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たまには料理に時間をかけて

スパイスカレーのすゝめ

一人暮らしをしていた大学時代に食用のスパイスに興味を持ち、様々なレシピを参考にして料理に応用することに挑戦してきた。中でもスパイスカレーはその名の通りスパイスが主役となり味に直結し、使うスパイスの種類も多い。

連休初日、いきなり何の予定もない穏やかな休日となったため、久しぶりにスパイスカレーを作ることにした。

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参考にしたのはこちらのレシピ。ただ、レシピでは鶏肉を使うところを、今回はスーパーで安く手に入った豚バラの塊を使用している。

隠し味は…

そしてレシピには書いていないが、私がスパイスカレーを作るときに必ず入れるのが飴色玉ねぎだ。これを作るのに一番時間がかかる。でも、この玉ねぎと対峙する時間は決して苦ではなくて、むしろ白からだんだん飴色に成長していくのを見守っていくのが楽しくて、ストレス解消にすらなる。何なら玉ねぎをみじん切りにするところから楽しい。

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玉ねぎ大2個分のこれが

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2~30分でこうである

余談だけれど、こうしたことに時間を割くことが出来るという心と時間の余裕があるということ自体が愛おしく、健康なのかもしれない。3~4月の環境の変化や忙しさを経て、今は特にそう思っている。

~完成

それはさておき、玉ねぎを炒めるのと同時進行で、塩コショウを振っておいた豚バラの塊を一口大に切る。

あと、味の土台となる調味料を準備しておく。

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今回使うのは、3時の方向の白っぽいヤツから時計回りにカルダモン、クミン、コリアンダー、シナモン、ウコン、黒こしょう、チリペッパー、ガラムマサラ。

ここまで下準備が出来ればあとは、順番に炒めて煮込んでいくだけだからそこまで手間はかからない。

豚バラ肉は油が多いのでしっかりめに炒め、油をとりつつ引き揚げる。その後くし切りにした玉ねぎ、飴色玉ねぎ、ニンニク、ショウガを炒め、火が通ってきたら8種のスパイスを追加。そしてカットトマト、ヨーグルトを加え煮込む。

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この時点ではまだ何となく全体が調和していない様相となる(特にヨーグルトを入れることで白っぽくなる)が、2~30分しっかり煮込むとこのように見た目はしっかりとカレー色になじむ。味を調えるために塩と砂糖を加えたら、いよいよ完成。

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大切な時間

仕込みから数えれば2時間と少しかかっている。市販のものを使うより倍くらいかかる。味だって、初めから多数のスパイスが計算されたうえで使われている市販のルウの方が上かもしれない。飴色玉ねぎから始めるこのカレーにかかる時間、光熱費、コストを考えれば「無駄」の一言で片付けてしまうこともできる。それでも時間に余裕があるとき、無性に作りたくなるスパイスカレー。見方によっては「無駄」とも捉えられる工程も私にとっては大切な「必要」となっている。

今日もカレーが美味しかったから、自分で自分を褒められる。それとルウを使うよりも小麦粉由来のものが入っていない分ヘルシーとも言われる。もはや徳しかない。ただ、辛さは少し足りなかったから、次はもう少しチリペッパーとガラムマサラを入れることにしよう。

初日から充実感をもって寝室について、眠りにつく束の間、風呂に入っても手に玉ねぎの匂いがかすかに残っているのに気付いて可笑しくなった。

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