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今夜、この服でどんな酒を飲む?第10夜/高須浩平

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。
何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。
全4回でおつきあいください。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『バラいろダンディ』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)などを構成。
趣味は服の収集、酒を飲むこと、東京ヤクルト・スワローズの応援、格闘技観戦。
この連載は、2022年3月の第1弾2022年8月の第2弾の続編です。

 第10夜『Nハリウッド×Champion』のパーカーで『吉四六』を飲む

この記事を書くにあたり、家のクローゼットの中を改めて見渡しました。
そこで気づいたこと。
 
「パーカー多すぎない?」
 
なんと、所有するスウェットの9割がフード付きのパーカーだったのです。
服を収集し始めてから約25年、初めて気づきました。
それにしてもなぜ、自分はパーカーばかり買ってしまうのか?
理由を考えてみたところ、以下の3点が浮かびあがりました。
 
① 『外部と遮断される感じがよい!』
若手のころ、家に帰る時間もないくらい忙しくさせて頂き、番組のADさんたちに混じって、会議室の椅子を並べて仮眠する機会も少なくありませんでした。
しかし、それまでの人生でそのような寝方をしたことはなく、なかなか寝付けません。
そんな時にフードをかぶってみると、後頭部を包む感じが枕代わりに。
誰かがイビキをかいていても、耳周りも包んでくれるので、ちょっとした“ノイズキャンセラー”にもなって重宝しました。
 
②『なんだかお得な感じがする!』
ロープライスのスウェットならフード付き、フードなしの値段はほぼ変わりません。
ハイブランドのものでも、その差額は数千円程度。
だったら付いてるほうを選んじゃいますよね。
 
③『かわいい!』
着ている時の様子は他人が判断することですが、脱ぎっぱなし状態で放置しても、そのフォルムがとにかくかわいいんです。
まるで『ぐてたま』のような愛らしさ。
 
とまあ、いろいろ考えてみましたが、無意識のまま25年が過ぎていたということは、心底、パーカーが好きなんじゃないかという結論に。
これからも、その時の気分で買っていこう。
 
そんな我がコレクションの中から、こちらは今季購入した『Nハリウッド×Champion』のコラボパーカー。
昨季に続く『NEW WEAVE』第2弾です。

▲Nハリウッド×Champion のパーカー(34100円)

チャンピオンの『REVERSE WEAVE®』の伝統的ルールに則りながら、立体裁断によって再構築された『NEW WEAVE』というコレクションで、着てみるとポンチョのような立体的なフォルムになるんです。
これまでありそうでなかった、独特の存在感が最高!

▲脱ぎ散らかした状態も愛らしい♪

さて、この服をながめながら何を飲もうか?
選んだのは、焼酎の王道『吉四六』。

▲吉四六(2000円 ※参考価格)

年配の方が特に好んで飲むイメージですが、じっくり見てみると、めちゃめちゃかわいいフォルムだと思いませんか?
パーカーに通じる愛らしさと思うのは自分だけでしょうか?
今宵は酔いつぶれるまで飲み続けて、『吉四六』を抱えながらパーカー被って眠ることにします。
なんて可愛い飲み方なのでしょう……(笑)。
 
次回は、超カリスマスタイリストが手掛ける『MINEDENIM』の服で飲みます。
ぜひいっしょに酔いましょう!
 
(つづく)
 

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