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発達障害と原始反射

こんにちは!relief OTです♫
今回の記事では発達障害と原始反射についてお伝えしていきます。

1.原始反射とは?


最初に原始反射とはなにか?

原始反射とは
赤ちゃんが身体に何らかの刺激を受けた時、それに対して反射的に起こす動きのこと

どのような反射があるかというと、

モロー反射
頭を正面に向けて少し起こした後、急に頭を下げると、びっくりしたように両手を広げ、指も伸ばして開き、その後何かに抱きつこうとする左右対称の反射

探索反射

頬や口などの周囲にものが触れると、触れた方向に顔を向け、触れたものを口の中に取り込もうとする反射

口唇反射
口唇周辺に触る感じがすると、口唇をすぼめて突き出し挟み込むようにして口を閉じる反射

手掌把握反射
指を小指側から手の中に入れ、掌を触れ圧迫すると、指を握り締める反射

バビンスキー反射
足裏の踵外側から足趾にかけて刺激(足をこする)すると、親指が反り、かつ他の4趾が開く反射

などがあります。

なぜ赤ちゃんには原始反射が必要なのか?

脳の発達が未熟なため、原始反射によって生命を維持し、発達を促進する

ためといわれていたりします。


2.原始反射と発達障害の関係性

原始反射はおおよそ生後6~12ヵ月の間に消失するといわれていますが、発達障害があると原始反射の消失が遅れたり、残存する場合があると報告されているようです。

マクリーンの三位一体脳脳モデル

マクリーンの三位一体脳モデルでは、下位脳から発達が始まり、上位脳へ発達が進むといわれています。

上位脳(創造脳):大脳新皮質(脳の表面)
下位脳(生存脳、情動脳):脊髄や脳幹、大脳基底核、大脳辺縁系(脳の深部)

上述した原始反射は、
主に下位脳である脊髄や脳幹が役割の中枢となり、反射・運動を調整
してくれています。

発達・成長に伴い、大脳新皮質が成長・機能してくる生後6~12カ月程度には、
原始反射が大脳新皮質によって抑制・調整され出現しなくなる
といわれています。

発達障害では大脳新皮質のネットワーク(神経の繋がり)に問題が生じていると報告されており、大脳新皮質のネットワークの問題により、下位脳の調整が不十分となり、発達障害では原始反射が残存すると考えられています。

3.原始反射が残存すると、どうなるのか?


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