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僕の人生は今、あの頃の伏線を回収している。

――あの頃知らず知らずのうちに張っていた伏線を、今、回収しているのです。


【#214】20220130

人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


毎月30日は、需要とか全く無視して、すっっごく個人的な、僕の過去のことについて物語っています。備忘録の意味も込めて、毎月やっているんですが、今月もその日がやって参りました。


今回は「僕の人生は今、あの頃の伏線を回収している」というテーマで話していこうと思います。



☆人生の課題


去年20歳を迎えて、先日成人式を迎えて、知らぬ間に大人になっていたことに気付いた近頃、未来に思いを馳せて、どうしようもなく不安に駆られることがあります。



これからどう生きていくのか。



嫌でもそんなことを真面目に考えなければいけない季節を迎えました。


今やりたいことをやればいい。そんなフレーズを目にしたり、耳にしたりします。僕も基本的にそれを実践する姿勢でいようとは思っているんですが、しかしただやりたいことだけをやって生きていけるほど人生は甘くありません。


自由な生き方ができる時代になってきたとはいえ、簡単なことではありません。


今回は、その課題の答えを見つけたよ、という記事ではありません。その課題とちゃんと向き合うために、自分の過去と今を見つめ直したので、その思考の流れをつらつら書いていこうと思います。


思い返せば、ずっと創作してきた人生でした。



☆絵本、漫画、小説、曲、動画……


僕の創作のはじまりは幼稚園児の頃です。


を描くのが好きな子どもでした。コピー用紙にクーピーで絵を描いていました。そのうち自分で物語をつくるようになって、オリジナルの絵本をつくったりしていたっけ。


コピー用紙に描いて、できたものをまとめてホチキスで止めてつくった一冊の本が、全ての始まりだったのかもしれません。


どんな作品をつくったのか、もう覚えていませんが、見栄えも悪く、字も絵もつたなかったことでしょう。でも、自分の「やりたい」や「面白い」の純度は、今と変わらず高かったと思います。



小学生になってからも、創作意欲は尽きません。

とにかく作品をつくることが好きで仕方ない少年でした。絵を描いたり、紙芝居をつくったり、詩を書いたり。

小学校4年生、5年生のとき、漫画クラブに所属していたので、漫画も手掛けていたことになります(笑)

「むかしばなしおかしばなし」っていう連載漫画を描いていたっけ。



小学五年生の頃、小説を書き始めて、それからというものの、中学生、高校生、そして今、大学生になっても、執筆は絶えず続いています。

はじめこそチンチクリンな物語ばかりでしたが、次第に他人から評価されることも増えていき、高校2年のとき、第17回内田康夫ミステリー文学賞で奨励賞を頂いたこともありました。あのときは嬉しかったなあ。


高校生のとき、音楽もかじりました。アコースティックギターを爪弾いていました。そのときの僕の欲求は、「上手い演奏をしたい」よりも「自分で曲を作ってみたい」の方が大きかったのです。

プレイヤーよりも、メーカーになりたかったんですね。

だから、慣れてきて、なんとなく曲がどんな風にできているかが分かった高2くらいからは、オリジナル曲をつくっていました。きっとちゃんと数えれば、20曲以上作ったんじゃないかな。その中で今でも納得いっている曲は、片手で足りるほどですが(笑)。



大学生になってから、4カ月ほど、YouTubeやっていました。動画をつくっていました。楽しかったけど、しんどかったな。そのときも毎日投稿していたし。

今はnoteで毎日記事を書いて投稿していますが、YouTubeの毎日投稿に比べれば楽なものです。


大学生になって、noteを始めたことで、小説というカテゴリーの中でも、幅が広がりました。

童話作家の小川未明の作品や『えんとつ町のプペル』に魅せられて、万人受けする普遍的な物語にも興味を持ち始めたり、コンテストをきっかけにショートショートをたくさん作ってみたりしました。

ミステリーや青春ものばかり書いてきた僕にとっては、大きな変化です。



そんなこんなで、今に至るのです。

これまでの人生を見つめて、今の僕は思いました。


「あの頃の伏線を回収している」



☆これからも変わらずに。



僕は今、新しい『桃太郎』をnoteで共同制作しようという企画を進めています。鬼を退治する勧善懲悪の物語よりも、鬼と生きる共生の物語の方が、これからの時代にあっているんじゃないかなと思ったので、再創作しています。


その新作『桃太郎』では、文章だけでなく、画像や動画の可能性も追求しようと考えています。

すなわち、挿絵のように、みなさんからいただいたイラストや写真を挿入していき、制作に関わってくださった全ての人の名前を流すエンドロール動画を最後に挿入しようとしているんです。



もうお分かりですね。


意識していたわけではないんですが、これまでの僕の総決算のような作品になりそうです(笑)


言うまでもありませんが、小説をメインにすえて作品をつくろうと思ったのは、これまで書き続けてきたからこそです。


共同制作の題材に『桃太郎』を選んだのも、日本人なら誰もが知っている物語であることに加え、小川未明やプペルに影響されたからでもあります。



さらに。

漫画クラブに所属していた小学生の頃に描いていた「むかしばなしおかしなばし」。主人公はサル、イヌ、キジなんです。あの頃にも『桃太郎』を手掛けていたんです。この記事を書きながら思い出しました(笑)。

すごいめぐりあわせだなと思います。



エンドロール動画をつくることができるのも、一年前、YouTubeに挑戦して、最低限の編集技術を身につけたからです。

エンドロール動画にはBGMを流そうと思い、その音楽も自分でつくっちゃいました。高校時代に音楽をかじっていたおかげです。


そして今、『桃太郎』の物語は完成が見えてきたので、まだ集まっていないイラストは自分で描いちゃおうかなと思っています(笑)。それを思い付けるのも、夢中で絵を描いていたあの頃があるからです。



あの頃知らず知らずのうちに張っていた伏線を、今、回収しているのです。



そうか、

あのとき頑張っていたのは、

夢中になっていたのは、

今、

新作『桃太郎』を完成させるための

伏線だったのか。


そんな風に思えたんですね。



フィクションに限らず、現実世界における伏線も大好きな僕ですから、これに気付けたことに一種の幸せを覚えています。


そして同時に、これからも変わらずに伏線を回収するように生きていきたいなと思いました。自分の「やりたい」や「面白い」をどこまでも追求していけたら本望です。


お金とか、仕事とか、恋愛とか、体裁とか、そんなの二の次、三の次で、自分の信じる道をとことん信じていきます。


これからどう生きていくのか、その課題の答えにはなりませんが、ヒントは見つけられたような気がしました。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

横山黎でした。




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