが動き出し、レールの上を爆走し始めます。スピードはどんどんどんどん上がっていき、見たこともない場所へ辿り着くんです。


まあ、そんな感じで、はちゃめちゃなアクションシーンが冒頭からあるんですね。


だからこそです。
だからこそ、ゴミ人間とルビッチは仲良くなれたんです。


共に困難を乗り越えたから、分かり合えたんです。



悪臭を放つバケモノに近寄りがたいものは少なからずありますよね。でも、ルビッチがそれに気付いたのは、ゴミ収集車のトラックの上だし、ゴミ人間と知ったのは、ゴミ収集場の中。「帰る場所がない」ことや「名前がない」ことは、全部のハプニングが終わった後、帰り道で話していて知ったことです。

つまり、相手のことをちゃんと知るよりも前に、協力して困難を乗り越えざるをえない環境に立たされたから、共に乗り越えた戦友として、絆が生まれることになったんですよね。



☆共に生きるためには


くどいようですが、「相手を知る」よりも前に「共に何かをする」ことで、分かり合える、共に生きる道を選ぶことができるのです。


つまり、「共生」するために必要なのは「プロセスの共有」というわけです。


これを僕らがつくる『桃太郎』にも反映させていきたいなあと思いました。


具体的なことはあんまり決まっていませんが、主人公の「桃太郎」が、「鬼」と一緒にプロセスを共有する展開を最初に設けようかなと思っています。もちろん、相手が「鬼」と知る前に、です。

流れを共有すると、、、。

桃太郎、鬼と出逢う

プロセスを共有(困難をのりこえる)

仲良くなる

鬼と知る

村人たちがやってくる

鬼を疎外する

鬼と別れる

時は流れ、鬼ヶ島へ冒険




あのときの鬼と再会


みたいな感じでしょうかね。


まだ確定ではありませんが、「共生」をテーマにする以上、それとは真摯に向き合わないといけないので、いろいろ考えたみた結果、「プロセスを共有」する展開が欲しいという結論にいたりました。


この考えに関して、意見がある方は是非、コメントしていってください!全力で返信させていただきます!


また何かあれば共有しますね。


最後まで読んで下さりありがとうございました。
横山黎でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?